肝性脳症を伴う慢性肝不全患者の栄養状態の改善
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
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2.1 重症糖尿病、又はステロイド大量投与の患者で糖代謝異常が疑われる場合[高血糖があらわれるおそれがある。]
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2.2 肝障害以外のアミノ酸代謝異常のある患者[高アミノ酸血症等を起こすおそれがある。]
効能・効果
用法・用量
通常、成人に1回量として1包(80g)を約250mLの常温の水又は微温湯に溶かし(約310kcal/300mL)、1日2回食事とともに経口摂取する。なお、年齢・症状に応じて適宜増減する。
使用上の注意
輸液、利尿剤を併用する場合は、その電解質組成、利尿剤の性質に配慮し、血清電解質の変動に注意すること。
9.2 腎機能障害患者
腎障害を悪化させるおそれがある。
9.4 生殖能を有する者
9.5 妊婦
- 9.5.1 妊娠3ヶ月以内又は妊娠を希望する女性
投与する場合は用法・用量に留意し、本剤によるビタミンAの投与は5,000IU/日未満に留めるなど必要な注意を行うこと。外国において、妊娠前3ヶ月から妊娠初期3ヶ月までにビタミンAを10,000IU/日以上摂取した女性から出生した児に、頭蓋神経堤などを中心とする奇形発現の増加が推定されたとする疫学調査結果がある。
- 9.5.2 妊婦(妊娠3ヶ月以内の女性を除く)
治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
減量するなど注意すること。一般に生理機能が低下していることが多い。
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 | 症状・説明 |
|---|---|---|
| ALTの上昇 | 1〜5%未満 | — |
| ASTの上昇 | 1〜5%未満 | — |
| そう痒感 | 1%未満 | — |
| 下痢 | 1〜5%未満 | — |
| 口渇 | 1%未満 | — |
| 嘔吐 | 1〜5%未満 | — |
| 嘔気 | 1〜5%未満 | — |
| 好酸球増多 | 1%未満 | — |
| 悪心 | 1〜5%未満 | — |
| 発疹 | 1〜5%未満 | — |
| 腹痛 | 1〜5%未満 | — |
| 腹部膨満 | 1〜5%未満 | — |
| 血糖値の上昇 | 1〜5%未満 | — |
| 食欲不振 | 1〜5%未満 | — |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
本剤は、肝不全患者で不足する分岐鎖アミノ酸及びアンモニア低下作用を有するL-アルギニンの含量が高く、血液脳関門で分岐鎖アミノ酸と競合する芳香族アミノ酸及びアンモニア産生性アミノ酸の含量が低い。この特徴により、血漿遊離アミノ酸パターン、Fischer比及び血中アンモニア濃度を是正する。また、エネルギー源、電解質、微量元素、ビタミンを肝不全患者の病態を考慮して配合しており、肝性脳症を伴う慢性肝不全患者に対する栄養改善効果を示す。
18.2 肝性脳症改善効果
肝性脳症モデルとして、肝切除ラットにおけるアンモニア負荷に対する本剤の効果について検討した。その結果、本剤は血漿アンモニア濃度の低下作用、血漿Fischer比の上昇作用を示し、昏睡時間を短縮した5) 。
18.3 血漿中及び脳内遊離アミノ酸並びに脳内モノアミンに対する効果
慢性肝不全モデルとして、門脈下大静脈吻合(PCS)ラットにおける本剤の効果について検討した。その結果、本剤は血漿中及び脳内遊離アミノ酸のインバランスを是正し、脳内モノアミン代謝異常を改善した6) 。
18.4 窒素出納改善効果
80%肝切除による重度肝障害モデルラットにおいて、本剤は窒素出納の改善効果を示した7) 。
18.5 肝蛋白合成能改善効果
肝硬変モデルとして、四塩化炭素慢性肝障害ラットにおける本剤の効果について検討した。その結果、本剤は肝蛋白合成能の指標とされるヘパプラスチンテストにおいて改善効果を示し、血漿アミノ酸パターンにおいても改善効果を示した8) 。
18.6 栄養状態改善効果
閉塞性黄疸モデルとして、胆管結紮離断ラットにおける本剤の効果について検討した。その結果、本剤は血清総蛋白、アルブミン濃度、血漿アミノ酸パターンの改善効果を示し、窒素出納においても改善効果を示した9) 。
薬物動態
16.2 吸収
14Cでラベルしたアミノ酸を各々含む本剤をSD系雄性ラットに投与した結果、各アミノ酸は消化管から良好に吸収され、また血中に吸収されたアミノ酸は速やかに血漿蛋白の合成に利用されていることが明らかになった1) 。