サンベタゾン眼耳鼻科用液 0.1%

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基本情報

販売名: サンベタゾン眼耳鼻科用液 0.1%

一般名: ベタメタゾンリン酸エステルナトリウム

製造販売元: 参天製薬株式会社

販売会社: 参天製薬株式会社

薬効分類: 抗炎症眼耳鼻科用剤

規制区分: 該当なし


クリニカルエビデンス

主要臨床試験:

- 抗炎症作用の検討試験(動物モデル)

 - 対象: ウサギの実験的ブドウ膜炎モデル  
 - 結果: 角膜炎症の抑制効果を確認、炎症スコアの有意な改善  

- 眼圧上昇のリスク評価試験

 - 対象: ステロイド反応性緑内障患者  
 - 結果: 眼圧上昇例が確認されるため、定期的な眼圧チェックが必要  

効能・用法

適応症:

- 外眼部および前眼部の炎症性疾患の対症療法(眼瞼炎、結膜炎、角膜炎、強膜炎、上強膜炎、前眼部ブドウ膜炎、術後炎症)

- 外耳・中耳(耳管を含む)または上気道の炎症性・アレルギー性疾患(外耳炎、中耳炎、アレルギー性鼻炎など)、術後処置

用法・用量:

- 通常、1日3~4回、1回1~2滴点眼する。症状により適宜増減する。

- 耳鼻科用としては、1日1~数回、適量を点耳、点鼻、耳浴、ネブライザーまたはタンポンにて使用する。

副作用とその管理

重大な副作用:

重大な副作用と発生頻度
副作用 頻度(%) 初期症状・対応
緑内障 0.1%未満 眼圧上昇、視界のかすみ
角膜ヘルペス・角膜真菌症 頻度不明 角膜潰瘍、異常な眼の痛み
角膜穿孔 頻度不明 強い眼痛、視力低下
後嚢下白内障 0.1%未満 霞み目、視力低下

その他の副作用:

副作用一覧
頻度 副作用
頻度不明 眼刺激感、眼充血、創傷治癒の遅延

相互作用情報

併用禁忌: 該当なし

併用注意:

併用注意薬と影響
併用薬 影響 機序
他のステロイド点眼薬 副作用増強 眼圧上昇や感染症リスクの増加

緊急時対応

1. 眼圧上昇による緑内障発作

症状: 強い眼痛、視界のかすみ

対応フロー:

1. 投与中止

2. 眼圧降下薬の投与

3. 緊急眼科受診

2. 角膜感染症(角膜ヘルペス・角膜真菌症)

症状: 角膜潰瘍、異常な眼の痛み

対応フロー:

1. 投与中止

2. 抗ウイルス・抗真菌治療

3. 緊急眼科受診

FAQ(よくある質問)

Q1. どのような患者に適していますか?

A1. 外眼部および前眼部の炎症疾患、外耳・中耳または上気道の炎症性・アレルギー性疾患の対症療法として使用される。

Q2. 投与時の注意点は?

A2. 眼圧上昇リスクがあるため、長期使用時は定期的に眼圧検査を実施する。感染症リスクを避けるため、使用前に医師の指示を確認する。

製品ページ

https://www.santen.co.jp/medical-channel/di/product/DA029_sanbetason.html