オビソート注射用 0.1g

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基本情報

販売名: オビソート注射用 0.1g

一般名: アセチルコリン塩化物

製造販売元: 第一三共株式会社

販売会社: 第一三共株式会社

薬効分類: 自律神経剤

規制区分: 劇薬、処方箋医薬品


クリニカルエビデンス

主要臨床試験:

- 国内試験(円形脱毛症)

 - 対象: 各種円形脱毛症患者  
 - 結果: 
   - 円形脱毛症患者の81%(105/130例)に効果  
   - 多発性円形脱毛症で91%(20/22例)に効果  
   - 悪性円形脱毛症では30%(3/10例)に効果  

効能・用法

適応症:

- 麻酔後の腸管麻痺、消化管機能低下のみられる急性胃拡張

- 円形脱毛症

- 冠動脈造影検査時の冠攣縮薬物誘発試験における冠攣縮の誘発

用法・用量: - 麻酔後の腸管麻痺、消化管機能低下のみられる急性胃拡張:

 - 1回0.1g(1アンプル)を1~2mLの注射用水に溶解し、1日1~2回皮下または筋肉内に注射  

- 円形脱毛症:

 - 1回0.1g(1アンプル)を5mLの注射用水に溶解し、局所皮内に毎週1回注射  

- 冠攣縮薬物誘発試験:

 - 希釈液を作成し、左冠動脈・右冠動脈に5mLを段階的に注入  

副作用とその管理

重大な副作用:

重大な副作用と発生頻度
副作用 頻度(%) 初期症状・対応
ショック・アナフィラキシー 不明 蕁麻疹、チアノーゼ、発汗、投与中止・救急対応
血圧低下・心原性ショック 不明 徐脈、不整脈、心筋梗塞、蘇生処置準備

相互作用情報

併用禁忌:

- 該当なし

併用注意:

併用注意薬と影響
併用薬 影響 機序
コリン作動薬 作用増強 ムスカリン様・ニコチン様作用の増強
コリンエステラーゼ阻害薬 作用増強 アセチルコリンの分解抑制
アドレナリン作動薬 作用減弱 自律神経系での拮抗作用
抗コリン作動薬 作用減弱 ムスカリン受容体拮抗

緊急時対応

1. ショック・アナフィラキシー

症状: 呼吸困難、蕁麻疹、低血圧

対応フロー:

1. 投与を直ちに中止

2. エピネフリン筋注、酸素投与

3. 救急処置を行う

2. 血圧低下・心原性ショック

症状: 徐脈、不整脈、心筋梗塞

対応フロー:

1. 血圧・心拍数をモニタリング

2. 必要に応じて昇圧剤、ペーシングを実施

3. 重篤な場合は蘇生処置を準備

FAQ(よくある質問)

Q1. どのような患者に適していますか?

A1. 消化管機能低下、円形脱毛症、冠攣縮誘発試験を要する患者に適応。

Q2. 投与時の注意点は?

A2. 冠攣縮試験時は心電図・血圧を継続監視し、緊急対応を準備。

製品ページ

https://www.medicalcommunity.jp/products/druginfo/ovisot