【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 ナトリウム摂取制限を必要とする患者(高ナトリウム血症、浮腫、妊娠高血圧症候群等)[ナトリウム貯留増加により、症状が悪化するおそれがある。]

  2. 2.2 ヘキサミンを投与中の患者

効能・効果

<経口> ○下記疾患における制酸作用と症状の改善 胃・十二指腸潰瘍、胃炎(急・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆる胃下垂症、胃酸過多症を含む) ○アシドーシスの改善、尿酸排泄の促進と痛風発作の予防

<含嗽・吸入> ○上気道炎の補助療法(粘液溶解)

用法・用量

<胃・十二指腸潰瘍、胃炎、上部消化管機能異常における制酸作用と症状の改善、アシドーシスの改善、尿酸排泄の促進と痛風発作の予防> 炭酸水素ナトリウムとして、通常成人1日3~5 gを数回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

<上気道炎の補助療法> 含嗽、吸入には1回量 1~2%液100mLを1日数回用いる。なお、年齢、症状により適宜増減する。

使用上の注意

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 重篤な消化管潰瘍のある患者

胃酸の二次的分泌(リバウンド現象) により症状が悪化するおそれがある。

  1. 9.1.2 心機能障害のある患者

ナトリウムの貯留により症状が悪化するおそれがある。

  1. 9.1.3 肺機能障害のある患者

症状が悪化するおそれがある。

  1. 9.1.4 低クロル性アルカローシス等の電解質失調のある患者

症状が悪化するおそれがある。

9.2 腎機能障害患者

ナトリウムの貯留により症状が悪化するおそれがある。

9.5 妊婦

  1. 9.5.1 妊娠高血圧症候群の患者

投与しないこと。

  1. 9.5.2 妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

9.8 高齢者

減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下している。

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度 症状・説明
アルカローシス 頻度不明
ナトリウム蓄積による浮腫等 頻度不明
胃部膨満 頻度不明
胃酸の二次的分泌(リバウンド現象) 頻度不明

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

速効性、全身性の制酸作用を示す。ただし、胃液のアルカリ化によるペプシンの失活及び発生したCO2(NaHCO3+HCl→NaCl+H2O+CO2)により胃粘膜を刺激して二次的に胃液分泌を促す。また、粘液をアルカリ化することにより局所性の粘液溶解作用を示す。更に尿のpHをアルカリ性にし、尿酸の排泄を促進し、尿路結石を予防する1) 。