ノリトレン錠10mg、25mg
提供:医薬品DB
基本情報
販売名: ノリトレン錠
一般名: ノルトリプチリン塩酸塩
製造販売元: 住友ファーマ株式会社
販売会社: 住友ファーマ株式会社
薬効分類: 三環系抗うつ薬
規制区分: 劇薬、処方箋医薬品
クリニカルエビデンス
主要臨床試験:
- 精神科領域におけるうつ病・うつ状態に対する試験
- 対象: 内因性うつ病、反応性うつ病、退行期うつ病、神経症性うつ状態、脳器質性精神障害のうつ状態の患者 - 結果: ノルアドレナリンの再取り込み阻害作用により、うつ症状の改善が確認された
効能・用法
適応症:
- うつ病およびうつ状態(内因性うつ病、反応性うつ病、退行期うつ病、神経症性うつ状態、脳器質性精神障害のうつ状態)
用法・用量:
- 通常、成人に対しノルトリプチリンとして1日30~75mgを2~3回に分けて経口投与
- 症状に応じて漸増し、最大150mg/日まで投与可能
副作用とその管理
重大な副作用:
副作用 | 頻度(%) | 初期症状・対応 |
---|---|---|
てんかん発作 | まれ | 意識消失、全身けいれん、投与中止 |
無顆粒球症 | まれ | 発熱、咽頭痛、速やかに血液検査 |
麻痺性イレウス | まれ | 腹部膨満、重篤な便秘、適切な治療実施 |
悪性症候群 | まれ | 高熱、筋強剛、意識障害、直ちに投与中止 |
相互作用情報
併用禁忌:
- モノアミン酸化酵素阻害剤(セレギリン、ラサギリン等)
併用注意:
併用薬 | 影響 | 機序 |
---|---|---|
抗コリン作用を有する薬剤 | 抗コリン作用増強 | 排尿困難、眼圧上昇のリスク |
バルプロ酸ナトリウム | 血中濃度上昇 | 作用増強の可能性 |
アルコール | 中枢抑制作用増強 | 眠気、ふらつきのリスク |
アドレナリン作動薬 | 高血圧リスク増大 | 交感神経興奮作用の増強 |
緊急時対応
1. 悪性症候群
症状: 高熱、筋強剛、意識障害
対応フロー:
1. 直ちに投与を中止
2. 水分補給・体温管理を実施
3. ダントロレンやドパミン作動薬を投与
2. てんかん発作
症状: 意識消失、全身けいれん
対応フロー:
1. 投与中止し、酸素投与を検討
2. 抗けいれん薬の投与を考慮
FAQ(よくある質問)
医療従事者向けのFAQ
1. ノリトレン錠はどのように服用するのか?
1日2~3回に分けて服用する。投与量は患者の状態に応じて調整。
2. 併用する薬剤に注意すべきものは?
モノアミン酸化酵素阻害剤、抗コリン作用を有する薬剤、アルコール等。詳細は相互作用情報を参照。
3. 長期使用における副作用は?
口渇、便秘、眠気、不整脈が報告されている。定期的な血液検査や心電図検査が推奨される。
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