下記疾患の気道閉塞性障害に基づく呼吸困難など諸症状の緩解
- 気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫、急性気管支炎
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
下記疾患の気道閉塞性障害に基づく呼吸困難など諸症状の緩解
通常、成人にはプロカテロール塩酸塩水和物として1回50μg(1錠)を1日1回就寝前ないしは1日2回、朝及び就寝前に経口投与する。 なお、年齢、症状により適宜増減する。
8.1 用法及び用量どおり正しく使用しても効果が認められない場合には、本剤が適当でないと考えられるので投与を中止すること。
8.2 過度に使用を続けた場合、不整脈、場合によっては心停止を起こすおそれがあるので、使用が過度にならないように注意すること。
〈気管支喘息〉
甲状腺機能亢進症が増悪することがある。
血圧が上昇することがある。
動悸、不整脈、症状の増悪等があらわれることがある。
糖尿病が増悪することがある。
血清カリウム値をモニターすることが望ましい。低酸素血症は血清カリウム値の低下が心リズムに及ぼす作用を増強することがある。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験(ラット)で胎児への移行が報告されている1)。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている1)。
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。
| 副作用名 | 頻度 | 症状・説明 |
|---|---|---|
| ALT | 頻度不明 | — |
| AST | 頻度不明 | — |
| LDHの上昇等の肝機能障害 | 頻度不明 | — |
| そう痒感 | 頻度不明 | — |
| ほてり等 | 頻度不明 | — |
| めまい | 頻度不明 | — |
| 上室性期外収縮・上室性頻拍・心室性期外収縮・心房細動等 | 頻度不明 | — |
| 不眠 | 頻度不明 | — |
| 全身倦怠感 | 頻度不明 | — |
| 動悸 | 頻度不明 | — |
| 口渇 | 頻度不明 | — |
| 嘔吐 | 頻度不明 | — |
| 嘔気 | 頻度不明 | — |
| 手指の痙縮 | 頻度不明 | — |
| 手足のしびれ感等 | 頻度不明 | — |
| 振戦 | 頻度不明 | — |
| 発疹等 | 頻度不明 | — |
| 神経過敏 | 頻度不明 | — |
| 筋痙攣 | 頻度不明 | — |
| 筋痙直 | 頻度不明 | — |
| 耳鳴 | 頻度不明 | — |
| 胃部不快感等 | 頻度不明 | — |
| 脱力感 | 頻度不明 | — |
| 血清カリウム値の低下 | 頻度不明 | — |
| 血糖上昇 | 頻度不明 | — |
| 頭痛 | 頻度不明 | — |
| 頻脈 | 頻度不明 | — |
| 鼻閉 | 頻度不明 | — |
プロカテロール塩酸塩水和物は気管支平滑筋のβ2受容体を選択的に刺激し、気管支拡張作用を発現する。
イヌ、ネコ及びモルモットでのヒスタミン等による気道抵抗増大に対する抑制効果でみると、プロカテロール塩酸塩水和物の気管支拡張作用はイソプレナリンと同等かそれ以上の強さで、サルブタモール硫酸塩及びオルシプレナリン硫酸塩より強いことが確認された14),15),16),17),18)。
イヌ、ネコ及びモルモットで検討したプロカテロール塩酸塩水和物の気管支拡張作用持続時間は、イソプレナリン、トリメトキノール、オルシプレナリン硫酸塩及びサルブタモール硫酸塩より長いことが確認された14),15),16),18)。
心循環器系のβ受容体と気道系のβ受容体への臓器選択性をイヌ、ネコ及びモルモットで検討したところ、プロカテロール塩酸塩水和物はイソプレナリン、トリメトキノール、オルシプレナリン硫酸塩及びサルブタモール硫酸塩よりも優れた臓器選択性を示した14),15),16),18)。
モルモットあるいはラットでのレアギン性の気道抵抗増大、PCA反応及び肺からのヒスタミン遊離、成人気管支喘息患者での皮膚反応及びアレルゲン吸入誘発に対する抑制を指標としたプロカテロール塩酸塩水和物の抗アレルギー作用はイソプレナリン、オルシプレナリン硫酸塩及びサルブタモール硫酸塩より強いことが確認された。また、プロカテロール塩酸塩水和物はアレルゲン吸入による気管支反応に対しては即時型のみならず、遅発型にも抑制作用を有することが確認された19),20),21),22),23)。
プロカテロール塩酸塩水和物はハトの気道繊毛運動を亢進した24)。
プロカテロール塩酸塩水和物はトレッドミル負荷により誘発された気管支喘息患児の喘息発作を抑制した25)。
プロカテロール塩酸塩水和物はインフルエンザCウイルス接種によるイヌの気道過敏性亢進を抑制した26)。
各種起炎物質によるラット背部皮下の空気嚢内の血管透過性亢進及び浮腫の形成に対するプロカテロール塩酸塩水和物の抑制作用は、イソプレナリンとほぼ同等であることが確認された。また、ヒスタミン吸入によるモルモット肺水腫の形成に対し、プロカテロール塩酸塩水和物は抑制作用を有し、その作用はサルブタモール硫酸塩より強いことが確認された27),28)。
プロカテロール塩酸塩水和物はサブスタンスP吸入による急性気管支炎患者の咳の誘発を抑制した29)。
健康成人男性8例に本剤(プロカテロール塩酸塩水和物として50μg)を経口投与した時の血漿中プロカテロール濃度推移を図に示す。その時の薬物動態パラメータは以下に示した5)。
| tmax (hr) | Cmax (pg/mL) | t1/2 (hr) | AUC∞ (pg・hr/mL) |
|---|---|---|---|
| 1.44±0.82 | 136.4±62.9 | 3.83±0.93 | 690.2±262.9 |
デスイソプロピルプロカテロールの生成には、主としてCYP3A4分子種が関与する6)(in vitro)。ヒトにおける主要な代謝経路はグルクロン酸抱合体への抱合反応と考えられた。
本剤(プロカテロール塩酸塩水和物として50μg)を経口投与した時の投与後24時間までの累積尿中プロカテロール排泄率は15.7%であった。また、グルクロン酸抱合体の排泄率は23.6%であった。尿中にはその他の代謝物としてデスイソプロピルプロカテロールが0.48%排泄された5)。