【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 本剤の成分又はアプレピタントに対し過敏症の既往歴のある患者

  2. 2.2 ピモジド投与中の患者

効能・効果

抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)(遅発期を含む)

用法・用量

  • 〈成人及び12歳以上の小児〉

他の制吐剤との併用において、通常、成人及び12歳以上の小児にはホスアプレピタントとして150mgを抗悪性腫瘍剤投与1日目に1回、点滴静注する。

  • 〈生後6ヵ月以上の乳幼児及び12歳未満の小児〉

他の制吐剤との併用において、通常、生後6ヵ月以上の乳幼児及び12歳未満の小児にはホスアプレピタントとして3.0mg/kgを抗悪性腫瘍剤投与1日目に1回、点滴静注する。ただし、ホスアプレピタントとして150mgを超えないこと。

使用上の注意

  1. 8.1 本剤の活性本体アプレピタントはCYP3A4に対する用量依存的阻害作用を有し、抗悪性腫瘍剤を含めて併用薬剤と相互作用を起こすことがあるため、十分注意して投与すること。

  2. 8.2 長期ワルファリン療法を施行している患者には、がん化学療法の各コースにおける本剤処方の開始から2週間、特に7日目から10日目には、患者の血液凝固状態に関して綿密なモニタリングを行うこと。,

9.3 肝機能障害患者

  1. 9.3.1 重度の肝障害患者

本剤の活性本体アプレピタントは主として肝で代謝されるため、血中濃度が過度に上昇するおそれがある。また、重度肝機能不全(Child-Pughスコア>9)患者での使用経験はない。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。本剤の活性本体アプレピタントはラット、ウサギにおいて胎盤を通過することが報告されている。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。ラットにおいて本剤の活性本体アプレピタントは乳汁中に移行することが報告されている。

9.7 小児等

低出生体重児、新生児又は生後6ヵ月未満の乳児を対象とした臨床試験は実施していない。

9.8 高齢者

一般に高齢者では生理機能が低下している。なお、健康な高齢者は本剤の活性本体アプレピタントの血漿中濃度(AUC、Cmax)が非高齢者に比べて若干高くなるとの報告がある。

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度 症状・説明
ALTの上昇 頻度不明
AST 頻度不明
BUN上昇 頻度不明
γ-GTP 頻度不明
アルカリホスファターゼ 頻度不明
アルブミン減少 頻度不明
おくび 頻度不明
カンジダ症 頻度不明
くしゃみ 頻度不明
クレアチニン上昇 頻度不明
ざ瘡 頻度不明
しゃっくり 頻度不明
そう痒 頻度不明
そう痒感 頻度不明
ビリルビンの上昇 頻度不明
ブドウ球菌感染症 頻度不明
ほてり 頻度不明
めまい 頻度不明
リンパ球数減少 頻度不明
下痢 頻度不明
不安 頻度不明
不整脈 頻度不明
不眠症 頻度不明
低カリウム血症 頻度不明
低クロール血症 頻度不明
低ナトリウム血症 頻度不明
体重増加 頻度不明
体重減少 頻度不明
便秘 頻度不明
倦怠感 頻度不明
光線過敏症 頻度不明
動悸 頻度不明
単球数減少 頻度不明
口内乾燥 頻度不明
口内炎 頻度不明
口渇 頻度不明
味覚異常 頻度不明
咳嗽 頻度不明
咽喉刺激感 頻度不明
咽頭炎 頻度不明
嗜眠 頻度不明
嘔吐 頻度不明
四肢痛 頻度不明
多尿 頻度不明
多幸症 頻度不明
多汗症 頻度不明
多飲症 頻度不明
失見当識 頻度不明
好中球数減少 頻度不明
尿糖 頻度不明
後鼻漏 頻度不明
徐脈 頻度不明
悪心 頻度不明
排尿困難 頻度不明
浮腫 頻度不明
消化不良 頻度不明
潮紅 頻度不明
無力症 頻度不明
異常な夢 頻度不明
疲労 頻度不明
疼痛 頻度不明
疼痛 頻度不明
発熱 頻度不明
発疹 頻度不明
白血球数減少 頻度不明
皮膚病変 頻度不明
眠気 頻度不明
硬結 頻度不明
筋痙攣 頻度不明
筋痛 頻度不明
粘膜の炎症 頻度不明
紅斑 頻度不明
紅斑 頻度不明
結膜炎 頻度不明
耳鳴 頻度不明
胃炎 頻度不明
胃食道逆流性疾患 頻度不明
胸部不快感 頻度不明
脂性肌 頻度不明
脱水 頻度不明
腫脹 頻度不明
腸炎 頻度不明
腹痛 頻度不明
腹部不快感 頻度不明
腹部膨満 頻度不明
蕁麻疹 頻度不明
蛋白尿 頻度不明
血圧上昇 頻度不明
血小板数減少 頻度不明
血尿 頻度不明
血栓性静脈炎 頻度不明
認知障害 頻度不明
貧血 頻度不明
頭痛 頻度不明
頻尿 頻度不明
頻脈 頻度不明
食欲不振 頻度不明
高血糖 頻度不明
鼓腸 頻度不明

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

ホスアプレピタントは、静脈内投与後速やかに活性本体であるアプレピタントに代謝される。1)アプレピタントは選択的ニューロキニン1(NK1)受容体拮抗型制吐剤である。

18.2 ホスアプレピタントの薬理作用

  1. 18.2.1 ニューロキニン1(NK1)受容体に対する結合阻害活性

ホスアプレピタントはチャイニーズハムスター卵巣由来細胞株に発現させたヒトNK1受容体に対する125I-サブスタンスPの結合を阻害し、そのIC50値は2.1nmol/Lであった(in vitro)。16)

18.3 活性本体であるアプレピタントの薬理作用

  1. 18.3.1 ニューロキニン1(NK1)受容体拮抗作用

  2. (1) NK1受容体に対する親和性

アプレピタントはチャイニーズハムスター卵巣由来細胞株に発現させたヒトNK1受容体に対する125I-サブスタンスPの結合を阻害し、そのIC50値は0.1nmol/L、Kd値は86pmol/L(Hill係数=1.1)であった(in vitro)。17)

  1. (2) 各種NK受容体作動薬誘発反応に対する作用

アプレピタントはサブスタンスP-O-メチルエステル(NK1受容体作動薬)誘発回腸縦走筋収縮に対し拮抗作用を示し、そのKa値は0.09±0.02nmol/L(n=3)であった。一方、(Nle10)-ニューロキニンA〔4-10〕(NK2受容体作動薬) 誘発による気管収縮、及びセンクタイド(NK3受容体作動薬)誘発による上頸神経節脱分極反応に対し、1μmol/Lの濃度において作用を示さなかった(in vitro)。17)

  1. 18.3.2 シスプラチン誘発嘔吐抑制作用

  2. (1) シスプラチン誘発嘔吐反応に対する作用

シスプラチンで誘発した雄フェレットの嘔吐反応を誘発4時間後まで観察した。シスプラチン投与3分前に静脈内投与あるいは1時間前に経口投与することにより、アプレピタントは嘔吐反応を用量依存的に抑制し、静脈内投与では1mg/kg以上の用量で、また経口投与では3mg/kgの用量で嘔吐反応をほぼ完全に抑制した。18)

  1. (2) シスプラチン誘発急性並びに遅発性嘔吐反応に対する作用

シスプラチンで誘発した雄フェレットの急性嘔吐反応(誘発24時間まで)並びに遅発性嘔吐反応(誘発24時間以後72時間まで)を観察した。シスプラチン投与2時間前に経口投与することにより、アプレピタントは初回嘔吐反応発現までの時間を延長するとともに嘔吐回数を抑制し、16mg/kgの用量で急性及び遅発性嘔吐反応をほぼ完全に抑制した。18)

  1. (3) シスプラチン誘発嘔吐反応に対するデキサメタゾン及びオンダンセトロン(5-HT3受容体拮抗型制吐剤)との併用効果

アプレピタント0.1mg/kg静脈内投与と、デキサメタゾン20mg/kg静脈内投与あるいはオンダンセトロン0.1mg/kg静脈内投与との併用により、シスプラチン投与後に観察される雄フェレットのレッチング及び嘔吐回数は減少し、それぞれの単独投与よりも低値を示した。18)

  1. 18.3.3 アポモルヒネ及びモルヒネ誘発嘔吐抑制作用

フェレットにおけるアポモルヒネあるいはモルヒネ皮下投与誘発の中枢性嘔吐反応を、アプレピタントは3mg/kg単回経口投与で抑制した。19)

薬物動態

16.1 血中濃度

  1. 16.1.1 単回投与
  • 〈健康成人〉

健康成人男女15例に本剤150mgを30分間かけて静脈内投与した時、ホスアプレピタントは活性本体であるアプレピタントに速やかに代謝され、アプレピタントのCmax、AUC0-∞及び消失半減期(T1/2)はそれぞれ5,440ng/mL、59,600ng・hr/mL及び14時間であった。1)

ホスアプレピタント アプレピタント
AUC0-∞ (ng・hr/mL) T1/2 (hr) Cmax (ng/mL) AUC0-∞ (ng・hr/mL) T1/2 (hr)
3260±520 0.036±0.006 5440±2200 59600±22900 14±6
平均値±標準偏差
  • 〈小児〉

12歳以上18歳以下の小児悪性腫瘍患者11例に本剤150mgを30分間かけて静脈内投与した時、アプレピタントのCmax、AUC0-∞及び消失半減期(T1/2)はそれぞれ4,070ng/mL、61,100ng・hr/mL及び10.1時間であった。生後6ヵ月以上12歳未満の小児悪性腫瘍患者15例に本剤3.0mg/kgを60分間かけて静脈内投与した時、アプレピタントのCmax、AUC0-∞及び消失半減期(T1/2)はそれぞれ3,020ng/mL、35,200ng・hr/mL及び5.69時間であった。2)

  • Cmax (ng/mL) AUC0-∞ (ng・hr/mL) T1/2 (hr)
    12歳以上18歳以下 4070±1580 61100±29200 10.1±4.17
    生後6ヵ月以上12歳未満 3020±1110 35200±14700 5.69±1.40
    平均値±標準偏差

16.3 分布

  1. 16.3.1 蛋白結合率

ホスアプレピタントの血漿蛋白結合率は、99.6~99.8%であった(in vitro、平衡透析法)。また、アプレピタントの血漿蛋白結合率は、99.6~99.7%であった(in vitro、限外ろ過法)。

  1. 16.3.2 P-糖蛋白質

アプレピタントはP-糖蛋白質の基質である。また、アプレピタントは10μmol/Lの濃度において、P-糖蛋白質の基質であるビンブラスチンの輸送を36%阻害した(in vitro)。

16.4 代謝

ホスアプレピタントは、体内で速やかに活性本体であるアプレピタントに代謝される。 健康成人男性に [14C]ホスアプレピタント100mgを15分間かけて静脈内投与した時、投与72時間までの血漿中放射能の約19%がアプレピタントであり、ヒト血漿中には12種類の代謝物が同定されている。なお、アプレピタントはモルホリン環及びその側鎖の酸化によって大部分が代謝される(外国人データ)。 ヒト肝ミクロソームを用いた試験では、アプレピタントは主としてCYP3A4によって代謝され、一部はCYP1A2及びCYP2C19によっても代謝されるが、CYP2D6、CYP2C9、又はCYP2E1の代謝を受けない(in vitro)。3) また、アプレピタントはCYP3A4の阻害・誘導作用及びCYP2C9の誘導作用を有する。

16.5 排泄

健康成人男性に[14C]ホスアプレピタント100mgを15分間かけて静脈内投与した時、投与後28日間で投与量の57.0%及び45.0%がそれぞれ尿及び糞中に排泄された(外国人データ)。

16.6 特定の背景を有する患者

  1. 16.6.1 高齢者

健康な高齢者(65歳以上)16例にアプレピタントを1日目に125mg、2~5日目に80mg経口投与した時、AUCは非高齢者に比べて1日目に1.21倍、5日目に1.36倍に上昇した(外国人データ)。

  1. 16.6.2 腎障害患者

健康成人16例及び腎障害患者16例(重度腎障害者8例、血液透析を必要とする末期腎疾患患者8例)にアプレピタント240mgを経口投与した時、健康成人に比べて重度腎障害者及び末期腎疾患患者のAUCは、それぞれ0.79倍及び0.58倍に低下したが、血漿蛋白非結合型未変化体のAUCは腎障害患者と健康成人で同程度であった。また、血液透析はアプレピタントのAUCに影響を及ぼさなかった(外国人データ)。4)

  1. 16.6.3 肝障害患者

健康成人20例及び肝障害患者20例(軽度肝障害者10例、中等度肝障害者10例)にアプレピタントを1日目に125mg、2~3日目に80mg経口投与した時、健康成人に比べて軽度肝障害者及び中等度肝障害者のAUCは、1日目に0.89倍及び1.10倍、3日目に0.64倍及び1.18倍であった(外国人データ)。

16.7 薬物相互作用

  1. 16.7.1 ケトコナゾール

健康成人11例に対して、ケトコナゾール400mgを1日1回10日間反復投与し、投与5日目にアプレピタント125mgを経口投与した時、アプレピタントのAUC及びCmaxは単独投与時に比べて、それぞれ4.78倍及び1.52倍に上昇した(外国人データ)。

  1. 16.7.2 リファンピシン

健康成人11例に対して、リファンピシン600mgを1日1回14日間反復投与し、投与9日目にアプレピタント375mgを経口投与した時、アプレピタントのAUC及びCmaxは単独投与時に比べて、それぞれ0.09倍及び0.38倍に低下した(外国人データ)。

  1. 16.7.3 ミダゾラム

健康成人10例に対して、本剤150mgを1日目に静脈内投与し、ミダゾラム2mgを1日目及び4日目に経口投与した時、ミダゾラムのAUCは本剤非併用時に比べて1日目に1.77倍に上昇し、4日目に1.02倍であった(外国人データ)。5)

  1. 16.7.4 ジルチアゼム

軽度から中等度の高血圧症患者9例に対して、ジルチアゼム120mgを反復投与時に、ホスアプレピタント100mgを静脈内投与した時、アプレピタントのAUCは単独投与時に比べて1.45倍に、ジルチアゼムのAUCはジルチアゼム単独投与時に比べて1.40倍に上昇した。同様に、アプレピタントの錠剤300mg(アプレピタントカプセル230mgと同程度のAUCが得られる)を経口投与した時、アプレピタントのAUCは単独投与時に比べて2.00倍に、ジルチアゼムのAUCはジルチアゼム単独投与時に比べて1.66倍に上昇した(外国人データ)。

  1. 16.7.5 デキサメタゾン
  • 健康成人11例に対して、本剤150mgを1日目に静脈内投与し、デキサメタゾン8mgを1~3日目に経口投与した時、デキサメタゾンのAUCは本剤非併用時に比べて1日目に2.01倍、2日目に1.86倍に上昇し、3日目に1.18倍であった(外国人データ)。5),

  • 日本人の悪性腫瘍患者440例から得られた一人あたり約2点の血漿中濃度データ(計847点)を対象とした母集団薬物動態解析の結果、抗悪性腫瘍剤及びグラニセトロンの投与に加え、アプレピタント125mgを経口投与し、デキサメタゾンリン酸エステル6mgを静脈内投与した時のデキサメタゾンのクリアランスは、アプレピタント非併用時に比べて0.53倍に低下した。6)

  1. 16.7.6 メチルプレドニゾロン

健康成人10例に対して、アプレピタントを1日目に125mg、2~3日目に80mg経口投与し、メチルプレドニゾロンを1日目に125mg静脈内投与、2~3日目に40mg経口投与した時、メチルプレドニゾロンのAUCは単独投与時に比べて静脈内投与で1.34倍、経口投与で2.46倍に上昇した(外国人データ)。7)

  1. 16.7.7 ワルファリン

健康成人11例に対して、ワルファリンを反復投与時に、アプレピタントを1日目に125mg、2~3日目に80mg経口投与した時、8日目に、S(-)-ワルファリンの血漿中濃度のトラフ値は0.66倍に低下し、INRは0.86倍に低下した(外国人データ)。8),

  1. 16.7.8 トルブタミド

健康成人12例に対して、アプレピタントを1日目に125mg、2~3日目に80mg経口投与し、トルブタミド500mgをアプレピタント投与前、4日目、8日目及び15日目に経口投与した時、トルブタミドのAUCは4日目に0.77倍、8日目に0.72倍、15日目に0.85倍に低下した(外国人データ)。9)

  1. 16.7.9 エチニルエストラジオール・ノルエチステロン

健康成人女性19例に対して、経口避妊剤(エチニルエストラジオール・ノルエチステロン)を21日間反復投与時に、8日目からのデキサメタゾン及びオンダンセトロンの投与に加え、アプレピタントを8日目に125mg、9~10日目に80mg経口投与した時、経口避妊剤単独投与時に比べて、10日目にエチニルエストラジオールのAUCは0.81倍に低下し、ノルエチステロンのAUCは1.05倍であった。また、併用投与時には9日目から21日目にかけて、エチニルエストラジオール及びノルエチステロンの血漿中濃度のトラフ値が、最大でそれぞれ0.36倍及び0.40倍に低下した(外国人データ)。

  1. 16.7.10 その他の薬剤

  2. (1) オンダンセトロン

健康成人15例に対して、デキサメタゾンの投与に加え、アプレピタントを1日目に375mg、2~5日目に250mg経口投与し、オンダンセトロン32mgを1日目に静脈内投与した時、オンダンセトロンのAUCはアプレピタント非併用時に比べて1.15倍であった(外国人データ)。10)

  1. (2) グラニセトロン

健康成人17例に対して、アプレピタントを1日目に125mg、2~3日目に80mg経口投与し、グラニセトロン2mgを1日目に経口投与した時、グラニセトロンのAUCは単独投与時に比べて1.10倍であった(外国人データ)。10)

  1. (3) パロキセチン

健康成人18例に対して、アプレピタントの錠剤100mg(アプレピタントカプセル85mgと同程度のAUCが得られる)を1日1回4日間、5日目から錠剤200mg(アプレピタントカプセル170mgと同程度のAUCが得られる)を1日1回10日間とパロキセチン(20mgを1日1回14日間)を併用投与した時、アプレピタントのAUCは単独投与時に比べて0.73倍に、パロキセチンのAUCはパロキセチン単独投与時に比べて0.74倍に低下した(外国人データ)。

  1. (4) ジゴキシン

健康成人11例に対して、ジゴキシン0.25mgを1日1回13日間反復投与時に、アプレピタントを7日目に125mg、8~11日目に80mg経口投与した時、ジゴキシンのAUC及びCmaxは単独投与時に比べて、7日目に0.99倍及び1.04倍、11日目に0.93倍及び1.02倍であり、尿中排泄量は併用投与時と単独投与時で同様であった(外国人データ)。11)

  1. (5) ドセタキセル

悪性腫瘍患者10例に対して、アプレピタントを1日目に125mg、2~3日目に80mg経口投与し、ドセタキセル60~100mg/m2を1日目に静脈内投与した時、ドセタキセルのAUC及びCmaxは単独投与時に比べて、それぞれ0.96倍及び0.95倍であった(外国人データ)。12)

  1. (6) ビノレルビン

悪性腫瘍患者12例に対して、デキサメタゾン及びオンダンセトロンの投与に加え、アプレピタントを1日目に125mg、2~3日目に80mg経口投与し、ビノレルビン25~30mg /m2を1日目、8日目及び15日目に静脈内投与した時、ビノレルビンのAUC及び投与終了時の血漿中濃度はビノレルビン単独投与時に比べて、1日目に1.01倍及び1.16倍、8日目に1.00倍及び1.18倍であった(外国人データ)。13) 注)本剤の承認された用法及び用量は「成人及び12歳以上の小児:他の制吐剤との併用において、通常、成人及び12歳以上の小児にはホスアプレピタントとして150mgを抗悪性腫瘍剤投与1日目に1回、点滴静注する。」、「生後6ヵ月以上の乳幼児及び12歳未満の小児:他の制吐剤との併用において、通常、生後6ヵ月以上の乳幼児及び12歳未満の小児にはホスアプレピタントとして3.0mg/kgを抗悪性腫瘍剤投与1日目に1回、点滴静注する。ただし、ホスアプレピタントとして150mgを超えないこと。」である。