次の疾患における胆汁うっ滞に伴うそう痒
-
アラジール症候群
-
進行性家族性肝内胆汁うっ滞症
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
次の疾患における胆汁うっ滞に伴うそう痒
アラジール症候群
進行性家族性肝内胆汁うっ滞症
通常、マラリキシバット塩化物として、200μg/kgを1日1回食前に経口投与する。1週間後、400μg/kg 1日1回に増量する。
通常、マラリキシバット塩化物として、300μg/kgを1日1回食前に経口投与する。1週間後、1回300μg/kg 1日2回に増量する。さらに、1週間後、1回600μg/kg 1日2回に増量する。
8.1 本剤投与中に腹痛や下痢が持続し、他の原因が認められない場合は、減量又は休薬を検討すること。下痢による脱水に注意し、異常が認められた場合には速やかに適切な処置を行うこと。
8.2 本剤の投与開始前及び投与中は定期的に肝機能検査を行い、患者の状態を十分に観察すること。
8.3 本剤の投与開始前及び投与中は定期的に血中脂溶性ビタミン(A、D、E、K)濃度及びプロトロンビン時間国際標準比(PT-INR)を測定して患者の状態について十分に観察を行い、必要に応じて脂溶性ビタミンの補給を考慮すること。
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
1ヵ月齢未満の新生児を対象とした臨床試験は実施されていない。
| 副作用名 | 頻度 | 症状・説明 |
|---|---|---|
| 下痢(23.3%) | 5%以上 | — |
| 腹痛(13.3%) | 5%以上 | — |
マラリキシバットは、可逆的かつ選択的な回腸胆汁酸トランスポーター(IBAT)の阻害剤である。マラリキシバットは回腸末端部の管腔内で作用し、IBATを介した胆汁酸の再吸収を阻害することで胆汁酸の腸肝循環を阻害する13)。
マラリキシバットは[14C]タウロコール酸の取込みを阻害した(IC50=0.28nM)(in vitro)13)。
胆管を部分結紮することで胆汁うっ滞を誘発する胆汁うっ滞モデルラットにおいて、マラリキシバットは反復経口投与により糞便中への胆汁酸排泄を増加させ、血清中の総胆汁酸濃度を低下させた。また、血清中のAST、ALT、ALP、GGT及び総ビリルビン値を低下させた13)。
健康成人12例を対象に、マラリキシバット塩化物30mg注)を空腹時に単回経口投与したときのTmaxの中央値は0.75時間、Cmax及びAUClastの平均値(標準偏差)はそれぞれ1.65(1.10)ng/mL及び3.43(2.13)ng·hr/mLであった。t1/2の平均値は1.8時間であった1)(外国人データ)。
16.1.2 反復投与
(1) 日本人のアラジール症候群患者7例(4ヵ月齢~10歳)及び進行性家族性肝内胆汁うっ滞症(PFIC)患者5例(4~11歳)にマラリキシバット塩化物をそれぞれ400μg/kgを1日1回、600μg/kgを1日2回反復経口投与した場合の血漿中濃度の平均値は、400μg/kgを1日1回経口投与での投与4時間後では0.96ng/mL、600μg/kgを1日2回経口投与での投与2.5時間後では0.39ng/mLであり、日本人のアラジール症候群患者2例及びPFIC患者2例で定量下限(0.250ng/mL)未満であった2)。
(2) 健康成人8例を対象に、マラリキシバット塩化物100mg注)を食直前に1日1回反復経口投与したとき、血漿中での蓄積は認められなかった1)(外国人データ)。
健康成人各群12例を対象に、マラリキシバット塩化物30mg又は45mg注)を高脂肪食摂取後に単回経口投与したときのAUClast及びCmaxは、空腹時投与と比較して、69.3%~85.8%及び64.8%~73.2%減少した3)(外国人データ)。
In vitro試験において、マラリキシバットのヒト血漿タンパク結合率は91%であった4)。
健康成人8例を対象に、[14C]マラリキシバット塩化物5mg注)を空腹時に単回経口投与したとき、血漿中に代謝物は認められなかった1)(外国人データ)。
健康成人8例を対象に、[14C]マラリキシバット塩化物5mg注)を空腹時に単回経口投与したとき、投与放射能量の72%が糞中に、0.066%が尿中に排泄され、糞中の放射能の94%が未変化体であった1)(外国人データ)。
マラリキシバットはOATP2B1に対する阻害作用を示した5)。 注)本剤の承認用量(最大投与量)は、アラジール症候群患者に対しては400µg/kg 1日1回、進行性家族性肝内胆汁うっ滞症患者に対しては1回600µg/kg 1日2回、経口投与である。