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KRAS遺伝子野生型の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌
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*がん化学療法後に増悪したKRAS G12C変異陽性の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌
【警告】
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1.1 本剤を投与する場合は、緊急時に十分対応できる医療施設において、がん化学療法に対して十分な知識と経験を持つ医師のもとで、本剤が適切と判断される症例についてのみ投与すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し、同意を得てから投与すること。
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1.2 間質性肺疾患があらわれることがあり、死亡に至った症例も報告されている。異常が認められた場合には本剤の投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。,
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1.3 **重度のInfusion reactionが発現し、死亡に至る例が報告されている。症状としては、アナフィラキシー様症状、血管性浮腫、気管支痙攣、発熱、悪寒、呼吸困難、低血圧等があらわれることがある。重度のInfusion reactionがあらわれた場合には、本剤の投与を中止し、以降、本剤を再投与しないこと。,,,
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
- 2.1 本剤の成分に対し重度の過敏症の既往歴のある患者,
効能・効果
用法・用量
- 〈KRAS遺伝子野生型の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌〉
通常、成人には2週間に1回、パニツムマブ(遺伝子組換え)として1回6mg/kg(体重)を60分以上かけて点滴静注する。なお、患者の状態に応じて適宜減量する。
- 〈がん化学療法後に増悪したKRAS G12C変異陽性の治癒切除不能な進行・再発の結腸・直腸癌〉
*ソトラシブとの併用において、通常、成人には2週間に1回、パニツムマブ(遺伝子組換え)として1回6mg/kg(体重)を60分以上かけて点滴静注する。なお、患者の状態に応じて適宜減量する。
使用上の注意
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8.1 本剤の投与は重度のInfusion reactionに備えて緊急時に十分な対応のできる準備を行った上で開始すること。2回目以降の本剤投与時に初めて重度のInfusion reactionを発現することもあるので、本剤投与中は毎回患者の状態に十分注意すること。本剤投与中及び本剤投与終了後少なくとも1時間は観察期間(バイタルサインをモニターするなど)を設けること。,
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8.2 低マグネシウム血症、低カリウム血症及び低カルシウム血症があらわれることがあるので、本剤投与開始前、また、本剤投与中及び投与終了後も血清中電解質(マグネシウム、カリウム及びカルシウム)をモニタリングすること。
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8.3 重度の皮膚障害があらわれることがあるので、必要に応じて皮膚科を受診するよう患者に指導すること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1 間質性肺炎、肺線維症の患者又はその既往歴のある患者
間質性肺疾患が増悪するおそれがある。,
9.4 生殖能を有する者
妊娠する可能性のある女性には、本剤投与中、又は本剤投与終了後も最低6ヵ月間は適切な避妊法を用いるよう指導すること。カニクイザルにおいて、本剤投与により月経周期の延長、妊娠率の低下が認められた。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤30mg/kgを妊娠カニクイザル(器官形成期)に投与したところ、流産及び胎児死亡の増加が認められた。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤のヒト乳汁中への移行は検討されていないが、ヒトIgGは乳汁中に移行するので、本剤も移行する可能性がある。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら投与すること。一般に高齢者では生理機能が低下していることが多い。
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 | 症状・説明 |
|---|---|---|
| ざ瘡様皮膚炎(60%) | 頻度不明 | — |
| そう痒症(67%) | 頻度不明 | — |
| 下痢 | 頻度不明 | — |
| 低カリウム血症 | 1%未満 | — |
| 低カルシウム血症 | 頻度不明 | — |
| 便秘 | 頻度不明 | — |
| 倦怠感 | 頻度不明 | — |
| 口内乾燥 | 頻度不明 | — |
| 口内炎 | 頻度不明 | — |
| 口唇のひび割れ | 1%未満 | — |
| 口唇炎 | 頻度不明 | — |
| 味覚異常 | 1%未満 | — |
| 呼吸困難 | 頻度不明 | — |
| 咳嗽 | 1%未満 | — |
| 嘔吐 | 頻度不明 | — |
| 多毛症 | 1%未満 | — |
| 悪寒 | 1%未満 | — |
| 悪心 | 頻度不明 | — |
| 手掌・足底発赤知覚不全症候群 | 頻度不明 | — |
| 注入に伴う反応 | 頻度不明 | — |
| 流涙増加 | 頻度不明 | — |
| 湿疹 | 1%未満 | — |
| 潰瘍性角膜炎 | 頻度不明 | — |
| 爪の障害 | 頻度不明 | — |
| 爪囲炎 | 頻度不明 | — |
| 爪甲離床症 | 1%未満 | — |
| 爪破損 | 頻度不明 | — |
| 疲労 | 頻度不明 | — |
| 発熱 | 頻度不明 | — |
| 発疹 | 頻度不明 | — |
| 白血球減少症 | 頻度不明 | — |
| 皮膚乾燥 | 頻度不明 | — |
| 皮膚亀裂 | 頻度不明 | — |
| 皮膚剥脱 | 頻度不明 | — |
| 皮膚炎 | 1%未満 | — |
| 眼そう痒症 | 頻度不明 | — |
| 眼の炎症 | 頻度不明 | — |
| 眼乾燥 | 頻度不明 | — |
| 眼充血 | 頻度不明 | — |
| 眼感染 | 頻度不明 | — |
| 眼瞼感染 | 1%未満 | — |
| 眼瞼炎 | 頻度不明 | — |
| 睫毛の成長 | 頻度不明 | — |
| 粘膜の炎症 | 頻度不明 | — |
| 紅斑(67%) | 頻度不明 | — |
| 結膜炎 | 頻度不明 | — |
| 肺塞栓症 | 頻度不明 | — |
| 脱毛症 | 頻度不明 | — |
| 脱水 | 頻度不明 | — |
| 血小板減少症 | 頻度不明 | — |
| 角膜炎 | 頻度不明 | — |
| 頭痛 | 1%未満 | — |
| 食欲減退 | 頻度不明 | — |
| 高カリウム血症 | 頻度不明 | — |
| 鼻乾燥 | 頻度不明 | — |
| 鼻出血 | 頻度不明 | — |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
パニツムマブは、遺伝子組換え型ヒト型IgG2モノクローナル抗体である14),15),16)。パニツムマブは、ヒトEGFR発現細胞のEGFRに対して特異的かつ高親和性に結合し14),15),16)、EGFRに対するリガンドの結合の阻害及びEGFRの内在化が誘導された。
18.2 抗腫瘍作用
パニツムマブは、in vitro及びin vivo*試験において、ヒト腫瘍細胞株(ヒト結腸癌由来HT29細胞株、DLD1細胞株等)の増殖を阻害した17)。また、パニツムマブとソトラシブとの併用により、各薬剤単独と比較して、KRAS G12C変異を有する結腸・直腸癌患者由来腫瘍組織片を皮下移植したインターロイキン2受容体γ鎖が完全欠損した非肥満型糖尿病/重症複合型免疫不全マウスにおける腫瘍増殖抑制作用が増強した18)。
薬物動態
16.1 血中濃度
- 16.1.1 単回投与
本剤(2.5、6、9mg/kg)注)を60分以上かけて点滴静注したときの血清中パニツムマブ濃度推移及び薬物動態パラメータを以下に示す。 本剤2.5〜9mg/kgを単回投与したときの血清中濃度時間曲線下面積(AUC)は、投与量以上の増加を認め、クリアランス(CL)は17.4mL/日/kg(2.5mg/kg投与)から5.92mL/日/kg(9mg/kg投与)に低下した2)。 注)本剤の承認された用法・用量は1回6mg/kgの2週間間隔投与である。
単回投与時の血清中濃度推移(平均±標準偏差)
| 投与量(mg/kg) | Cmax(μg/mL) | Cmin(μg/mL) | AUC0-tau(μg・日/mL) | t1/2(日) | CL(mL/日/kg) |
|---|---|---|---|---|---|
| 2.5 | 44.1±8.09 | 7.88±3.09 | 135±35.6 | 3.08±0.547 | 17.4±2.56注1) |
| 6 | 118±31.2 | 19.8±3.93 | 664±80.0 | 6.72±0.709 | 8.49注2) |
| 9 | 231±45.4 | 16.9±5.87 | 1,430±415 | 7.18±1.66 | 5.92±2.05注3) |
| 注1)n=3 注2)n=1 注3)n=5 (各n=6、平均±標準偏差) | |||||
- 16.1.2 反復投与
本剤6mg/kgを60分以上かけて点滴静注後、2週間間隔で点滴静注を繰り返した際の3回目投与時のパニツムマブの薬物動態パラメータを以下に示す。投与3回目以降のCmax及びCminは概ね同値であると考えられた2)。
| 投与量(mg/kg) | Cmax(μg/mL) | Cmin(μg/mL) | AUC0-tau(μg・日/mL) | t1/2(日) |
|---|---|---|---|---|
| 6 | 160±13.5 | 42.5±8.52 | 1,100±102 | 9.62±2.67 |
| (n=5、平均±標準偏差) | ||||
- 16.1.3 母集団薬物動態解析
母集団薬物動態解析を実施した結果、体重がパニツムマブのCL及び中央コンパートメントの分布容積(V1)に対して有意な影響を及ぼすことが示された。日本人と外国人の間で認められたパニツムマブのCmax、Cmin及びAUCの差は、体重の差に起因すると考えられた。年齢、性別及び癌腫に関しても、パニツムマブのCLあるいはV1に及ぼす影響が示されたが、影響の程度は体重よりも小さかった。併用化学療法の種類及び腫瘍のEGFR発現が本剤のCL及びV1に及ぼす影響は認められなかった3)。
16.3 分布
125I−標識パニツムマブをサルに静脈内投与したとき、血液中の放射活性が最も高く、次いで肝臓、腎臓、副腎、肺で高い放射活性が認められた。分布に関する顕著な性差は認められなかった4)。
16.5 排泄
125I−標識パニツムマブをサルに静脈内投与したとき、240時間までに投与放射活性の90%以上が尿中に回収された5)。