ジクロフェナクNa坐剤「日新」25mg、50mg

基本情報

販売名: ジクロフェナクNa坐剤「日新」

一般名: ジクロフェナクナトリウム

製造販売元: 日新製薬株式会社

販売会社: 久光製薬株式会社

薬効分類: 非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）

規制区分: 劇薬、処方箋医薬品

クリニカルエビデンス

主要臨床試験:

- 一般臨床試験

 - 対象: 関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、後陣痛、手術後の疼痛管理  
 - 結果: プラセボ群と比較し、疼痛軽減期間が有意に延長  

- 急性上気道炎の解熱試験

 - 対象: 他の解熱剤で効果が期待できない急性上気道炎患者  
 - 結果: 緊急解熱効果が認められた  

効能・用法

適応症:

- 関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、後陣痛の鎮痛・消炎

- 手術後の鎮痛・消炎

- 他の解熱剤で効果が期待できない急性上気道炎（急性気管支炎を含む）の緊急解熱

用法・用量:

- 成人: 1回25～50mgを1日1～2回、直腸内に挿入

- 小児: 体重1kgあたり0.5～1.0mgを1日1～2回、直腸内に挿入

副作用とその管理

重大な副作用:

重大な副作用と発生頻度

副作用	頻度（%）	初期症状・対応
ショック・アナフィラキシー	不明	呼吸困難、血圧低下時は直ちに医師へ相談
消化管潰瘍・穿孔	不明	激しい腹痛、吐血が生じた場合は使用中止
再生不良性貧血	不明	倦怠感、青あざが出る場合は医師へ相談

相互作用情報

併用禁忌:

- トリアムテレン（腎障害リスク増大）

併用注意:

併用注意薬と影響

併用薬	影響	機序
抗凝固薬（ワルファリン等）	出血リスク増大	血小板機能抑制
利尿薬	腎機能障害のリスク増大	プロスタグランジン抑制

緊急時対応

1. 消化管出血・潰瘍穿孔

症状: 黒色便、吐血、激しい胃痛

対応フロー:

1. 使用を直ちに中止

2. 速やかに消化器専門医を受診

2. ショック・アナフィラキシー反応

症状: 血圧低下、呼吸困難、じんましん

対応フロー:

1. 救急対応を要請

2. 医療機関で適切な処置を受ける

FAQ（よくある質問）

Q1. どのような患者に適していますか？

A1. 関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、手術後の疼痛、急性上気道炎の解熱など

Q2. 投与時の注意点は？

A2. 長期間使用する場合は、定期的な肝腎機能検査を行うこと。高齢者や消耗性疾患の患者では慎重に投与すること。

製品ページ

https://www.hisamitsu-pharm.jp/product/dl/diclosup-25/