効能・効果

末梢性神経障害

用法・用量

通常、成人は1日3錠(メコバラミンとして1日1500μg)を3回にわけて経口投与する。

ただし、年齢及び症状により適宜増減する。

使用上の注意

本剤投与で効果が認められない場合、月余にわたって漫然と使用すべきでない。

9.7 小児等

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度 症状・説明
下痢 1〜5%未満
悪心・嘔吐 1〜5%未満
発疹 1%未満
食欲不振 1〜5%未満

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

メコバラミンは生体内補酵素型ビタミンB12の1種であり、ホモシステインからメチオニンを合成するメチオニン合成酵素の補酵素として働き、メチル基転位反応に重要な役割を果たす3)。

18.2 神経細胞内小器官へよく移行し、核酸・蛋白合成を促進

シアノコバラミンに比し、神経細胞内の小器官への移行がよい(ラット)。また、脳由来細胞・脊髄神経細胞の実験系で、デオキシウリジンからチミジンへの合成系に関与し、貯蔵型葉酸の利用促進とともに核酸代謝にも関与し、核酸・蛋白の合成を促進する7),8)(ラット)。

18.3 軸索内輸送、軸索再生の促進

ストレプトゾトシン投与による実験的糖尿病ラットの坐骨神経細胞で、軸索の骨格蛋白の輸送を正常化する。アドリアマイシン、アクリルアミドによる薬物性神経障害(ラット)及び軸索変性モデルマウス、自然発症糖尿病ラットの神経障害に対して、神経病理学的、電気生理学的に変性神経の出現を抑制する9),10),11),12),13)。

18.4 髄鞘形成(リン脂質合成)の促進

髄鞘の構成成分であるレシチンの合成を促進し、培養神経組織で神経線維の髄鞘形成率を高める3)(ラット)。

18.5 神経伝達物質の減少を回復

コリン欠乏食ラットで低下した脳内アセチルコリン量を正常化する14)。

薬物動態

16.1 血中濃度

  1. 16.1.1 単回投与

健康成人男子にメコバラミン120μg、1,500μg注3)を絶食下単回経口投与した場合、いずれの投与量においても投与後約3時間で最高血中濃度に達し、濃度依存による吸収が観察された。半減期、血清中総ビタミンB12(以下B12)濃度の投与12時間までの増加分及びΔAUC0-12を下表に示し、血清中総B12濃度の推移を下図に示した。 尿中総B12排泄量は投与後8時間までに投与後24時間排泄量の40~90%が排泄された1)。

血清中総B12濃度の増加分

投与量 Tmax (hr) Cmax (pg/mL) ΔCmax (pg/mL) ΔCmax% (%) ΔAUC0-12注1) (pg・hr/mL) t1/2注2) (hr)
120μg 2.8±0.2 743±47 37±15 5.1±2.1 168±58 算出不能
1500μg 3.6±0.5 972±55 255±51 36.0±7.9 2033±510 12.5
(平均値±標準誤差、n=8)

注1)投与前値に対する投与後12時間までの実測値の増加分から台形公式により算出

注2)投与後24~48時間の平均値から算出

注3)本剤の承認された用法及び用量は「通常、成人はメコバラミンとして1日1,500μgを3回に分けて経口投与する。ただし、年齢及び症状により適宜増減する。」である。

  1. 16.1.2 反復投与

健康成人男子に1,500μgを12週間反復経口投与し、投与中止後4週間の血清中総B12量の変動率を検討した。投与4週間で投与前値の約2倍に達し、以後も漸増し、12週後には約2.8倍を示した。投与中止4週後でも投与前値の約1.8倍を示した2),3)。