ナボールSRカプセル 37.5

基本情報

販売名: ナボールSRカプセル 37.5

一般名: ジクロフェナクナトリウム

製造販売元: 久光製薬株式会社

販売会社: 久光製薬株式会社

薬効分類: 非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）

規制区分: 劇薬、処方箋医薬品

クリニカルエビデンス

主要臨床試験:

- 関節リウマチ・変形性関節症・腰痛症に対する試験

 - 対象: 関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群患者
 - 結果: 改善率は、関節リウマチ 60.3%、変形性関節症 89.4%、腰痛症 92.3%、肩関節周囲炎 83.2%、頸肩腕症候群 83.0%  

- 長期投与試験

 - 対象: 関節リウマチ患者（24週間以上）
 - 結果: 「やや改善」以上の割合は59.7%、副作用発現率は11.1%（主に消化器症状）

効能・用法

適応症:

- 関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群の消炎・鎮痛

用法・用量:

- 成人: 1回37.5mgを1日2回、食後に経口投与

副作用とその管理

重大な副作用:

重大な副作用と発生頻度

副作用	頻度（%）	初期症状・対応
消化管潰瘍・穿孔	不明	胃痛、黒色便が出た場合は使用を中止し医師へ相談
ショック・アナフィラキシー	不明	呼吸困難、じんましん、血圧低下が生じたら緊急受診
重篤な肝機能障害	不明	倦怠感、黄疸が発生した場合は直ちに受診

相互作用情報

併用禁忌:

- トリアムテレン（腎障害リスク増大）

併用注意:

併用注意薬と影響

併用薬	影響	機序
抗凝固薬（ワルファリン等）	出血リスク増大	血小板機能抑制
利尿薬（フロセミド等）	腎機能障害のリスク増大	プロスタグランジン抑制

緊急時対応

1. 消化管出血・潰瘍穿孔の発生

症状: 黒色便、吐血、激しい胃痛

対応フロー:

1. 使用を直ちに中止

2. 消化器専門医を受診

2. ショック・アナフィラキシー反応の発生

症状: 呼吸困難、血圧低下、じんましん

対応フロー:

1. 救急対応を要請

2. 医療機関で適切な処置を受ける

FAQ（よくある質問）

Q1. どのような患者に適していますか？

A1. 関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症などの消炎・鎮痛に適応。消化器症状が少ない徐放性製剤。

Q2. 投与時の注意点は？

A2. 食後に服用すること。消化管障害リスクがあるため、長期使用時は定期的な検査を推奨。

製品ページ

https://www.hisamitsu-pharm.jp/product/dl/naboalsr-375/