-
統合失調症
-
*うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)
-
**アルツハイマー型認知症に伴う焦燥感、易刺激性、興奮に起因する、過活動又は攻撃的言動
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
-
2.1 昏睡状態の患者[昏睡状態を悪化させるおそれがある。]
-
2.2 バルビツール酸誘導体・麻酔剤等の中枢神経抑制剤の強い影響下にある患者[中枢神経抑制作用が増強されるおそれがある。]
-
2.3 アドレナリンを投与中の患者(アドレナリンをアナフィラキシーの救急治療、又は歯科領域における浸潤麻酔もしくは伝達麻酔に使用する場合を除く)
-
2.4 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
効能・効果
用法・用量
-
*〈統合失調症〉
-
通常、成人にはブレクスピプラゾールとして1日1回1mgから投与を開始した後、4日以上の間隔をあけて増量し、1日1回2mgを経口投与する。
-
*〈うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)〉
-
通常、成人にはブレクスピプラゾールとして1日1回1mgを経口投与する。なお、忍容性に問題がなく、十分な効果が認められない場合に限り、1日量2mgに増量することができる。
-
**〈アルツハイマー型認知症に伴う焦燥感、易刺激性、興奮に起因する、過活動又は攻撃的言動〉
通常、成人にはブレクスピプラゾールとして1日1回0.5mgから投与を開始した後、1週間以上の間隔をあけて増量し、1日1回1mgを経口投与する。なお、忍容性に問題がなく、十分な効果が認められない場合に限り、1日1回2mgに増量することができるが、増量は1週間以上の間隔をあけて行うこと。
使用上の注意
- *〈効能共通〉
-
8.1 眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意すること。
-
8.2 本剤の投与により高血糖や糖尿病の悪化があらわれ、糖尿病性ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡に至ることがあるので、本剤投与中は、口渇、多飲、多尿、頻尿等の症状に注意するとともに、特に糖尿病又はその既往歴あるいはその危険因子を有する患者では、血糖値の測定等の観察を十分に行うこと。,,
-
8.3 本剤の投与に際し、あらかじめ8.2の副作用が発現する場合があることを、患者及びその家族に十分に説明し、高血糖症状(口渇、多飲、多尿、頻尿等)に注意し、このような症状があらわれた場合には、直ちに投与を中断し、医師の診察を受けるよう、指導すること。,,
-
8.4 原疾患による可能性もあるが、本剤投与後に病的賭博(個人的生活の崩壊等の社会的に不利な結果を招くにもかかわらず、持続的にギャンブルを繰り返す状態)、病的性欲亢進、強迫性購買、暴食等の衝動制御障害があらわれたとの報告がある。衝動制御障害の症状について、あらかじめ患者及び家族等に十分に説明を行い、症状があらわれた場合には、医師に相談するよう指導すること。また、患者の状態及び病態の変化を注意深く観察し、症状があらわれた場合には必要に応じて減量又は投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
-
8.5 本剤の投与により体重増加及び脂質異常症などの代謝の変化が発現することがあるので、本剤投与中は体重の推移を注意深く観察し、体重の変動が認められた場合には原因精査(合併症の影響の有無等)を実施し、必要に応じて適切な処置を行うこと。
-
8.6 投与初期、再投与時、増量時にα交感神経遮断作用に基づく起立性低血圧があらわれることがあるので、患者の状態を慎重に観察し、低血圧症状があらわれた場合は減量する等、適切な処置を行うこと。
- 〈統合失調症、うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)〉
- 8.7 **嚥下障害が発現するおそれがあるので、特に誤嚥性肺炎のリスクのある患者に本剤を投与する場合には、慎重に経過を観察すること。
- *〈統合失調症〉
- 8.8 興奮、敵意、誇大性等の精神症状を悪化させる可能性があるので、観察を十分に行い、悪化がみられた場合には他の治療法に切り替えるなど適切な処置を行うこと。
- *〈うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)〉
-
8.9 うつ症状を呈する患者は希死念慮があり、自殺企図のおそれがあるので、このような患者は投与開始早期ならびに投与量を変更する際には患者の状態及び病態の変化を注意深く観察すること。,,,,,
-
8.10 不安、焦燥、興奮、パニック発作、不眠、易刺激性、敵意、攻撃性、衝動性、アカシジア/精神運動不穏等があらわれることが報告されている。また、これらの症状・行動を来した症例において、因果関係は明らかではないが、基礎疾患の悪化又は自殺念慮、自殺企図、他害行為が報告されている。患者の状態及び病態の変化を注意深く観察するとともに、必要に応じて投与を中止するなど適切な処置を行うこと。,,,,,
-
8.11 自殺目的での過量服用を防ぐため、自殺傾向が認められる患者に処方する場合には、1回分の処方日数を最小限にとどめること。,,,,,
-
8.12 家族等に自殺念慮や自殺企図、興奮、攻撃性、易刺激性等の行動の変化及び基礎疾患悪化があらわれるリスク等について十分説明を行い、医師と緊密に連絡を取り合うよう指導すること。,,,,,
- 〈アルツハイマー型認知症に伴う焦燥感、易刺激性、興奮に起因する、過活動又は攻撃的言動〉
-
8.13 **認知症患者では嚥下機能が低下している場合があり、本剤の投与により嚥下障害が発現又は悪化し誤嚥性肺炎に至るおそれがある。本剤投与中は患者の状態を注意深く観察し、嚥下障害の症状が現れた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
-
8.14 **認知症患者は転倒及び骨折のリスクが高いことが知られている。また、本剤を含む抗精神病薬により、傾眠、起立性低血圧、めまい、ふらつきが起こることがあり、転倒により骨折又は外傷に至るおそれがあるため、十分に注意すること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- *〈効能共通〉
- 9.1.1 心・血管疾患、脳血管障害、低血圧又はこれらの既往歴のある患者
血圧降下があらわれることがある。
- 9.1.2 てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者
痙攣閾値を低下させることがある。
- 9.1.3 糖尿病又はその既往歴のある患者、あるいは糖尿病の家族歴、高血糖、肥満等の糖尿病の危険因子を有する患者
血糖値が上昇することがある。,,
- 9.1.4 不動状態、長期臥床、肥満、脱水状態等の患者
肺塞栓症、静脈血栓症等の血栓塞栓症が報告されている。
- *〈統合失調症〉
- 9.1.5 自殺企図の既往及び自殺念慮を有する患者
症状を悪化させるおそれがある。
- *〈うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)〉
- 9.1.6 自殺念慮又は自殺企図の既往のある患者、自殺念慮のある患者
自殺念慮、自殺企図があらわれることがある。,,,,,
- 9.1.7 脳の器質的障害のある患者
精神症状を増悪させることがある。
- 9.1.8 衝動性が高い併存障害を有する患者
精神症状を増悪させることがある。
9.2 腎機能障害患者
- 9.2.1 重度の腎機能障害(クレアチニンクリアランス30mL/min未満)のある患者
減量又は投与間隔の延長等を考慮し、投与に際しては患者の状態を慎重に観察すること。本剤のクリアランスが低下し、血中濃度が上昇するおそれがある。
9.3 肝機能障害患者
- 9.3.1 中等度から重度の肝機能障害(Child-Pugh分類B又はC)のある患者
減量又は投与間隔の延長等を考慮し、投与に際しては患者の状態を慎重に観察すること。本剤のクリアランスが低下し、血中濃度が上昇するおそれがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠後期に抗精神病薬が投与された場合、新生児に哺乳障害、傾眠、呼吸障害、振戦、筋緊張低下、易刺激性等の離脱症状や錐体外路症状があらわれたとの報告がある。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている1)。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 | 症状・説明 |
|---|---|---|
| ALP上昇 | 頻度不明 | — |
| ALT上昇 | 頻度不明 | — |
| APTT延長 | 頻度不明 | — |
| AST上昇 | 頻度不明 | — |
| CK上昇 | 頻度不明 | — |
| LDH上昇 | 頻度不明 | — |
| γ-GTP上昇 | 頻度不明 | — |
| アカシジア | 頻度不明 | — |
| カンジダ症 | 頻度不明 | — |
| グリコヘモグロビン増加 | 頻度不明 | — |
| ざ瘡 | 頻度不明 | — |
| ジスキネジア | 頻度不明 | — |
| ジストニア | 頻度不明 | — |
| そう痒症 | 頻度不明 | — |
| チック | 頻度不明 | — |
| パーキンソン症候群 | 頻度不明 | — |
| パニック障害 | 頻度不明 | — |
| プロトロンビン時間延長 | 頻度不明 | — |
| ヘモグロビン低下 | 頻度不明 | — |
| ほてり | 頻度不明 | — |
| リビドー減退 | 頻度不明 | — |
| 上咽頭炎 | 頻度不明 | — |
| 下痢 | 頻度不明 | — |
| 下肢静止不能症候群 | 頻度不明 | — |
| 不安 | 頻度不明 | — |
| 不快感 | 頻度不明 | — |
| 不整脈 | 頻度不明 | — |
| 不眠 | 頻度不明 | — |
| 乳汁分泌障害 | 頻度不明 | — |
| 低カリウム血症 | 頻度不明 | — |
| 低ナトリウム血症 | 頻度不明 | — |
| 低プロラクチン血症 | 頻度不明 | — |
| 低リン血症 | 頻度不明 | — |
| 低血圧 | 頻度不明 | — |
| 体位性めまい | 頻度不明 | — |
| 体温調節障害 | 頻度不明 | — |
| 体重増加 | 頻度不明 | — |
| 体重減少 | 頻度不明 | — |
| 便潜血 | 頻度不明 | — |
| 便秘 | 頻度不明 | — |
| 倦怠感 | 頻度不明 | — |
| 傾眠 | 頻度不明 | — |
| 副腎皮質機能亢進症 | 頻度不明 | — |
| 副鼻腔うっ血 | 頻度不明 | — |
| 勃起不全 | 頻度不明 | — |
| 動悸 | 頻度不明 | — |
| 口内乾燥 | 頻度不明 | — |
| 口唇乾燥 | 頻度不明 | — |
| 口渇 | 頻度不明 | — |
| 口腔内不快感 | 頻度不明 | — |
| 口腔咽頭痛 | 頻度不明 | — |
| 右脚ブロック | 頻度不明 | — |
| 呼吸困難 | 頻度不明 | — |
| 咳嗽 | 頻度不明 | — |
| 唾液変性 | 頻度不明 | — |
| 嘔吐 | 頻度不明 | — |
| 嚥下障害 | 頻度不明 | — |
| 四肢痛 | 頻度不明 | — |
| 回転性めまい | 頻度不明 | — |
| 多汗症 | 頻度不明 | — |
| 大腿骨骨折 | 頻度不明 | — |
| 失神 | 頻度不明 | — |
| 好中球増多 | 頻度不明 | — |
| 好中球減少症 | 頻度不明 | — |
| 妄想 | 頻度不明 | — |
| 姿勢異常 | 頻度不明 | — |
| 寝汗 | 頻度不明 | — |
| 尿中ケトン体陽性 | 頻度不明 | — |
| 尿失禁 | 頻度不明 | — |
| 尿潜血 | 頻度不明 | — |
| 尿閉 | 頻度不明 | — |
| 平衡障害 | 頻度不明 | — |
| 幻聴 | 頻度不明 | — |
| 幻覚 | 頻度不明 | — |
| 徐脈 | 頻度不明 | — |
| 心室性期外収縮 | 頻度不明 | — |
| 心電図QRS群延長 | 頻度不明 | — |
| 心電図QT延長 | 頻度不明 | — |
| 心電図異常T波 | 頻度不明 | — |
| 性器出血 | 頻度不明 | — |
| 性腺機能低下 | 頻度不明 | — |
| 息詰まり感 | 頻度不明 | — |
| 悪夢 | 頻度不明 | — |
| 悪寒 | 頻度不明 | — |
| 悪心 | 頻度不明 | — |
| 意識変容状態 | 頻度不明 | — |
| 感情不安定 | 頻度不明 | — |
| 感覚鈍麻 | 頻度不明 | — |
| 抜毛癖 | 頻度不明 | — |
| 振戦 | 頻度不明 | — |
| 排便回数増加 | 頻度不明 | — |
| 排尿異常 | 頻度不明 | — |
| 敵意 | 頻度不明 | — |
| 易刺激性 | 頻度不明 | — |
| 月経異常 | 頻度不明 | — |
| 末梢循環不良 | 頻度不明 | — |
| 構音障害 | 頻度不明 | — |
| 歩行障害 | 頻度不明 | — |
| 歯ぎしり | 頻度不明 | — |
| 歯肉痛 | 頻度不明 | — |
| 歯肉腫脹 | 頻度不明 | — |
| 気力低下 | 頻度不明 | — |
| 気管支炎 | 頻度不明 | — |
| 注意力障害 | 頻度不明 | — |
| 活動性低下 | 頻度不明 | — |
| 流涎 | 頻度不明 | — |
| 流涙増加 | 頻度不明 | — |
| 浮動性めまい | 頻度不明 | — |
| 浮腫 | 頻度不明 | — |
| 消化不良 | 頻度不明 | — |
| 湿疹 | 頻度不明 | — |
| 激越 | 頻度不明 | — |
| 灼熱感 | 頻度不明 | — |
| 無力症 | 頻度不明 | — |
| 無感情 | 頻度不明 | — |
| 無為 | 頻度不明 | — |
| 熱感 | 頻度不明 | — |
| 甲状腺機能亢進症 | 頻度不明 | — |
| 甲状腺機能低下症 | 頻度不明 | — |
| 異常な夢 | 頻度不明 | — |
| 異常感 | 頻度不明 | — |
| 異物感 | 頻度不明 | — |
| 疲労 | 頻度不明 | — |
| 疼痛 | 頻度不明 | — |
| 発疹 | 頻度不明 | — |
| 白血球増加症 | 頻度不明 | — |
| 皮膚乾燥 | 頻度不明 | — |
| 皮膚炎 | 頻度不明 | — |
| 真菌感染 | 頻度不明 | — |
| 眼乾燥 | 頻度不明 | — |
| 眼球回転発作 | 頻度不明 | — |
| 眼瞼下垂 | 頻度不明 | — |
| 眼瞼浮腫 | 頻度不明 | — |
| 眼瞼痙攣 | 頻度不明 | — |
| 睡眠障害 | 頻度不明 | — |
| 瞬目過多 | 頻度不明 | — |
| 知覚変容発作 | 頻度不明 | — |
| 第一度房室ブロック | 頻度不明 | — |
| 筋力低下 | 頻度不明 | — |
| 筋固縮 | 頻度不明 | — |
| 筋攣縮 | 頻度不明 | — |
| 筋痙縮 | 頻度不明 | — |
| 筋緊張 | 頻度不明 | — |
| 筋肉痛 | 頻度不明 | — |
| 筋骨格硬直 | 頻度不明 | — |
| 精神病性障害 | 頻度不明 | — |
| 精神運動亢進 | 頻度不明 | — |
| 糖尿病 | 頻度不明 | — |
| 紅斑 | 頻度不明 | — |
| 結膜炎 | 頻度不明 | — |
| 緊張性膀胱 | 頻度不明 | — |
| 総蛋白減少 | 頻度不明 | — |
| 羞明 | 頻度不明 | — |
| 耳鳴 | 頻度不明 | — |
| 肝酵素上昇 | 頻度不明 | — |
| 肝障害 | 頻度不明 | — |
| 肺炎 | 頻度不明 | — |
| 胃炎 | 頻度不明 | — |
| 胃腸障害 | 頻度不明 | — |
| 胃食道逆流性疾患 | 頻度不明 | — |
| 背部痛 | 頻度不明 | — |
| 脂肪肝 | 頻度不明 | — |
| 脂質異常症 | 頻度不明 | — |
| 脊柱変形 | 頻度不明 | — |
| 脱水 | 頻度不明 | — |
| 腹痛 | 頻度不明 | — |
| 腹部不快感 | 頻度不明 | — |
| 腹部膨満 | 頻度不明 | — |
| 自殺念慮 | 頻度不明 | — |
| 落ち着きのなさ | 頻度不明 | — |
| 薬疹 | 頻度不明 | — |
| 蛋白尿 | 頻度不明 | — |
| 血中インスリン異常 | 頻度不明 | — |
| 血中コルチコトロピン増加 | 頻度不明 | — |
| 血中コルチコトロピン減少 | 頻度不明 | — |
| 血中尿素増加 | 頻度不明 | — |
| 血中尿酸減少 | 頻度不明 | — |
| 血中甲状腺刺激ホルモン増加 | 頻度不明 | — |
| 血中甲状腺刺激ホルモン減少 | 頻度不明 | — |
| 血小板増加症 | 頻度不明 | — |
| 血小板減少 | 頻度不明 | — |
| 衝動行為 | 頻度不明 | — |
| 裂肛 | 頻度不明 | — |
| 誤嚥性肺炎 | 頻度不明 | — |
| 貧血 | 頻度不明 | — |
| 起立性低血圧 | 頻度不明 | — |
| 起立障害 | 頻度不明 | — |
| 躁病 | 頻度不明 | — |
| 転倒 | 頻度不明 | — |
| 逆むけ | 頻度不明 | — |
| 遊離サイロキシン増加 | 頻度不明 | — |
| 遊離サイロキシン減少 | 頻度不明 | — |
| 運動緩慢 | 頻度不明 | — |
| 過小食 | 頻度不明 | — |
| 過食 | 頻度不明 | — |
| 錐体外路障害 | 頻度不明 | — |
| 錯感覚 | 頻度不明 | — |
| 鎮静 | 頻度不明 | — |
| 関節硬直 | 頻度不明 | — |
| 離人感 | 頻度不明 | — |
| 霧視 | 頻度不明 | — |
| 非心臓性胸痛 | 頻度不明 | — |
| 頚部痛 | 頻度不明 | — |
| 頭痛 | 頻度不明 | — |
| 頭部不快感 | 頻度不明 | — |
| 頭部動揺 | 頻度不明 | — |
| 頻尿 | 頻度不明 | — |
| 頻脈 | 頻度不明 | — |
| 顎痛 | 頻度不明 | — |
| 食欲不振 | 頻度不明 | — |
| 食欲亢進 | 頻度不明 | — |
| 高インスリン血症 | 頻度不明 | — |
| 高カリウム血症 | 頻度不明 | — |
| 高ビリルビン血症 | 頻度不明 | — |
| 高プロラクチン血症 | 頻度不明 | — |
| 高尿酸血症 | 頻度不明 | — |
| 高血圧 | 頻度不明 | — |
| 鼻出血 | 頻度不明 | — |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
*ブレクスピプラゾールは、セロトニン5-HT1A受容体部分アゴニスト作用、セロトニン5-HT2A受容体アンタゴニスト作用、ドパミンD2受容体部分アゴニスト作用、アドレナリンα1B受容体アンタゴニスト作用及びアドレナリンα2C受容体アンタゴニスト作用を併せ持つ薬剤である26)。明確な機序は不明であるが、これらの薬理作用が臨床における有用性に寄与しているものと考えられている。
18.2 *受容体親和性
受容体結合試験で、組換え型ヒトセロトニン5-HT1A、ヒトセロトニン5-HT2A、ヒトドパミンD2、ヒトアドレナリンα1B及びヒトアドレナリンα2C受容体に対して高い親和性を示した26)(in vitro)。
18.3 統合失調症諸症状関連の動物モデルでの改善作用
ラットにおいて、陽性症状の指標と考えられている条件回避反応を抑制し、認知機能障害の指標と考えられているフェンシクリジン誘発性の新奇物体の探索行動の低下を抑制した27)。
18.4 *抗うつ剤の効果に及ぼす影響
-
18.4.1 ラット強制水泳試験において、抗うつ剤の無動時間短縮作用を併用により増強した28)。
-
18.4.2 マウス慢性緩和ストレスモデルにおいて、被毛状態の悪化、巣作り行動の減少に対する抗うつ剤の改善効果を併用により増強した28)。
薬物動態
16.1 血中濃度
- 16.1.1 単回投与
健康成人にブレクスピプラゾール1mg、2mg及び4mg注)を空腹時単回経口投与した時、消失半減期は53~67時間であった(図16-1、表16-1)3)。
図16-1 健康成人におけるブレクスピプラゾール単回投与時の血漿中濃度推移
| 投与量 | 例数 | tmax (h) | Cmax (ng/mL) | AUC∞ (ng・h/mL) | t1/2 (h) |
|---|---|---|---|---|---|
| 1mg | 8 | 6.00 (2.0~6.0) | 9.09±1.15 | 514.1±149.4 | 56.53±16.86 |
| 2mg | 8 | 6.00 (4.0~8.0) | 17.97±2.50 | 850.9±164.8 | 52.88±16.19 |
| 4mg | 5 | 6.00 (3.0~8.0) | 37.29±9.77 | 2860±725.2 | 66.58±17.81 |
| (平均値±標準偏差、tmaxのみ中央値(最小値~最大値)) | |||||
- 16.1.2 反復投与
統合失調症患者にブレクスピプラゾール1mg及び4mg注)を食後1日1回14日間反復投与した時、未変化体の血漿中濃度は投与10日で定常状態に到達し、反復投与後の消失半減期はそれぞれ92時間及び71時間であった(表16-2)4)。
| 例数 | tmax (h) | Cmax (ng/mL) | AUC24h (ng・h/mL) | t1/2 (h) | |
|---|---|---|---|---|---|
| 1mg | |||||
| 反復投与1日目 | 7 | 4.10 (1.3~8.0) | 10.24±4.95 | 159.5±67.11 | - |
| 反復投与14日目 | 6 | 5.00 (2.0~7.9) | 29.30±15.08 | 537.0±263.5 | 91.85±47.63 |
| 4mg | |||||
| 反復投与1日目 | 8 | 6.00 (4.0~8.3) | 37.03±13.50 | 601.4±197.2 | - |
| 反復投与14日目 | 7 | 4.00 (1.8~4.3) | 164.63±101.96 | 3238±2184 | 70.63±26.90 |
| (平均値±標準偏差、tmaxのみ中央値(最小値~最大値)、-:算出せず) | |||||
- 16.1.3 生物学的同等性
健康成人にブレクスピプラゾール2mg(OD錠又は普通錠)をクロスオーバー法により空腹時単回経口投与した時の薬物動態パラメータを表16-3に示す。Cmax及びAUCtの幾何平均比の90%信頼区間はいずれも0.80~1.25の範囲内であり、OD錠と普通錠は生物学的に同等であった5)。また、ブレクスピプラゾール0.5mgOD錠及びブレクスピプラゾール1mgOD錠は「含量が異なる経口固形製剤の生物学的同等性ガイドライン」に基づき、標準製剤をそれぞれブレクスピプラゾール2mgOD錠とした時、溶出挙動は同等と判定され、生物学的に同等とみなされた。
| 剤形 | tmax (h) | Cmax (ng/mL) | AUCt (ng・h/mL) | t1/2 (h) |
|---|---|---|---|---|
| 普通錠 2mg | 4.00 (1.00~8.00) | 23.31±4.722 | 1250±592 | 62.2±19.3 |
| OD錠 2mg (水なし) | 5.00 (3.00~8.00) | 24.24±6.090 | 1340±629 | 59.3±18.5 |
| OD錠 2mg (水あり) | 4.00 (2.00~8.00) | 23.75±5.320 | 1260±615 | 62.9±20.4a) |
| (平均値±標準偏差、tmaxのみ中央値(最小値~最大値)、19例) a)18例 | ||||
16.2 吸収
- 16.2.1 食事の影響
健康成人にブレクスピプラゾール4mg注)を空腹時又は食後に単回経口投与した時、ブレクスピプラゾールのCmax及びAUCに及ぼす食事の影響は認められなかった6)(外国人データ)。
- 16.2.2 絶対的バイオアベイラビリティ
健康成人における経口投与時の絶対的バイオアベイラビリティは102%であった7)(外国人データ)。
16.3 分布
主としてアルブミン及びα1酸性糖蛋白質に結合し、ヒト血清蛋白結合率は、99.8%以上であった8)(in vitro、平衡透析法)。
16.4 代謝
主にCYP3A4とCYP2D6が関与し、主要代謝物であるスルホキシド体(DM-3411)が産生された9)(in vitro*)。投与14日目では未変化体に対するDM-3411のAUCの割合は23~41%であった10)(外国人データ)。 統合失調症患者にブレクスピプラゾール1mg及び4mg注)を食後1日1回14日間反復投与した時のCYP2D6遺伝子型別(EM:Extensive Metabolizer、IM:Intermediate Metabolizer)の薬物動態パラメータを表16-4に示す4)。
| 投与量 | CYP2D6遺伝子型 | 例数 | tmax (h) | Cmax (ng/mL) | AUC24h (ng・h/mL) | t1/2 (h) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1mg | EM | 5 | 4.10 (2.0~7.9) | 31.96±15.21 | 584.9±261.0 | 74.44±23.69 |
| IM | 1 | 7.70 | 16.01 | 294.2 | 179.2 | |
| 4mg | EM | 4 | 3.00 (1.8~4.3) | 87.10±23.53 | 1563±530.1 | 61.26±31.29 |
| IM | 3 | 4.00 (3.9~4.1) | 268.0±48.02 | 5470±900.5 | 83.33±17.42 | |
| (平均値±標準偏差、tmaxのみ中央値(最小値~最大値)) | ||||||
**健康成人にブレクスピプラゾール2mgを空腹時単回投与した時のCYP2D6遺伝子型別(EM:Extensive Metabolizer、PM:Poor Metabolizer)の薬物動態パラメータを表16-5に示す11)(外国人データ)。,,
| 投与量 | CYP2D6遺伝子型 | 例数 | tmax (h) | Cmax (ng/mL) | AUC∞ (ng・h/mL) | t1/2 (h) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2mg | EM | 34 | 5.51 (1.0~8.0) | 24.4±7.95 | 1629±858 | 62.0±20.2 |
| PM | 6 | 5.52 (1.0~8.0) | 29.2±6.63 | 3439±1477 | 79.9±11.7 | |
| (平均値±標準偏差、tmaxのみ中央値(最小値~最大値)) | ||||||
16.5 排泄
健康成人に14C標識ブレクスピプラゾール2mgを経口投与した時、投与放射能の46.0%及び24.6%がそれぞれ糞便中及び尿中に排泄された。未変化体は糞便中及び尿中にそれぞれ14%及び0.14%排泄された12)(外国人データ)。
16.6 特定の背景を有する患者
- 16.6.1 腎機能障害患者
重度の腎機能障害被験者10例(クレアチニンクリアランス<30mL/min)にブレクスピプラゾール3mg注)を空腹時単回経口投与した時のAUCは、腎機能正常被験者(クレアチニンクリアランス80mL/min超)と比べて1.7倍であった。また、重度の腎機能障害被験者においても未変化体の血漿蛋白結合率は99%以上、未変化体の腎排泄は1%未満であった13)(外国人データ)。
- 16.6.2 肝機能障害患者
肝機能障害被験者22例(Child-Pugh分類A~C)にブレクスピプラゾール2mgを空腹時単回経口投与した時、軽度あるいは中等度の肝障害被験者は、肝機能正常被験者と比べてCmaxで差はなく、AUCでそれぞれ1.3倍及び1.7倍であった。重度の肝障害被験者は、Cmaxで0.5倍、AUCで差はなかった。また、肝機能障害被験者(Child-Pugh分類A~C)においても未変化体の血漿蛋白結合率は99%以上であった14)(外国人データ)。
- 16.6.3 高齢者
健康高齢者(65歳以上)にブレクスピプラゾール2mgを単回経口投与した時の薬物動態には年齢による影響は認められなかった15)(外国人データ)。
- 16.6.4 性別
健康成人にブレクスピプラゾール2mgを単回経口投与した時の薬物動態には性別による影響は認められなかった15)(外国人データ)。
16.7 薬物相互作用
- 16.7.1 *,ケトコナゾール
健康成人において、CYP3Aの阻害作用を有するケトコナゾール400mgとブレクスピプラゾール2mgの併用により、ブレクスピプラゾールのCmax及びAUCはそれぞれ19%及び97%増加した11)(外国人データ)。,,,
- 16.7.2 *,キニジン
健康成人において、CYP2D6の阻害作用を有するキニジン324mgとブレクスピプラゾール2mgの併用により、ブレクスピプラゾールのCmax及びAUCはそれぞれ11%及び94%増加した11)(外国人データ)。,,,
- 16.7.3 *リファンピシン
健康成人において、CYP3Aの誘導作用を有するリファンピシン600mgとブレクスピプラゾール4mg注)の併用投与により、ブレクスピプラゾールのCmax及びAUCはそれぞれ31%及び73%低下した16)(外国人データ)。
- 16.7.4 活性炭
健康成人において、ブレクスピプラゾール2mg投与1時間後の活性炭(経口活性炭/ソルビトール50g/240mL)投与で、ブレクスピプラゾールのCmaxは約5~23%、AUCは約31~46%低下した17)(外国人データ)。
- 16.7.5 *,生理学的薬物速度論モデルによるシミュレーション
生理学的薬物速度論モデルを用いて、ブレクスピプラゾール2mgと中程度以上のCYP2D6阻害剤及び/又は中程度以上のCYP3A阻害剤を併用投与した場合、CYP2D6 PM患者にブレクスピプラゾール2mgを単独投与又はブレクスピプラゾール2mgと中程度以上のCYP3A阻害剤を併用投与した場合のブレクスピプラゾールの曝露量の上昇比(曝露量上昇の要因のない患者にブレクスピプラゾール2mgを単独投与した時に対する比)を推定した結果は、表16-6のとおりであった18)。,,,
| ブレクスピプラゾールの曝露量上昇比a) | ||
|---|---|---|
| Cmax | AUC | |
| CYP2D6 PM患者がブレクスピプラゾールとケトコナゾールb)を併用 | 1.27 | 5.53 |
| ブレクスピプラゾールとキニジンd)及びケトコナゾールb)を併用 | 1.26 | 4.97 |
| CYP2D6 PM患者がブレクスピプラゾールとエリスロマイシンc)を併用 | 1.23 | 3.72 |
| ブレクスピプラゾールとキニジンd)及びエリスロマイシンc)を併用 | 1.24 | 3.80 |
| ブレクスピプラゾールとデュロキセチンe)及びケトコナゾールb)を併用 | 1.23 | 3.65 |
| ブレクスピプラゾールとデュロキセチンe)及びエリスロマイシンc)を併用 | 1.20 | 2.79 |
| ブレクスピプラゾールとパロキセチンd)を併用 | 1.16 | 2.25 |
| ブレクスピプラゾールとケトコナゾールb)を併用 | 1.19 | 2.07 |
| CYP2D6 PM患者にブレクスピプラゾールを投与 | 1.06 | 2.03 |
| ブレクスピプラゾールとキニジンd)を併用 | 1.16 | 1.90 |
| ブレクスピプラゾールとデュロキセチンe)を併用 | 1.05 | 1.56 |
| ブレクスピプラゾールとエリスロマイシンc)を併用 | 1.12 | 1.72 |
| a)曝露量上昇の要因のない患者にブレクスピプラゾール単独投与した時のCmax及びAUCの推定値に対する幾何平均比 b)強いCYP3A阻害剤 c)中程度のCYP3A阻害剤 d)強いCYP2D6阻害剤 e)中程度のCYP2D6阻害剤 | ||
注)本剤の承認された用量は、1日1回0.5~2mgである。