【禁忌】(次の患者には投与しないこと)

  1. 2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

  2. 2.2 重度の肝機能障害のある患者,

効能・効果

  • てんかん患者の部分発作(二次性全般化発作を含む)

  • 他の抗てんかん薬で十分な効果が認められないてんかん患者の強直間代発作に対する抗てんかん薬との併用療法

用法・用量

  • 〈部分発作(二次性全般化発作を含む)に用いる場合〉

  • [単剤療法]

通常、成人及び4歳以上の小児にはペランパネルとして1日1回2mgの就寝前経口投与より開始し、その後2週間以上の間隔をあけて2mgずつ漸増する。維持用量は1日1回4~8mgとする。 なお、症状により2週間以上の間隔をあけて2mg以下ずつ適宜増減するが、1日最高8mgまでとする。

  • [併用療法]

通常、成人及び12歳以上の小児にはペランパネルとして1日1回2mgの就寝前経口投与より開始し、その後1週間以上の間隔をあけて2mgずつ漸増する。 本剤の代謝を促進する抗てんかん薬を併用しない場合の維持用量は1日1回4~8mg、併用する場合の維持用量は1日1回8~12mgとする。 なお、症状により1週間以上の間隔をあけて2mg以下ずつ適宜増減するが、1日最高12mgまでとする。 通常、4歳以上12歳未満の小児にはペランパネルとして1日1回2mgの就寝前経口投与より開始し、その後2週間以上の間隔をあけて2mgずつ漸増する。 本剤の代謝を促進する抗てんかん薬を併用しない場合の維持用量は1日1回4~8mg、併用する場合の維持用量は1日1回8~12mgとする。 なお、症状により2週間以上の間隔をあけて2mg以下ずつ適宜増減するが、1日最高12mgまでとする。

単剤療法 併用療法
本剤の代謝を促進する抗てんかん薬注1)の併用 なし あり
投与方法 1日1回就寝前 経口投与 1日1回就寝前 経口投与
開始用量 2mg/日 2mg/日
漸増間隔 2週間以上 1週間以上
漸増用量 2mg/日 2mg/日
維持用量 4~8mg/日 4~8mg/日 8~12mg/日
最高用量 8mg/日 12mg/日
用量はペランパネルとしての量を示す。注1)本剤の代謝を促進する抗てんかん薬:フェニトイン、ホスフェニトイン、カルバマゼピン
単剤療法 併用療法
本剤の代謝を促進する抗てんかん薬注2)の併用 なし あり
投与方法 1日1回就寝前 経口投与 1日1回就寝前 経口投与
開始用量 2mg/日 2mg/日
漸増間隔 2週間以上 2週間以上
漸増用量 2mg/日 2mg/日
維持用量 4~8mg/日 4~8mg/日 8~12mg/日
最高用量 8mg/日 12mg/日
用量はペランパネルとしての量を示す。注2)本剤の代謝を促進する抗てんかん薬:フェニトイン、ホスフェニトイン、カルバマゼピン
  • 〈強直間代発作に用いる場合〉

  • [併用療法]

通常、成人及び12歳以上の小児にはペランパネルとして1日1回2mgの就寝前経口投与より開始し、その後1週間以上の間隔をあけて2mgずつ漸増する。 本剤の代謝を促進する抗てんかん薬を併用しない場合の維持用量は1日1回8mg、併用する場合の維持用量は1日1回8~12mgとする。 なお、症状により1週間以上の間隔をあけて2mg以下ずつ適宜増減するが、1日最高12mgまでとする。

併用療法
本剤の代謝を促進する抗てんかん薬注3)の併用 なし あり
投与方法 1日1回就寝前 経口投与
開始用量 2mg/日
漸増間隔 1週間以上
漸増用量 2mg/日
維持用量 8mg/日 8~12mg/日
最高用量 12mg/日
用量はペランパネルとしての量を示す。注3)本剤の代謝を促進する抗てんかん薬:フェニトイン、ホスフェニトイン、カルバマゼピン

使用上の注意

  1. 8.1 易刺激性、攻撃性・敵意、不安、自殺企図等の精神症状があらわれ、自殺に至った例も報告されているので、本剤投与中及び投与終了後一定期間は患者の状態及び病態の変化を注意深く観察すること。,,

  2. 8.2 患者及びその家族等に易刺激性、攻撃性・敵意、不安、幻覚(幻視、幻聴等)、妄想、せん妄、自殺企図等の精神症状発現の可能性について十分説明を行い、医師と緊密に連絡を取り合うように指導すること。,,

  3. 8.3 運動失調(ふらつき)等が高頻度で認められ、転倒等を伴うおそれがあるので、あらかじめ患者及びその家族に十分に説明し、必要に応じて医師の診察を受けるよう、指導すること。

  4. 8.4 本剤を増量した場合に易刺激性、攻撃性・敵意、不安等の精神症状、運動失調(ふらつき)等が多く認められ、特に本剤の代謝を促進する抗てんかん薬(カルバマゼピン、フェニトイン、ホスフェニトイン)を併用しない患者では多く認められるため、患者の状態を慎重に観察すること。,,

  5. 8.5 めまい、眠気、注意力・集中力・反射運動能力等の低下が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転など危険を伴う操作に従事させないよう注意すること。

  6. 8.6 連用中における投与量の急激な減量ないし投与中止により、発作頻度が増加する可能性があるので、投与を中止する場合には徐々に減量することも考慮し、患者の状態を慎重に観察すること。

9.2 腎機能障害患者

  1. 9.2.1 重度の腎機能障害のある患者又は透析中の末期腎障害患者

重度の腎機能障害のある患者又は透析中の末期腎障害患者を対象とした臨床試験は実施していない。代謝物の排泄が遅延するおそれがある。

9.3 肝機能障害患者

  1. 9.3.1 重度の肝機能障害のある患者

重度の肝機能障害のある患者では投与しないこと。ペランパネルの血中濃度が上昇するおそれがある。,

  1. 9.3.2 軽度及び中等度の肝機能障害のある患者

本剤のクリアランスが低下し、消失半減期が延長することがある。,

9.5 妊婦

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。ラットの妊娠及び授乳期間中に投与したとき、一般状態の悪化の認められる用量(3mg/kg/日以上)で分娩及び哺育状態の異常、死亡産児数の増加、出生率及び生存率の減少、10mg/kg/日で出生児に体重抑制と形態分化の遅延がみられ、妊娠ウサギに投与したとき、体重及び摂餌量の減少が認められる用量(10mg/kg)で、早産がみられた。

9.6 授乳婦

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。授乳ラットに投与したとき、ペランパネル又はその代謝物が乳汁中へ移行することが報告されている。

9.7 小児等

  1. 9.7.1 低出生体重児、新生児又は乳児を対象とした臨床試験は実施していない。

  2. 9.7.2 幼児又は小児(4歳未満)を対象とした国内臨床試験は実施していない。

  3. 9.7.3 4歳以上12歳未満の部分発作を有する小児を対象とした単剤療法に関する臨床試験は実施していない。

  4. 9.7.4 4歳以上12歳未満の強直間代発作を有する小児を対象とした国内臨床試験は実施していない。

  5. 9.7.5 臨床試験において、小児における易刺激性、攻撃性・敵意等の精神症状の発現割合が成人に比べて高くなることが示唆されているので、観察を十分に行うこと。

9.8 高齢者

  1. 9.8.1 一般に高齢者では生理機能が低下している。

  2. 9.8.2 観察を十分に行うなど慎重に投与すること。臨床試験において、高齢者は非高齢者と比較して転倒のリスクが高いという結果が得られている。

副作用

その他の副作用

副作用名 頻度 症状・説明
ALT増加 1%未満
AST増加 1%未満
γ-GTP増加 1%未満
てんかん増悪 1%未満
上気道感染 頻度不明
下痢 1%未満
不規則月経 1%未満
低ナトリウム血症 1%未満
体重増加 1〜5%未満
体重減少 1%未満
便秘 1%未満
倦怠感 1%未満
健忘 1%未満
傾眠(19.8%) 5%以上
協調運動異常 1%未満
口内炎 1%未満
嗜眠 1%未満
嘔吐 1〜5%未満
回転性めまい 1〜5%未満
多幸気分 1%未満
好中球減少症 1%未満
尿中蛋白陽性 1%未満
尿失禁 1%未満
平衡障害 1〜5%未満
心電図QT延長 1%未満
悪心 1〜5%未満
感情不安定 1%未満
感覚鈍麻 1%未満
挫傷 1%未満
振戦 1%未満
構語障害 1〜5%未満
歩行障害 1〜5%未満
気分動揺 1%未満
気分変化 1%未満
注意力障害 1%未満
流涎過多 1%未満
浮動性めまい(35.4%) 5%以上
無力症 1%未満
異常感 1%未満
異常行動 1%未満
疲労 1〜5%未満
痙攣 1〜5%未満
瘙痒症 1%未満
発熱 1%未満
発疹 1〜5%未満
眼振 1%未満
睡眠障害 1%未満
神経過敏 1%未満
筋力低下 1%未満
筋肉痛 1%未満
精神運動亢進 1%未満
肝機能異常 1%未満
腹痛 1%未満
腹部不快感 1%未満
自殺企図 1%未満
自殺念慮 1%未満
血中クレアチンホスホキナーゼ増加 1%未満
複視 1〜5%未満
記憶障害 1%未満
貧血 1%未満
転倒 1%未満
運動失調 1〜5%未満
過眠症 1%未満
酩酊感 1%未満
錯乱状態 1%未満
錯感覚 1%未満
関節痛 頻度不明
霧視 1%未満
頭痛 1〜5%未満
食欲亢進 1〜5%未満
食欲減退 1〜5%未満
鼻出血 1%未満

薬物動態・作用機序

作用機序

18.1 作用機序

ペランパネルは、シナプス後膜に主として存在するAMPA(α-amino-3-hydroxy-5-methyl-4-isoxazolepropionic acid)型グルタミン酸受容体に選択的な非競合的拮抗剤として抗てんかん作用を発揮すると推定されている27)。

18.2 抗痙攣作用

  1. 18.2.1 マウスにおける音誘発強直性痙攣を抑制した28)。

  2. 18.2.2 マウスにおける最大電撃痙攣を抑制した29)。

  3. 18.2.3 マウスにおけるペンチレンテトラゾール誘発痙攣を抑制した30)。

  4. 18.2.4 ストラスブール遺伝性欠神発作ラット(GAERS)では、痙攣抑制作用を示さなかった31)。

  5. 18.2.5 角膜キンドリングマウスにおいて、キンドリング形成の遅延及び痙攣重症度の軽減が認められた32)。

  6. 18.2.6 扁桃核キンドリングラットにおいて、後発射閾値の上昇、後発射持続時間の短縮及び痙攣重症度の軽減が認められた33)。

薬物動態

16.1 血中濃度

  1. 16.1.1 単回投与
  • 〈ペランパネル錠〉

日本人健康成人にペランパネル2~8mgを絶食下単回経口投与注4)したときの薬物動態パラメータを表に示した。ペランパネルは単回経口投与後速やかかつほぼ完全に吸収され、初回通過効果はほとんど受けない1),2)。

投与量 (mg) 例数 Cmax (ng/mL) Tmaxa) (hr) AUC(0-inf) (ng・hr/mL) T1/2 (hr)
2 6 80.8±18.4 0.75 0.50、1.00 2820±1200 78.9±28.3
4 6 150±50.3 0.88 0.50、2.00 8750±2000 94.8±36.6
6 6 203±28.9 1.00 0.75、2.00 8790±3120 60.6±23.2
8 6 200±35.1 0.75 0.50、2.00 11100±4510 75.8±28.7
(Mean±S.D.)a) 上段:中央値、下段:最小値、最大値

注4)承認された本剤の1日投与量は2~12mgである。

  • 〈ペランパネル細粒〉

日本人健康成人に細粒1% 0.4g又は錠4mg(いずれもペランパネルとして4mg)を絶食下単回経口投与したときの薬物動態パラメータを表に示した。細粒1% 0.4gと錠4mgは生物学的に同等であることが確認された3)。

製剤 例数 Cmax (ng/mL) Tmaxa) (hr) AUC(0-168hr) (ng・hr/mL)
細粒1% 0.4g 21 152±28.3 0.75 0.50、3.00 5770±1340
錠4mg 21 154±42.6 0.75 0.50、2.00 5620±1600
(Mean±S.D.)a) 上段:中央値、下段:最小値、最大値
  1. 16.1.2 反復投与

日本人健康成人にペランパネル2mgを1日1回14日間又は2mgを1日1回14日間経口投与後に4mgを1日1回14日間経口投与注5)したときの、2mg及び4mg投与開始後14日における定常状態の薬物動態パラメータは下記のとおりである4)。

投与量 (mg/日) 例数 Cmax (ng/mL) Tmaxa) (hr) AUC(0-24hr) (ng・hr/mL)
2 18 224±55.4 1.00 0.75、3.00 3670±1040
4 9 433±127 1.00 0.75、3.00 6850±2290
(Mean±S.D.)a) 上段:中央値、下段:最小値、最大値

注5)承認された本剤の1日投与量は2~12mgである。

  1. 16.1.3 生物学的同等性試験
  • 〈ペランパネル錠4mg「アメル」〉

ペランパネル錠4mg「アメル」とフィコンパ錠4mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(ペランパネルとして4mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された5)。

判定パラメータ 参考パラメータ
AUC(0→288) (ng・hr/mL) Cmax (ng/mL) Tmax (hr) T1/2 (hr)
ペランパネル錠4mg「アメル」 5558.66±1499.19 131.82±24.58 0.91±0.35 97.57±43.36
フィコンパ錠4mg 5781.50±1618.18 136.53±31.86 0.87±0.61 96.65±35.87
(Mean±S.D.,n=33)

図 血漿中未変化体濃度(生物学的同等性)

  • 〈ペランパネル細粒1%「アメル」〉

ペランパネル細粒1%「アメル」とフィコンパ細粒1%を、クロスオーバー法によりそれぞれ0.4g(ペランパネルとして4mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された5)。

判定パラメータ 参考パラメータ
AUC(0→288) (ng・hr/mL) Cmax (ng/mL) Tmax (hr) T1/2 (hr)
ペランパネル細粒1%「アメル」 5505.43±1844.60 124.78±30.89 0.84±0.54 99.37±42.54
フィコンパ細粒1% 5537.67±1858.66 133.62±26.34 0.65±0.24 103.78±47.20
(Mean±S.D.,n=32)

図 血漿中未変化体濃度(生物学的同等性)

血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。

16.2 吸収

  1. 16.2.1 食事の影響

  2. (1) 健康成人24名にペランパネル1mgを絶食下及び摂食下単回経口投与したとき、摂食下では絶食下と比較しペランパネルのCmaxは40%低下し、Tmaxは2時間遅延したが、AUC(0-t)は同様であった6)(外国人データ)。

  3. (2) 健康成人16名にペランパネル6mgを絶食下又は摂食下単回経口投与したとき、摂食下では絶食下と比較しペランパネルのCmaxは28%低下し、Tmaxは3時間遅延したが、AUC(0-24hr)は同様であった7)(外国人データ)。

16.3 分布

  1. 16.3.1 血漿蛋白結合率(in vitro、ヒト血漿、濃度20~2000ng/mL)は95~96%であった8)。

  2. 16.3.2 ラットにペランパネル(14C標識体)1mg/kgを単回経口投与したとき、組織中放射能濃度はほとんどの組織で投与1時間後に最高値を示し、投与1週間後までにほとんどの組織で定量下限未満となったが、大動脈では投与3週間後においても投与6時間後と同程度の放射能が検出された9)。

16.4 代謝

ペランパネルの主代謝経路はピリジン環、ベンゼン環、ベンゾニトリル環における酸化反応とそれに続く抱合反応である。酸化反応に関与する主なチトクロームP450分子種はCYP3Aである。ペランパネルは血中で主に未変化体として存在する2),10)。

16.5 排泄

健康成人男性8名(24~49歳)に14C-ペランパネル約4mgを単回経口投与したとき、投与後768時間までに投与放射能の28%が尿中から、69%が糞中から回収された2)(外国人データ)。

16.6 特定の背景を有する患者

  1. 16.6.1 腎機能障害患者

プラセボ対照試験でペランパネル12mg/日までの用量を投与された日本人を含む患者(部分発作又は強直間代発作)を対象とした母集団薬物動態解析において、ペランパネルのみかけのクリアランスにクレアチニンクリアランス(範囲:38.6~160mL/min)の有意な影響は認められなかった11)。

  1. 16.6.2 肝機能障害患者

軽度(Child-Pugh A群)及び中等度(Child-Pugh B群)の成人の肝機能障害患者それぞれ6例にペランパネル1mgを摂食下単回経口投与したとき、それぞれの被験者背景に対応する健康成人と比較して非結合型ペランパネルのAUC(0-inf)はそれぞれ81%及び228%増加、みかけのクリアランスは45%及び70%低下した。T1/2は軽度及び中等度の肝機能障害患者でそれぞれ306時間及び295時間、対照となる健康成人ではそれぞれ125時間及び139時間であり、肝機能障害患者で延長が見られた。重度(Child-Pugh C群)の肝機能障害患者を対象とした臨床試験は実施していない12),13)(外国人データ)。,,,

例数 総ペランパネルの Cmax (ng/mL) 非結合型ペランパネルの AUC(0-inf)a) (ng・hr/mL) 非結合型ペランパネルの CL/Fa) (mL/min) T1/2 (hr)
健康成人b) 6 20.1±5.37 54.4±22.8 49.2 388±249 339 125±56.2
軽度肝機能障害患者 6 15.3±8.64 111±95.8d) 88.8 220±117d) 188 306±275d)
健康成人c) 6 21.0±5.92 52.8±36.7 42.5 487±338 392 139±145
中等度肝機能障害患者 6 16.3±3.40 141±20.6e) 139 121±18.0e) 120 295±116e)
(Mean±S.D.)a) 下段は幾何平均値を示す b) 軽度肝機能障害患者に被験者背景を対応させた健康成人 c) 中等度肝機能障害患者に被験者背景を対応させた健康成人 d) 評価例数:5例、e) 評価例数:4例
  1. 16.6.3 高齢者

  2. (1) 健康高齢者8名(65~76歳)にペランパネル2mgを絶食下単回経口投与したとき、ペランパネルのCmax、AUC(0-inf)及びT1/2の平均値はそれぞれ73.6ng/mL、3570ng・hr/mL及び110時間であった14)(外国人データ)。

  3. (2) プラセボ対照試験でペランパネル12mg/日までの用量を投与された日本人を含む12~74歳の患者(部分発作又は強直間代発作)を対象とした母集団薬物動態解析において、ペランパネルのみかけのクリアランスに年齢の有意な影響は認められなかった11)。

16.7 薬物相互作用

  1. 16.7.1 抗てんかん薬

  2. (1) 健康成人14名において、カルバマゼピン300mgを1日2回反復経口投与時にペランパネル2mgを単回経口投与したとき、単独投与時と比較してペランパネルのCmax、AUC(0-inf)及びT1/2はそれぞれ26%低下、67%減少及び56%短縮し、みかけのクリアランスは203%増加した15)(外国人データ)。,,

  3. (2) 母集団薬物動態解析において、ペランパネルの定常状態の血漿中濃度に及ぼす他の抗てんかん薬の影響11)、及び他の抗てんかん薬の血漿中濃度に及ぼすペランパネルの影響16)について検討した。 結果は次のとおりである。

抗てんかん薬 ペランパネルの血漿中濃度に及ぼす抗てんかん薬の影響 抗てんかん薬の血漿中濃度に及ぼすペランパネルの影響
カルバマゼピン 66%低下 <10%低下
クロバザム 影響なし <10%低下
クロナゼパム 影響なし
ラモトリギン 影響なし <10%低下
レベチラセタム 影響なし 影響なし
フェノバルビタール 18%低下 影響なし
フェニトイン 49%低下 影響なし
トピラマート 18%低下 影響なし
バルプロ酸 影響なし <10%低下
ゾニサミド 影響なし 影響なし
a) 母集団薬物動態モデルからの予測値
  1. 16.7.2 ケトコナゾール

健康成人26名において、ケトコナゾール400mg/日を反復経口投与時にペランパネル1mgを単回経口投与したとき、単独投与時と比較してペランパネルのAUC(0-inf)は20%増加し、T1/2は15%延長した。Cmaxに影響は認められなかった17)(外国人データ)。

  1. 16.7.3 ミダゾラム

健康成人35名において、ペランパネル6mg/日を反復経口投与時にミダゾラム4mgを単回経口投与したとき、単独投与時と比較してミダゾラムのCmaxは15%低下し、AUC(0-inf)は13%減少した18)(外国人データ)。

  1. 16.7.4 経口避妊薬(エチニルエストラジオール30μg及びレボノルゲストレル150μg合剤)

健康成人女性28名において、ペランパネル8mg/日を反復経口投与時に経口避妊薬を単回投与したとき、単独投与時と比較してエチニルエストラジオール及びレボノルゲストレルのCmax及びAUC(0-24hr)に影響は認められなかった。ペランパネル12mg/日を反復経口投与時に経口避妊薬を単回投与したとき、単独投与時と比較してレボノルゲストレルのCmax及びAUC(0-24hr)がそれぞれ42%低下及び40%減少した。エチニルエストラジオールのCmaxの低下幅は20%未満であり、AUC(0-24hr)は影響を受けなかった。健康成人女性24名において、経口避妊薬を反復投与時にペランパネル6mgを単回経口投与したとき、単独投与時と比較してペランパネルのCmax及びAUC(0-72hr)に影響は認められなかった19)(外国人データ)。

  1. 16.7.5 アルコール

健康成人35名において、ペランパネル4~12mg/日を単回経口投与時に、アルコールを単回経口投与したとき、アルコール単独投与時と比較して精神運動機能の低下が認められた。健康成人22名において、ペランパネル12mg/日を反復経口投与時にアルコールを単回経口投与したとき、アルコール単独投与時と比較して精神運動機能は低下し、怒り、混乱及び抑うつは増悪した20)(外国人データ)。

  1. 16.7.6 CYPの誘導及び阻害

ヒト肝ミクロソームにおいて、ペランパネルは30μmol/Lの濃度でCYP2C8及びUGT1A9に弱い阻害活性を示した。ヒト初代培養肝細胞系において、CYP2B6に対してペランパネルは30μmol/Lの濃度で、CYP3Aに対して3~30μmol/Lの濃度範囲で弱い誘導能を示した21)(in vitro)。

16.8 その他

ペランパネル錠2mg「アメル」について、「含量が異なる経口固形製剤の生物学的同等性試験ガイドライン(令和2年3月19日 薬生薬審発0319第1号)」に基づき、ペランパネル錠4mg「アメル」を標準製剤としたとき、溶出挙動が同等と判断され、生物学的に同等とみなされた22)。