ジクトル®テープ75mg

基本情報

販売名: ジクトル®テープ75mg

一般名: ジクロフェナクナトリウム

製造販売元: 久光製薬株式会社

販売会社: 久光製薬株式会社

薬効分類: 非ステロイド性抗炎症薬（NSAIDs）

規制区分: 処方箋医薬品

クリニカルエビデンス

主要臨床試験:

- がん疼痛に対する臨床試験

 - 対象: がん疼痛患者
 - 結果: プラセボ群と比較し、疼痛軽減期間が有意に延長（p = 0.0016）。  

- 腰痛症・肩関節周囲炎などに対する試験

 - 対象: 腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、腱鞘炎の患者
 - 結果: 2週間後の疼痛評価（VAS値）がプラセボより有意に改善。  

効能・用法

適応症:

- 各種がんにおける鎮痛

- 腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、腱鞘炎における鎮痛・消炎

用法・用量:

- がん疼痛: 1日1回、2枚（150mg）を胸部、腹部、上腕部、背部、腰部または大腿部に貼付（最大3枚まで増量可能）。

- その他の疼痛: 1日1回、1～2枚（75～150mg）を上記の部位に貼付。

副作用とその管理

重大な副作用:

重大な副作用と発生頻度

副作用	頻度（%）	初期症状・対応
ショック・アナフィラキシー	不明	呼吸困難、血圧低下時は直ちに医師へ相談
消化管潰瘍・穿孔	不明	激しい腹痛や吐血が生じた場合は使用中止
再生不良性貧血	不明	倦怠感、青あざが出る場合は医師へ相談

相互作用情報

併用禁忌:

- 該当なし

併用注意:

併用注意薬と影響

併用薬	影響	機序
抗凝固薬（ワルファリン等）	出血リスク増大	血小板機能抑制
利尿薬	腎機能障害のリスク増大	プロスタグランジン抑制

緊急時対応

1. 消化管出血・潰瘍穿孔

症状: 黒色便、吐血、激しい胃痛

対応フロー:

1. 使用を直ちに中止

2. 速やかに消化器専門医を受診

2. ショック・アナフィラキシー反応

症状: 血圧低下、呼吸困難、じんましん

対応フロー:

1. 救急対応を要請

2. 医療機関で適切な処置を受ける

FAQ（よくある質問）

Q1. どのような患者に適していますか？

A1. がん疼痛、腰痛症、肩関節周囲炎、腱鞘炎などの患者

Q2. 投与時の注意点は？

A2. 長期間使用する場合は、定期的な肝腎機能検査を行うこと。

製品ページ

https://www.hisamitsu-pharm.jp/product/dl/zicthoru-75-1/