タガメット錠 200mg
基本情報
販売名: タガメット錠 200mg
一般名: シメチジン（Cimetidine）
製造販売元: 住友ファーマ株式会社
販売会社: 住友ファーマ株式会社
薬効分類: H2受容体拮抗剤
規制区分: 処方箋医薬品
クリニカルエビデンス
主要臨床試験:
- 胃潰瘍・十二指腸潰瘍に対する国内臨床試験
- 対象: 胃潰瘍・十二指腸潰瘍患者 - 結果: 内視鏡的治癒率 78.5%（1,048/1,335例）
- 急性胃炎・慢性胃炎急性増悪に関する臨床試験
- 対象: 急性胃炎、慢性胃炎患者 - 結果: 症状改善率 82.0%、内視鏡所見改善率 75.4%
効能・用法
適応症:
- 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍
- Zollinger-Ellison症候群
- 逆流性食道炎
- 上部消化管出血（消化性潰瘍、急性ストレス潰瘍、出血性胃炎）
- 急性胃炎・慢性胃炎急性増悪による胃粘膜病変の改善
用法・用量:
- 胃潰瘍、十二指腸潰瘍:
通常、成人には1日800mgを2回（朝食後・就寝前）に分割して経口投与。または1日量を4回（毎食後・就寝前）または1回（就寝前）投与も可能。
- 吻合部潰瘍、Zollinger-Ellison症候群、逆流性食道炎、上部消化管出血:
通常、成人には1日800mgを2回（朝食後・就寝前）に分割して経口投与。1日量を4回（毎食後・就寝前）に分割して投与することも可能。
- 急性胃炎・慢性胃炎急性増悪:
通常、成人には1日400mgを2回（朝食後・就寝前）に分割して経口投与。または1日量を1回（就寝前）投与も可能。
副作用とその管理
重大な副作用:
| 副作用 | 頻度（%） | 初期症状・対応 |
|---|---|---|
| ショック・アナフィラキシー | 0.1～1% | 呼吸困難、血圧低下 → 直ちに投与中止、アドレナリン投与 |
| QT延長・不整脈 | 0.1～1% | 心電図異常、動悸 → 心電図モニタリング |
| 肝障害 | 不明 | AST/ALT上昇、黄疸、倦怠感 → 肝機能検査、投与中止 |
| 血液異常 | 不明 | 貧血、白血球減少 → 血液検査、適切な対応 |
相互作用情報
併用禁忌:
- 該当なし
併用注意:
| 併用薬 | 影響 | 機序 |
|---|---|---|
| ワルファリン | 出血リスク増加 | CYP抑制による代謝遅延 |
| フェニトイン | 中毒症状のリスク増加 | 代謝遅延 |
| リドカイン | 心毒性リスク増加 | クリアランス低下 |
緊急時対応
1. ショック・アナフィラキシーの発現
症状: 呼吸困難、血圧低下、蕁麻疹
対応フロー:
1. 投与を直ちに中止
2. 酸素投与、アドレナリン筋注（0.3mg）
3. 輸液・昇圧剤での循環管理
2. QT延長・不整脈の発現
症状: 不整脈、動悸、意識消失
対応フロー:
1. 心電図モニタリングを実施
2. 電解質補正（低カリウム・低マグネシウム補正）
3. 必要に応じ抗不整脈薬投与
FAQ（よくある質問）
Q: 服用のタイミングは？
A: 朝食後・就寝前が推奨されるが、症状によっては毎食後の服用も可能。
Q: 腎機能障害患者への投与調整は？
A: クレアチニンクリアランスに応じて投与量を減量し、透析患者には透析後に投与。
Q: 長期間の服用は安全か？
A: 長期使用により肝機能障害や血液異常のリスクがあるため、定期的な検査が推奨される。
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