ロナセン錠2mg,4mg,8mg / ロナセン散2%
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基本情報
販売名: ロナセン錠2mg,4mg,8mg / ロナセン散2%
一般名: ブロナンセリン
製造販売元: 住友ファーマ株式会社
販売会社: 住友ファーマ株式会社
薬効分類: 非定型抗精神病薬
規制区分: 劇薬、処方箋医薬品
クリニカルエビデンス
主要臨床試験:
- 統合失調症対象 第Ⅲ相試験
- 対象: 成人統合失調症患者 - 結果: PANSSスコアで有意な改善を確認
- リスペリドンとの比較試験
- 対象: 統合失調症患者 - 結果: 非劣性が証明され、錐体外路系副作用の発現率は低め
- ハロペリドールとの比較試験
- 対象: 統合失調症患者 - 結果: 有効性は同等で、錐体外路症状が少ないことを確認
効能・用法
適応症:
- 統合失調症
用法・用量:
- 通常、成人にはブロナンセリンとして1回4mgを1日2回食後に経口投与し、徐々に増量する
- 維持量として1日8~16mgを2回に分けて投与
- 1日量は24mgを超えないこと
- 小児(12歳以上)には1回2mgを1日2回投与し、維持量は1日8~16mg
副作用とその管理
重大な副作用:
副作用 | 頻度(%) | 初期症状・対応 |
---|---|---|
悪性症候群 | 不明 | 高熱、筋強剛、意識障害 |
遅発性ジスキネジア | 1%未満 | 顔面や四肢の不随意運動 |
高血糖・糖尿病性ケトアシドーシス | 1%未満 | 口渇、多尿、意識障害 |
肺塞栓症 | 不明 | 呼吸困難、胸痛 |
相互作用情報
併用禁忌:
- 該当なし
併用注意:
併用薬 | 影響 | 機序 |
---|---|---|
CYP3A4阻害剤(ケトコナゾール等) | 血中濃度上昇 | 代謝抑制 |
CYP3A4誘導剤(リファンピシン等) | 血中濃度低下 | 代謝促進 |
中枢神経抑制剤 | 鎮静作用増強 | 相加作用 |
緊急時対応
1. 悪性症候群
症状: 高熱、筋強剛、意識障害
対応フロー:
1. 投与を即時中止
2. 冷却と水分補給
3. ダントロレン投与を考慮
2. 高血糖・糖尿病性ケトアシドーシス
症状: 口渇、意識障害、異常な発汗
対応フロー:
1. 投与中止
2. 血糖値の確認
3. 適切な補正処置(糖投与やインスリン投与)
FAQ(よくある質問)
Q: 投与時の注意点は?
A: 食後投与が推奨されるため、空腹時投与は避けること。
Q: 錠剤と散剤の違いは?
A: 錠剤は割線入りで、散剤は粉末状で水や食べ物に混ぜて服用可能。
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