パム静注 500mg

基本情報

販売名: パム静注 500mg

一般名: プラリドキシムヨウ化物

製造販売元: 住友ファーマ株式会社

販売会社: 住友ファーマ株式会社

薬効分類: 有機リン中毒解毒剤

規制区分: 処方箋医薬品

クリニカルエビデンス

主要臨床試験:

- 有機リン中毒に対する試験

 - 対象: 有機リン系農薬中毒患者  
 - 結果: コリンエステラーゼ（ChE）の活性を回復し、中毒症状を改善  

効能・用法

適応症:

- 有機リン系農薬中毒

用法・用量:

- 通常、成人にプラリドキシムヨウ化物として1回1gを静脈内に徐々に注射する

- 年齢・症状により適宜増減

副作用とその管理

重大な副作用:

重大な副作用と発生頻度

副作用	頻度（%）	初期症状・対応
振戦	まれ	手の震え、筋固縮、歩行障害、投与中止
不整脈	まれ	胸内苦悶、動悸、心電図モニタリング
低血糖	まれ	発汗、頻脈、意識障害、ブドウ糖投与

相互作用情報

併用禁忌:

- 該当なし

併用注意:

併用注意薬と影響

併用薬	影響	機序
アトロピン	効果発現遅延	併用時は混注せず別個に投与

緊急時対応

1. 振戦、パーキンソン病様症状

症状: 手の震え、筋固縮、歩行障害

対応フロー:

1. 投与を直ちに中止

2. 神経内科専門医に相談

3. 症状が持続する場合は適切な対症療法を実施

2. 低血糖発作

症状: 発汗、意識混濁、頻脈

対応フロー:

1. 経口ブドウ糖または静脈グルコース投与

2. 血糖値の継続的モニタリング

FAQ（よくある質問）

医療従事者向けのFAQ

1. パム静注 500mgはどのように投与するのか？

通常、1回1gを静脈内に徐々に注射する。患者の状態により適宜増減。

2. 併用する薬剤に注意すべきものは？

アトロピンとの併用時は混注を避けること。詳細は相互作用情報を参照。

3. 長期使用における副作用は？

振戦、不整脈、低血糖が報告されている。定期的な観察が推奨される。

製品ページ

https://sumitomo-pharma.jp/product/pam/