レナジェル錠 250mg
提供:医薬品DB
基本情報
販売名: レナジェル錠 250mg
一般名: セベラマー塩酸塩(Sevelamer Hydrochloride)
製造販売元: 中外製薬株式会社
販売会社: 中外製薬株式会社
薬効分類: 高リン血症治療薬
規制区分: 処方箋医薬品(注意-医師等の処方箋により使用すること)
クリニカルエビデンス
主要臨床試験:
- 国内第III相比較試験
- 対象: 透析中の慢性腎不全患者(高リン血症) - 結果: 血清リン濃度低下の非劣性、血清カルシウム濃度の上昇抑制を確認
- 長期投与試験(48週間)
- 対象: 慢性腎不全患者 - 結果: 血清リン濃度の安定維持を確認
効能・用法
適応症:
- 透析中の慢性腎不全患者における高リン血症の改善
用法・用量:
- 通常、成人には以下の用量を食直前に経口投与
- 血清リン濃度8.0mg/dL未満の場合: 1回 1gを1日3回 - 血清リン濃度8.0mg/dL以上の場合: 1回 2gを1日3回 - 最高用量: 1日9gまで
副作用とその管理
重大な副作用:
副作用 | 頻度(%) | 初期症状・対応 |
---|---|---|
腸管穿孔 | 0.1% | 激しい腹痛、血便。消化器科受診 |
腸閉塞 | 0.2% | 嘔気・嘔吐、腹部膨満。早期発見と治療 |
憩室炎 | 不明 | 発熱、左下腹部痛。投与中止を検討 |
虚血性腸炎 | 不明 | 突然の下腹部痛、血便。速やかに検査 |
相互作用情報
併用禁忌: - 該当なし
併用注意:
併用薬 | 影響 | 機序 |
---|---|---|
甲状腺ホルモン製剤 | 効果減弱 | 腸管内で吸収阻害 |
抗生物質(シプロフロキサシン等) | 吸収低下 | キレート形成による影響 |
緊急時対応
1. 腸管穿孔・腸閉塞の疑い
症状: 激しい腹痛、血便、嘔気・嘔吐
対応フロー:
1. 投与を直ちに中止し、消化器科を受診
2. CT検査や血液検査を実施
3. 手術が必要な場合は外科治療を考慮
2. 虚血性腸炎の疑い
症状: 突然の下腹部痛、血便
対応フロー:
1. 投与を中止し、内視鏡検査を実施
2. 血流改善療法を検討
3. 重症例では入院管理を行う
FAQ(よくある質問)
Q1. どのような患者に適していますか?
A1. 透析中の慢性腎不全患者で、高リン血症を有する方に適応があります。
Q2. 食事の影響はありますか?
A2. 食物中のリンと結合するため、食直前に服用することが推奨されます。
Q3. 他のリン吸着薬との違いは?
A3. カルシウムを含まないため、高カルシウム血症のリスクを抑えられる点が特徴です。
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