グリミクロン錠 40mg / グリミクロン HA 錠 20mg
基本情報
販売名: グリミクロン錠 40mg / グリミクロン HA 錠 20mg
一般名: グリクラジド(Gliclazide)
製造販売元: 住友ファーマ株式会社
販売会社: 住友ファーマ株式会社
薬効分類: 経口血糖降下薬(スルホニルウレア系)
規制区分: 劇薬、処方箋医薬品
クリニカルエビデンス
主要臨床試験:
- 2型糖尿病患者を対象とした国内臨床試験
- 対象: 食事療法・運動療法のみで十分な効果が得られない2型糖尿病患者 - 結果: 1日40~120mgの範囲で血糖コントロールが良好に維持 - 低血糖の発現率は他のスルホニルウレア系薬と比較して低め - 脂質代謝改善作用も認められる
効能・用法
適応症:
- インスリン非依存型糖尿病(2型糖尿病)
(食事療法・運動療法のみで十分な効果が得られない場合に限る)
用法・用量:
- 通常、成人にはグリクラジドとして1日40mgより開始し、1日1~2回(朝または朝夕)食前または食後に経口投与する。
- 維持量は通常1日40~120mg、最大160mgまで。
副作用とその管理
重大な副作用:
副作用 | 頻度(%) | 初期症状・対応 |
---|---|---|
低血糖 | 1.8% | 発汗、めまい、意識障害 → 速やかに糖分摂取 |
無顆粒球症 | 不明 | 発熱、咽頭痛 → 血液検査、投与中止 |
肝機能障害、黄疸 | 不明 | AST/ALT上昇、黄疸 → 肝機能検査、投与中止 |
相互作用情報
併用禁忌:
- 該当なし
併用注意:
併用薬 | 影響 | 機序 |
---|---|---|
β遮断薬 | 低血糖の症状をマスク | 自律神経応答の抑制 |
抗菌薬(クラリスロマイシン等) | 低血糖リスク増加 | CYP代謝阻害 |
コルチコステロイド | 血糖上昇作用 | インスリン拮抗作用 |
緊急時対応
1. 低血糖症の発現
症状: 発汗、めまい、意識混濁
対応フロー:
1. 速やかにブドウ糖または糖質を摂取
2. 重度の場合、静脈内ブドウ糖投与を実施
3. 原因の精査と用量調整
2. 無顆粒球症の疑い
症状: 発熱、咽頭痛、白血球減少
対応フロー:
1. 直ちに血液検査を実施
2. 異常が確認された場合は投与を中止
3. 適切な治療(顆粒球コロニー刺激因子の投与など)を検討
FAQ(よくある質問)
Q: グリミクロンの服用タイミングは?
A: 食前または食後のどちらでも服用可能。ただし、低血糖のリスクを考慮し、食事とともに摂取することが推奨される。
Q: 低血糖のリスクはどの程度か?
A: 他のスルホニルウレア系薬に比べて低めだが、長時間作用型のため、特に高齢者では注意が必要。
Q: 他の経口糖尿病薬との違いは?
A: 持続性があり、食後血糖よりも空腹時血糖を安定させる作用が強い。
Q: 腎機能低下患者にも使用できるか?
A: 腎機能が重度に低下した患者には使用できない(禁忌)。軽度~中等度の腎機能障害患者には慎重投与。
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