【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 局所に結核性感染症又はウイルス性感染症のある患者[感染症を悪化させるおそれがある。]

  2. 2.2 局所に真菌症(カンジダ症、白癬等)のある患者[真菌症を悪化させるおそれがある。]

  3. 2.3 本剤に対し過敏症の既往歴のある患者

  4. 2.4 ストレプトマイシン、カナマイシン、ゲンタマイシン、フラジオマイシン等のアミノグリコシド系抗生物質及びバシトラシン並びにヒドロコルチゾン、ジブカイン塩酸塩及びエスクロシドに対し過敏症の既往歴のある患者

効能・効果

  • 痔核・裂肛の症状(出血、疼痛、腫脹、痒感)の緩解

  • 肛門周囲の湿疹・皮膚炎

用法・用量

通常1日1~3回適量を患部に塗布又は注入する。

使用上の注意

  1. 8.1 感作されるおそれがあるので、観察を十分に行い、感作されたことを示す兆候(そう痒、発赤、腫脹、丘疹、小水疱等)があらわれた場合には使用を中止すること。

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。また、大量又は長期にわたる使用は避けること。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

9.7 小児等

観察を十分に行うこと。ステロイド剤の大量又は長期の投与により、小児の発育障害をきたしたという報告がある。

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度 症状・説明
ウイルス性疾患 頻度不明
そう痒等 頻度不明
白癬等) 頻度不明
皮膚刺激感 頻度不明
真菌症(カンジダ症 頻度不明
長期連用による全身投与の場合と同様な症状 頻度不明

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

痔疾患の症状(疼痛、炎症、そう痒、出血、腫脹、細菌感染等)に対し、各種有効成分が次の作用を発揮する。

  • ヒドロコルチゾン 抗炎症作用及び抗アレルギー作用により、患部の炎症、毛細血管の拡張、浮腫、そう痒等の症状を消失又は軽減させる。

  • フラジオマイシン硫酸塩 グラム陽性菌、グラム陰性菌、抗酸菌、放射菌、レプトスピラに対し、たん白合成阻害により、抗菌作用を示す。炎症、浮腫を起こした患部の二次感染を治療及び予防する。

  • ジブカイン塩酸塩 表面・伝達両麻酔剤で、局所疼痛及び排便時等の疼痛を和らげる。

  • エスクロシド 血管壁の強化及び毛細血管の透過性を低下させる作用を有することにより出血を防止する。

18.2 抗炎症作用(ヒドロコルチゾン、エスクロシド)

Wistar系雄性ラットによる実験で、0.5%配合のヒドロコルチゾンの血管透過性の抑制作用及びカラゲニンによる足蹠浮腫発生に対する抑制作用がみられ、両作用はエスクロシドの配合により更に増強された1)。

18.3 鎮痛作用(ジブカイン塩酸塩)

Hartley系雌性モルモット左右角膜による実験で、0.5%配合のジブカイン塩酸塩の局所麻酔作用がみられ、その作用は他成分配合によっても変動をきたさないことが認められた1)。

18.4 止血作用(エスクロシド)

dd系雌性マウス尾の切断面による実験で、1.0%配合のエスクロシドは対照と比較し、出血時間を有意に短縮した。また、その効果は他成分配合により妨害的な影響を受けていないことが認められた1)。

18.5 抗菌作用(フラジオマイシン硫酸塩)

精度管理用菌株7株及び臨床材料由来70株の計77株に対するMICを測定した。フラジオマイシン硫酸塩はグラム陽性菌及びグラム陰性桿菌のうち、S.faecalisと一部の耐性菌を除いてMIC値は低く、これらの菌に対して抗菌作用が認められた2)。

18.6 生物学的同等性試験

  1. 18.6.1 抗炎症作用

ヘモレックス軟膏及びプロクトセディル軟膏をヒスタミン誘発血管透過性亢進モデル、ラットカラゲニン足蹠浮腫モデルに対して単回塗布した後に、青染部位の面積、足蹠浮腫率により抗炎症作用を評価した。この試験において、両剤ともいずれのモデルにおいても抗炎症作用を示し、生物学的に同等と判断された3)。

  1. 18.6.2 鎮痛作用

ヘモレックス軟膏及びプロクトセディル軟膏をモルモットの角膜に対して単回塗布した後に、刺激毛で軽く刺激し角膜反射の有無を評価した。この試験において、両剤とも局所麻酔作用を示し、生物学的に同等と判断された4)。

  1. 18.6.3 止血作用

ヘモレックス軟膏及びプロクトセディル軟膏をマウスの尾部に対して単回塗布した後に、尾末端の切断による出血の止血までの時間を評価した。この試験において、両剤とも止血作用を示し、生物学的に同等と判断された5)。

  1. 18.6.4 抗菌作用

ヘモレックス軟膏及びプロクトセディル軟膏を大腸菌が接種された寒天・乳糖ブイヨン培地上に置き、形成した阻止円を評価した。この試験において、両剤とも抗菌作用を示し、生物学的に同等と判断された6)。