ノイトロジン注
基本情報
販売名: ノイトロジン注
一般名: レノグラスチム(遺伝子組換え)
製造販売元: 中外製薬株式会社
販売会社: 中外製薬株式会社
薬効分類: 造血因子製剤
規制区分: 生物由来製品、処方箋医薬品(注意-医師等の処方箋により使用すること)
クリニカルエビデンス
主要臨床試験:
- 臨床試験1
- 対象: 化学療法による好中球減少症患者 - 結果: 好中球減少期間の短縮と感染症リスクの低減を確認
- 臨床試験2
- 対象: 骨髄移植患者 - 結果: 好中球回復時間の短縮と移植成功率の向上を確認
効能・用法
適応症:
- 造血幹細胞の末梢血中への動員
- 造血幹細胞移植時の好中球数の増加促進
- がん化学療法による好中球減少症
- 骨髄異形成症候群に伴う好中球減少症
- 再生不良性貧血に伴う好中球減少症
- 先天性・特発性好中球減少症
- ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症の治療に支障を来す好中球減少症
- 免疫抑制療法(腎移植)に伴う好中球減少症
用法・用量:
- 造血幹細胞の末梢血中への動員
- 成人・小児: 5~10μg/kgを1日1~2回皮下投与
- 造血幹細胞移植時の好中球数の増加促進
- 5μg/kgを1日1回点滴静注
- がん化学療法による好中球減少症
- 2~5μg/kgを1日1回皮下または静脈内投与
副作用とその管理
重大な副作用:
副作用 | 頻度(%) | 初期症状・対応 |
---|---|---|
間質性肺炎 | 不明 | 呼吸困難、発熱。投与中止し適切な治療 |
アナフィラキシー | 不明 | 速やかな救急対応が必要 |
肝機能障害 | 不明 | 肝機能検査を実施し、必要に応じて投与中止 |
相互作用情報
併用禁忌:
- 該当なし
併用注意:
併用薬 | 影響 | 機序 |
---|---|---|
シクロスポリン | 作用増強 | 免疫抑制の影響 |
免疫抑制剤 | 効果減弱 | 好中球増加効果の低下 |
緊急時対応
1. アナフィラキシー反応
症状: 呼吸困難、血圧低下、意識消失
対応フロー:
1. 投与を中止
2. アドレナリン投与
3. 酸素投与と輸液管理
2. 間質性肺炎
症状: 呼吸困難、発熱、咳嗽
対応フロー:
1. 投与中止
2. 酸素投与および抗炎症療法
3. 重症例ではステロイド治療
FAQ(よくある質問)
Q1. どのような患者に適していますか?
A1. 化学療法による好中球減少症患者や、造血幹細胞移植を受ける患者に適応があります。
Q2. 投与時の注意点は?
A2. 免疫抑制剤との併用に注意し、間質性肺炎やアナフィラキシーの兆候に注意してください。
Q3. 服用中に特に注意すべき副作用はありますか?
A3. 呼吸困難や発熱、アナフィラキシー症状が現れた場合は直ちに医療機関を受診してください。
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