ツロブテロールテープ「久光」

基本情報

販売名: ツロブテロールテープ「久光」

一般名: ツロブテロール

製造販売元: 久光製薬株式会社

販売会社: 久光製薬株式会社

薬効分類: 気管支拡張剤

規制区分: 処方箋医薬品

クリニカルエビデンス

主要臨床試験:

- 国内第III相比較試験

 - 対象: 気管支喘息患者
 - 結果: 2mg/日貼付群は比較対照群より有意な改善を示した（中等度改善以上 52.1%、軽度改善以上 69.9%）。  

- 小児対象試験

 - 対象: 小児気管支喘息患者（0.5mg～2mg/日）
 - 結果: 軽度改善以上 90.0%、副作用発現率 7.5%（主に皮膚症状）。  

効能・用法

適応症:

- 気管支喘息、急性気管支炎、慢性気管支炎、肺気腫に伴う気道閉塞症状の緩解

用法・用量:

- 成人: 1日1回、2mgを胸部、背部または上腕部に貼付

- 小児:

 - 0.5～3歳未満: 0.5mgを1日1回  
 - 3～9歳未満: 1mgを1日1回  
 - 9歳以上: 2mgを1日1回  

副作用とその管理

重大な副作用:

重大な副作用と発生頻度

副作用	頻度（%）	初期症状・対応
アナフィラキシー	不明	呼吸困難、じんましんが生じた場合は使用中止し救急受診
重篤な血清カリウム値低下	不明	倦怠感、筋力低下が生じた場合は医師に相談

相互作用情報

併用禁忌:

- 該当なし

併用注意:

併用注意薬と影響

併用薬	影響	機序
カテコールアミン製剤（アドレナリン等）	心停止・不整脈リスク増大	交感神経刺激作用の増強
キサンチン誘導体（テオフィリン等）	低カリウム血症リスク	細胞内へのカリウム移行増強
ステロイド剤（プレドニゾロン等）	低カリウム血症リスク	カリウム排泄増加
利尿剤（フロセミド等）	低カリウム血症リスク	尿中カリウム排泄増加

緊急時対応

1. アナフィラキシーの発生

症状: 呼吸困難、じんましん、血圧低下

対応フロー:

1. 使用を直ちに中止

2. 速やかに救急受診

2. 低カリウム血症の悪化

症状: 筋力低下、脱力感、不整脈

対応フロー:

1. 使用を中止し医療機関へ

2. 血清カリウム値を測定し適切な処置

FAQ（よくある質問）

Q1. どのような患者に適していますか？

A1. 気管支喘息や慢性気管支疾患の患者に適応。吸入薬が使用困難な場合に推奨。

Q2. 投与時の注意点は？

A2. 毎回異なる部位に貼付し、日光に当たらないよう注意。長期間の使用は医師と相談。

製品ページ

https://www.hisamitsu-pharm.jp/product/dl/tulobute-05/