【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 クロルヘキシジン製剤に対し過敏症の既往歴のある者

  2. 2.2 脳、脊髄、耳(内耳、中耳、外耳)には使用しないこと[聴神経及び中枢神経に対して直接使用した場合は、難聴、神経障害を来すことがある。]

  3. 2.3 腟、膀胱、口腔等の粘膜面には使用しないこと[クロルヘキシジン製剤の左記部位への使用により、ショック、アナフィラキシーの症状の発現が報告されている。],

  4. 2.4 損傷皮膚及び粘膜には使用しないこと[刺激作用を有する。]

  5. 2.5 眼には使用しないこと[角膜障害等の眼障害を来すおそれがある。]

効能・効果

手術部位(手術野)の皮膚の消毒、医療機器の消毒

用法・用量

  • 〈手術部位(手術野)の皮膚の消毒〉

本剤をそのまま消毒部位に用いる。

  • 〈医療機器の消毒〉

本剤をそのまま用いる。

使用上の注意

ショック、アナフィラキシー等の反応を予測するため、使用に際してはクロルヘキシジン製剤に対する過敏症の既往歴、薬物過敏体質の有無について十分な問診を行うこと。,,

9.1 合併症・既往歴等のある患者

  1. 9.1.1 薬物過敏症の既往歴のある者(クロルヘキシジン製剤に対し過敏症の既往歴のある者を除く)

  2. 9.1.2 喘息等のアレルギー疾患の既往歴、家族歴のある者

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度 症状・説明
じん麻疹 1%未満
刺激症状 頻度不明
発疹 1%未満

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

低濃度では細菌の細胞膜に障害を与え、細胞質成分の不可逆的漏出や酵素阻害を起こし、抗菌作用(殺菌作用)を示す。高濃度では細胞内のタンパク質や核酸の沈着を起こすことにより、抗菌作用を示す2) 。

18.2 殺菌作用

  1. 18.2.1 広範囲の微生物に作用するが、特にグラム陽性菌には低濃度でも有効である。グラム陰性菌にも比較的低濃度で殺菌作用を示すが、グラム陽性菌に比べて抗菌力に幅がある。グラム陰性菌のうち、AlcaligenesPseudomonasAchromobacterFlavobacterium属などにはまれに抵抗菌株もある。芽胞形成菌の芽胞には無効である。結核菌に対し水溶液では静菌作用、アルコール溶液では迅速な殺菌作用がある。真菌類の多くに対し抗菌力を示すが細菌類より弱い。ウイルスに対する効力は確定していない2) 。

  2. 18.2.2 各種細菌・真菌に対する0.5%クロルヘキシジングルコン酸塩エタノール溶液の殺菌力3) (in vitro

供試菌種 MIC(μg/mL)
Staphylococcus aureus ATCC 6538P 78
Escherichia coli IFO 3972 78
Pseudomonas aeruginosa IFO 3452 625
Proteus vulgaris IFO 3851 625
Klebsiella pneumoniae ATCC 13883 78
Candida albicans IFO 1594 156

MIC(最小発育阻止濃度)はクロルヘキシジングルコン酸塩としての濃度を示す。

  1. 18.2.3 HIVに対する効果

HIV不活化効果についてプラーク法を用いて検討した結果、0.5%クロルヘキシジングルコン酸塩アルコール溶液は、HIVを15秒以内に検出限界以下まで不活化した4) 。