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HBs抗原陽性血液の汚染事故後のB型肝炎発症予防
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新生児のB型肝炎予防(原則として、沈降B型肝炎ワクチンとの併用)
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
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2.1 本剤の成分に対しショックの既往歴のある患者
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2.2 HBs抗原陽性者(ただし、新生児に投与する場合で、やむを得ない場合には、HBs抗原検査の結果を待たずに投与することが可能である。)
効能・効果
用法・用量
- 〈HBs抗原陽性血液の汚染事故後のB型肝炎発症予防〉
本剤を添付の溶解液(日本薬局方注射用水)で溶解し、通常、成人に対して1回5〜10mLを筋肉内に注射する。必要に応じて増量するか又は同量を繰り返す。 小児には、体重1kg当たり0.16〜0.24mLを用いる。 投与の時期は事故発生後7日以内とする。なお、48時間以内が望ましい。
- 〈新生児のB型肝炎予防(原則として、沈降B型肝炎ワクチンとの併用)〉
本剤を添付の溶解液(日本薬局方注射用水)で溶解し、初回注射量は0.5〜1.0mLを筋肉内に注射する。初回注射の時期は生後5日以内とする。なお、生後12時間以内が望ましい。 また、追加注射には、体重1kg当たり0.16〜0.24mLを投与する。
使用上の注意
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8.1 本剤の投与にあたっては、疾病の治療における本剤の必要性とともに、本剤の製造に際し感染症の伝播を防止するための安全対策が講じられているが、ヒト血液を原料としていることに由来する感染症伝播のリスクを完全に排除することができないことを、患者に対して説明し、理解を得るよう努めること。
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8.2 本剤の原材料となる血液については、HBs抗原、抗HCV抗体、抗HIV-1抗体及び抗HIV-2抗体が陰性であることを確認している。さらに、プールした試験血漿については、HIV-1、HBV及びHCVについて核酸増幅検査(NAT)を実施し、適合した血漿を本剤の製造に使用しているが、当該NATの検出限界以下のウイルスが混入している可能性が常に存在する。その後の製造工程であるCohnの低温エタノール分画及びウイルス除去膜によるろ過処理は、HIVをはじめとする各種ウイルスに対し、不活化・除去作用を有することが確認されているが、投与に際しては、次の点に十分注意すること。
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8.2.1 血漿分画製剤の現在の製造工程では、ヒトパルボウイルスB19等のウイルスを完全に不活化・除去することが困難であるため、本剤の投与によりその感染の可能性を否定できないので、投与後の経過を十分に観察すること。,,
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8.2.2 現在までに本剤の投与により変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)等が伝播したとの報告はない。しかしながら、製造工程において異常プリオンを低減し得るとの報告があるものの、理論的なvCJD等の伝播のリスクを完全には排除できないので、投与の際には患者への説明を十分行い、治療上の必要性を十分検討の上投与すること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと。
- 9.1.2 IgA欠損症の患者
抗IgA抗体を保有する患者では過敏反応を起こすおそれがある。
- 9.1.3 溶血性・失血性貧血の患者
ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、発熱と急激な貧血を伴う重篤な全身症状を起こすことがある。
- 9.1.4 免疫不全患者・免疫抑制状態の患者
ヒトパルボウイルスB19の感染を起こす可能性を否定できない。感染した場合には、持続性の貧血を起こすことがある。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。 本剤の投与によりヒトパルボウイルスB19の感染の可能性を否定できない。感染した場合には胎児への障害(流産、胎児水腫、胎児死亡)が起こる可能性がある。
9.8 高齢者
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。一般に生理機能が低下している。
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 | 症状・説明 |
|---|---|---|
| 疼痛 | 頻度不明 | — |
| 発熱 | 頻度不明 | — |
| 発疹等 | 頻度不明 | — |
| 発赤 | 頻度不明 | — |
| 硬結 | 頻度不明 | — |
| 腫脹 | 頻度不明 | — |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
抗HBs抗体はHBs抗原に対する抗体であるので、外表部にHBs抗原をもつB型肝炎ウイルス(中心部にHBc抗原とHBe抗原を含む)に感染防御抗体として作用する。B型肝炎ウイルスに汚染された人に本剤を早期に投与すると、受動免疫を与え、血中のB型肝炎ウイルスを不活化する。
薬物動態
16.1 血中濃度
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16.1.1 健康成人に本剤を投与した結果、投与後2日目に血中抗体活性は最高となった。
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16.1.2 HBs抗原陽性血液による汚染事故例に本剤を5mL投与した結果、血中抗HBs抗体価の最高値はPHA法で23が最も多く、その持続陽性期間は平均4.9週であった。RIA法による追跡調査では14〜20週にわたり血中抗HBs抗体を検出できた1)。
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16.1.3 HBs抗原陽性血液による汚染事故例に本剤を5mL投与した時の血中半減期は約23日であった1)。