ジョイクル関節注30mg

基本情報

販売名: ジョイクル関節注30mg

一般名: ジクロフェナクエタルヒアルロン酸ナトリウム（Diclofenac Etalhyaluronate Sodium）

製造販売元: 生化学工業株式会社

販売会社: 小野薬品工業株式会社

薬効分類: 関節機能改善剤

規制区分: 処方箋医薬品

クリニカルエビデンス

主要臨床試験:

- 613/1031試験（国内第Ⅲ相試験）

 - 対象: 変形性膝関節症（OA）患者  
 - 結果: WOMAC painスコアの改善がプラセボ群と比較して有意  

- 613/1033試験（国内第Ⅲ相試験）

 - 対象: 変形性股関節症患者  
 - 結果: 痛みのスコアが有意に改善  

効能・用法

適応症:

- 変形性関節症（膝関節、股関節）

用法・用量:

- 通常、成人にはジクロフェナクエタルヒアルロン酸ナトリウムとして30mgを4週間ごとに関節腔内に投与する

副作用とその管理

重大な副作用:

重大な副作用と発生頻度

副作用	頻度（%）	初期症状・対応
ショック	頻度不明	血圧低下、意識障害 → 直ちに投与中止・昇圧剤投与
アナフィラキシー	0.4%	皮疹、呼吸困難 → アドレナリン投与・救急対応
関節感染症	頻度不明	発熱、関節腫脹 → 抗菌薬投与・関節穿刺
腱断裂	頻度不明	関節周囲の異常な痛み → 直ちに整形外科受診

相互作用情報

併用禁忌: - 該当なし

併用注意:

併用注意薬と影響

併用薬	影響	機序
NSAIDs	胃腸障害・出血リスク増加	相加作用による
抗凝固剤	出血リスク増加	プロスタグランジン抑制作用

緊急時対応

1. ショック・アナフィラキシー反応

症状: 呼吸困難、血圧低下、皮膚蒼白

対応フロー:

1. 投与を直ちに中止

2. 気道確保・酸素投与

3. アドレナリン筋注（0.3mg）

4. ステロイド静注・輸液管理

2. 関節感染症の発生

症状: 発熱、関節腫脹、疼痛の増悪

対応フロー:

1. 抗菌薬の投与開始

2. 関節穿刺による膿の確認

3. 感染が疑われる場合は入院管理

3. 腱断裂・重度の関節損傷

症状: 異常な痛み、可動域制限、腫脹

対応フロー:

1. 安静を指示し、画像検査を実施

2. 重度の場合は外科的処置を検討

FAQ（よくある質問）

Q1. どのような患者に適していますか？

A1. 変形性膝関節症（OA）、変形性股関節症の患者に使用される。

Q2. 投与時の注意点は？

A2. 感染リスクを考慮し、無菌操作を徹底することが重要。

製品ページ [ジョイクル関節注30mg製品情報](https://www.ononavi1717.jp/products/joyclu/drug-info)