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次の疾患に基づくうっ血性心不全
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先天性心疾患、弁膜疾患、高血圧症、虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症など)
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心房細動・粗動による頻脈
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発作性上室性頻拍
【禁忌】(次の患者には投与しないこと)
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2.1 房室ブロック、洞房ブロックのある患者[刺激伝導系を抑制し、これらを悪化させることがある。]
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2.2 ジギタリス中毒の患者[中毒症状が悪化する。]
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2.3 閉塞性心筋疾患(特発性肥大性大動脈弁下狭窄等)のある患者[心筋収縮力を増強し、左室流出路の閉塞を悪化させることがある。]
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2.4 本剤の成分又はジギタリス剤に対し過敏症の既往歴のある患者
効能・効果
用法・用量
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〈メチルジゴキシン錠0.05mg「NIG」〉
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・急速飽和療法(飽和量:0.6~1.8mg)
初回0.2~0.3mg(4~6錠)、以後、1回0.2mg(4錠)を1日3回経口投与し、十分効果のあらわれるまで続ける。 なお、比較的急速飽和療法、緩徐飽和療法を行うことができる。
- ・維持療法
1日0.1~0.2mg(2~4錠)を経口投与する。
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〈メチルジゴキシン錠0.1mg「NIG」〉
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・急速飽和療法(飽和量:0.6~1.8mg)
初回0.2~0.3mg(2~3錠)、以後、1回0.2mg(2錠)を1日3回経口投与し、十分効果のあらわれるまで続ける。 なお、比較的急速飽和療法、緩徐飽和療法を行うことができる。
- ・維持療法
1日0.1~0.2mg(1~2錠)を経口投与する。
使用上の注意
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8.1 本剤を投与する場合には観察を十分に行い、過去2~3週間以内にジギタリス剤又はその他の強心配糖体が投与されているか否かを確認したのち、慎重に投与量を決定すること。
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8.2 本剤の至適投与量は患者により個人差があるので、少量から投与を開始し、観察を十分に行い投与量を調節すること。
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8.3 ジギタリス中毒の症状(悪心・嘔吐、不整脈等)があらわれることがあるので、消化器・神経系自覚症状、心電図、血中濃度測定等必要に応じ観察するとともに腎機能、血清電解質(カリウム、マグネシウム、カルシウム)、甲状腺機能等の誘因に注意すること。,,,,,,,
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8.4 本剤は種々の薬剤との相互作用が報告されているが、可能性のあるすべての組み合わせについて検討されているわけではないので、他剤と併用したり、本剤又は他剤を休薬する場合はメチルジゴキシン及びジゴキシン合計の血中濃度の推移、自覚症状、心電図等に注意し、慎重に投与すること。
9.1 合併症・既往歴等のある患者
- 9.1.1 急性心筋梗塞のある患者
心筋収縮力増強により心筋虚血を悪化させるおそれがある。
- 9.1.2 心室性期外収縮のある患者
中毒が発現した場合、鑑別ができないおそれがある。
- 9.1.3 心膜炎、肺性心のある患者
少量で中毒を起こすおそれがある。,
- 9.1.4 WPW症候群のある患者
副伝導路の伝導速度を速め、不整脈が悪化するおそれがある。
- 9.1.5 電解質異常(低カリウム血症、高カルシウム血症、低マグネシウム血症等)のある患者
少量で中毒を起こすおそれがある。,
- 9.1.6 甲状腺機能低下症のある患者
メチルジゴキシン及びジゴキシン合計の血中濃度が高くなり、作用が増強し、中毒を起こすおそれがある。,
- 9.1.7 甲状腺機能亢進症のある患者
メチルジゴキシン及びジゴキシン合計の血中濃度が低くなり、作用が減弱し、大量投与を要することがある。
9.2 腎機能障害患者
- 9.2.1 腎疾患のある患者
メチルジゴキシン及びジゴキシンの排泄が遅延し、中毒を起こすおそれがある。,
- 9.2.2 血液透析を受けている患者
メチルジゴキシン及びジゴキシンの排泄が遅延する。また、透析により、血清カリウム値が低下する可能性があるため、中毒を起こすおそれがある。,
9.5 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
9.6 授乳婦
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
9.7 小児等
少量から投与を開始し、血中濃度や心電図等を監視するなど、観察を十分に行い、慎重に投与すること。ジギタリス中毒があらわれやすい。
9.8 高齢者
少量から投与を開始し、血中濃度等を監視するなど、観察を十分に行い、慎重に投与すること。ジギタリス中毒があらわれやすい。
副作用
その他の副作用
| 副作用名 | 頻度 | 症状・説明 |
|---|---|---|
| Al-Pの上昇 | 頻度不明 | — |
| ALT | 頻度不明 | — |
| AST | 頻度不明 | — |
| γ-GTP | 頻度不明 | — |
| めまい | 1%未満 | — |
| 下痢 | 頻度不明 | — |
| 下腹部不快感 | 1%未満 | — |
| 不整脈(0.5%) | 頻度不明 | — |
| 光がないのにちらちらみえる | 頻度不明 | — |
| 動悸 | 頻度不明 | — |
| 失見当識 | 頻度不明 | — |
| 女性型乳房 | 1%未満 | — |
| 悪心・嘔吐(0.8%) | 頻度不明 | — |
| 浮腫 | 頻度不明 | — |
| 発疹 | 1%未満 | — |
| 筋力低下 | 頻度不明 | — |
| 紫斑 | 頻度不明 | — |
| 緑視 | 頻度不明 | — |
| 羞明 | 1%未満 | — |
| 腹痛 | 1%未満 | — |
| 腹部膨満感 | 1%未満 | — |
| 蕁麻疹 | 頻度不明 | — |
| 血小板数減少 | 頻度不明 | — |
| 複視 | 頻度不明 | — |
| 譫妄 | 頻度不明 | — |
| 錯乱 | 頻度不明 | — |
| 霧視 | 1%未満 | — |
| 頭痛 | 頻度不明 | — |
| 頻脈 | 頻度不明 | — |
| 食欲不振(0.6%) | 頻度不明 | — |
| 黄視 | 頻度不明 | — |
薬物動態・作用機序
作用機序
18.1 作用機序
モルモットの摘出左心房標本において、電気的駆動による心収縮力に対するメチルジゴキシン及びジゴキシンの作用を比較した試験で、両薬物の心収縮力最大増加率及びその時の薬物濃度並びに心停止を起こす濃度は同等であった。また、イヌを用い、血圧、心拍数、心電図、左室内圧及び一次微分(dp/dt)を測定した結果、メチルジゴキシンはmax.dp/dtを著明に増加し、軽度の血圧上昇及び心拍数の減少を起こし、これらの作用はジゴキシンとほぼ同程度であった。また、心室性期外収縮及び心停止発現量はメチルジゴキシンとジゴキシンの間に差はみられなかった11)。
薬物動態
16.1 血中濃度
- 16.1.1 単回投与及び反復投与
健康成人男子各4例にメチルジゴキシン及びジゴキシンとして各0.25mgを単回経口投与後、各投与群におけるメチルジゴキシン及びジゴキシン合計の血中濃度推移をradioimmunoassay法で測定した結果、メチルジゴキシンの吸収は速やかで、血中濃度はジゴキシン投与群の約2倍の高値を示した1)。
| Tmax(h) | Cmax(ng/mL) | |
|---|---|---|
| メチルジゴキシン | 1 | 1.11 |
| ジゴキシン | 2 | 0.58 |
また、メチルジゴキシン0.1mg/日で維持療法中の患者(16例、23回)とジゴキシン0.25mg/日で維持療法中の患者(25例、33回)のメチルジゴキシン及びジゴキシン合計の血中濃度を比較した。メチルジゴキシン0.1mg/日維持群では最高2.0ng/mL、最低0.3ng/mL、平均1.20±0.11ng/mLであり、ジゴキシン0.25mg/日維持群では、最高2.5ng/mL、最低0.5ng/mL、平均1.38±0.12ng/mLであった。
- 16.1.2 生物学的同等性試験
- 〈メチルジゴキシン錠0.05mg「NIG」〉
- (1) メチルジゴキシン錠0.05mg「NIG」とラニラピッド錠0.05mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ4錠(メチルジゴキシンとして0.2mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された2)。
| 投与量 (mg) | AUC0-72(ng・hr/mL) | Cmax(ng/mL) | Tmax(hr) | T1/2(hr) | |
|---|---|---|---|---|---|
| メチルジゴキシン 錠0.05mg「NIG」 | 0.2 | 8.64±3.84 | 1.97±0.79 | 0.84±0.36 | 30.75±33.43 |
| ラニラピッド錠0.05mg | 0.2 | 8.55±4.45 | 2.01±0.64 | 0.66±0.18 | 35.14±31.49 |
| (平均±標準偏差、n=17) | |||||
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
- 〈メチルジゴキシン錠0.1mg「NIG」〉
- (2) メチルジゴキシン錠0.1mg「NIG」とラニラピッド錠0.1mgを、クロスオーバー法によりそれぞれ2錠(メチルジゴキシンとして0.2mg)健康成人男子に絶食単回経口投与して血漿中未変化体濃度を測定し、得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲内であり、両剤の生物学的同等性が確認された2)。
| 投与量 (mg) | AUC0-72(ng・hr/mL) | Cmax(ng/mL) | Tmax(hr) | T1/2(hr) | |
|---|---|---|---|---|---|
| メチルジゴキシン 錠0.1mg「NIG」 | 0.2 | 11.0±3.6 | 1.69±0.53 | 0.73±0.21 | 34.5±20.4 |
| ラニラピッド錠0.1mg | 0.2 | 11.2±3.0 | 1.77±0.55 | 0.72±0.18 | 29.1±7.5 |
| (平均±標準偏差、n=30) | |||||
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
16.2 吸収
心肺疾患のない成人各5例に12α-3H-methyldigoxin 0.2mgを単回経口投与及び単回静脈内投与後、7日目までの尿、糞中排泄量を測定した結果、経口投与時と静脈内投与時の排泄パターンがほとんど一致したことから、腸管からほぼ100%吸収されることが示唆された3)(外国人データ)。
16.4 代謝
メチルジゴキシンは消化管から吸収された後、主として脱メチル化によりジゴキシンに代謝される。その他の代謝物はdigoxigenin、digoxigenin-bis-digitoxiside及びdigoxigenin-mono-digitoxisideである4),5)。主な代謝酵素は肝薬物代謝酵素チトクロームP450(CYP)3Aが考えられている6)。
16.5 排泄
メチルジゴキシン及びジゴキシンは腎排泄を主経路とし、糸球体濾過とP糖蛋白質を介する尿細管分泌により尿中に排泄される7),8)。 心肺疾患のない成人各5例に12α-3H-methyldigoxin 0.2mgを単回経口投与及び単回静脈内投与後、7日目までの尿、糞中排泄量を測定した結果、経口投与では7日間に尿中に52.9%、糞中に31.5%が排泄され、静脈内投与では尿中に59.7%、糞中に32.5%が排泄された3)(外国人データ)。