下記患者における高リン血症の改善 透析中の慢性腎不全患者
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
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2.1 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
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2.2 腸閉塞の患者,,
効能・効果
用法・用量
通常、成人には、セベラマー塩酸塩として1回1~2gを1日3回食直前に経口投与する。 なお、年齢、症状、血清リン濃度の程度により適宜増減するが、最高用量は1日9gとする。
使用上の注意
- 8.1 腸管穿孔、腸閉塞があらわれることがあるので、以下の点に留意すること。,,,,,,,,
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投与開始に先立ち、患者の日常の排便状況を確認すること。
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患者には排便状況を確認させるとともに、便秘の悪化、腹部膨満感等の症状があらわれた場合には、医師等に相談するように指導すること。
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8.2 本剤の使用にあたっては、定期的に血清リン及び血清カルシウム濃度を測定すること。低カルシウム血症の発現あるいは発現のおそれがある場合には、ビタミンD製剤やカルシウム製剤の投与を考慮すること。
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8.3 本剤の使用にあたっては、定期的に血清クロル濃度及び血清重炭酸濃度を測定すること。過塩素血症性アシドーシスの発現あるいは発現のおそれがある場合にはその補正を考慮すること。
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8.4 脂溶性ビタミン(A、D、E、K)あるいは葉酸塩の吸収阻害が起こる可能性があるので、観察を十分に行い、長期間投与の際にはこれらの補給を考慮すること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1 腸管狭窄のある患者又は便秘のある患者
本剤が腸管内で膨潤し、腸閉塞、腸管穿孔を起こすおそれがある。,,
- 9.1.2 腸管憩室のある患者
腸管穿孔を起こした例が報告されている。,,
- 9.1.3 腹部手術歴のある患者
腸閉塞を起こした例が報告されている。,
- 9.1.4 痔疾患のある患者
本剤が腸管内で膨潤し、症状を悪化させるおそれがある。
- 9.1.5 消化管潰瘍又はその既往歴のある患者
本剤が腸管内で膨潤し、症状を悪化又は再発させるおそれがある。,,
- 9.1.6 重度の消化管運動障害を有する患者
本剤が腸管内で膨潤し、症状を悪化させるおそれがある。,
- 9.1.7 出血傾向を有する患者
ビタミンKの吸収阻害により出血傾向を増強するおそれがある。
- 9.1.8 胃又は腸切除術の既往歴のある患者
これらの患者は臨床試験では除外されている。
- 9.1.9 嚥下障害を有する患者
これらの患者は臨床試験では除外されている。
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
9.8 高齢者
消化器症状等の副作用に注意すること。高齢者において認められた副作用の種類及び副作用発現率は、非高齢者との間に差は認められていないが、一般に生理機能が低下している。
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 | 症状・説明 |
|---|---|---|
| Al-Pの上昇 | 1%未満 | — |
| LDH | 1%未満 | — |
| PO2上昇 | 頻度不明 | — |
| おくび | 頻度不明 | — |
| そう痒症 | 頻度不明 | — |
| トリグリセリド上昇 | 頻度不明 | — |
| ビタミンA上昇 | 頻度不明 | — |
| ビタミンK上昇 | 頻度不明 | — |
| ビタミンK減少 | 頻度不明 | — |
| 上皮小体ホルモン上昇 | 頻度不明 | — |
| 下痢・軟便 | 1〜5%未満 | — |
| 低比重リポ蛋白減少 | 頻度不明 | — |
| 嘔吐 | 1〜5%未満 | — |
| 嚥下障害 | 頻度不明 | — |
| 悪心 | 1〜5%未満 | — |
| 水分過負荷 | 頻度不明 | — |
| 消化不良 | 1〜5%未満 | — |
| 痔核 | 頻度不明 | — |
| 発疹 | 頻度不明 | — |
| 総胆汁酸の上昇) | 1%未満 | — |
| 肝機能異常(ALT | 1%未満 | — |
| 胃炎・胃炎増悪 | 1%未満 | — |
| 腹部不快感 | 1〜5%未満 | — |
| 血中カルシウム減少 | 1〜5%未満 | — |
| 血中亜鉛減少 | 頻度不明 | — |
| 血中重炭酸塩減少 | 頻度不明 | — |
| 血中銅減少 | 頻度不明 | — |
| 血液pH低下 | 頻度不明 | — |
| 貧血 | 頻度不明 | — |
| 鉄代謝障害 | 頻度不明 | — |
| 関節痛 | 頻度不明 | — |
| 食欲不振 | 1%未満 | — |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
セベラマー塩酸塩はポリカチオンポリマーであり、消化管内でリンと結合して糞中リン排泄を促進することにより、消化管からのリン吸収を抑制し血中リン濃度を低下させる9),10)。
18.2 作用・効果
- 18.2.1 血清リン濃度及び血清カルシウム・リン積の改善効果
正常ラット、ハムスターにおいて、セベラマー塩酸塩の混餌投与により血清リン濃度の低下が認められた。また、部分腎摘ラット、アドリアマイシン惹起及びアデニン誘発腎不全ラットにおいて、血清リン濃度及び血清カルシウム・リン積の上昇が抑制された。さらに、片腎摘出Thy1腎不全ラットにおいて、高値を示した血清リン濃度及び血清カルシウム・リン積の低下が認められた9),10),11),12),13),14),15)。
- 18.2.2 異所性石灰化の進展抑制効果
アデニン誘発腎不全ラットにおいて、胸部大動脈の石灰化が病態対照群では10例中、高度が7例、中等度が1例、軽微が1例に認められたが、2%セベラマー塩酸塩の混餌投与により、10例中1例に高度の石灰化はみられたものの、9例に病変は認められず、本剤の異所性石灰化進展抑制効果が示された14)。
- 18.2.3 血清PTH濃度の改善効果
部分腎摘ラットにおいて、血清PTH濃度は高値(平均789.4pg/mL)を示したが、1及び3%セベラマー塩酸塩の混餌投与により、それぞれ平均192.1及び68.7pg/mLと偽手術群値(平均43.6pg/mL)付近まで低下した。また、同様の血清PTH上昇抑制あるいは低下作用が、アドリアマイシン惹起、アデニン誘発及び片腎摘出Thy1腎不全ラットで認められた10),12),13),14),15)。
- 18.2.4 腎性骨異栄養症の進展抑制効果
アデニン誘発腎不全ラットにおいて、類骨量、線維量及び多孔率は高値を示し、血清PTHの上昇に伴う高代謝回転型骨障害を呈したが、1及び2%セベラマー塩酸塩の混餌投与により、これらすべてのパラメータが有意に抑制された14)。
薬物動態
16.2 吸収
高齢者を含む外国人健康成人男女16例に14C-セベラマー塩酸塩2375mgを単回経口投与したとき、血液中に放射能は検出されず、投与7日後までに投与放射能の99%以上が糞中に検出された。これらのことからセベラマー塩酸塩は、消化管から吸収されないものと推察された2)。
16.7 薬物相互作用
- 16.7.1 その他の薬剤
外国人健康成人を対象として、セベラマー塩酸塩を併用した時のメトプロロール、エナラプリル、ワルファリン、ジゴキシン及び鉄剤の体内動態への影響を検討した。その結果、これら薬剤の吸収に対してセベラマー塩酸塩の影響は認められなかった3),4),5)。