エチゾラム錠「フジナガ」 0.25mg / 0.5mg / 1mg
基本情報
販売名: エチゾラム錠「フジナガ」 0.25mg / 0.5mg / 1mg
一般名: エチゾラム(Etizolam)
製造販売元: 藤永製薬株式会社
販売会社: 第一三共株式会社
薬効分類: 精神安定剤
規制区分: 向精神薬(第三種向精神薬)、処方箋医薬品
クリニカルエビデンス
主要臨床試験:
- 国内臨床試験(神経症、うつ病対象)
- 対象: 神経症、うつ病、統合失調症患者 - 結果: 神経症での有効率 61.2%、うつ病での有効率 58.0%、統合失調症における睡眠障害での有効率 58.9%
効能・用法
適応症:
- 神経症における不安・緊張・抑うつ・神経衰弱症状・睡眠障害
- うつ病における不安・緊張・睡眠障害
- 心身症(高血圧症、胃・十二指腸潰瘍)における身体症候ならびに不安・緊張・抑うつ・睡眠障害
- 統合失調症における睡眠障害
- 頸椎症、腰痛症、筋収縮性頭痛に伴う不安・緊張・抑うつおよび筋緊張
用法・用量:
- 神経症・うつ病
- 通常、成人にはエチゾラムとして 1日3mg を 3回に分けて経口投与
- 心身症・頸椎症・腰痛症・筋収縮性頭痛
- 通常、成人にはエチゾラムとして 1日1.5mg を 3回に分けて経口投与
- 睡眠障害
- 通常、成人にはエチゾラムとして 1日1~3mg を就寝前に1回経口投与
- 高齢者
- エチゾラムとして 1日1.5mg までを推奨
副作用とその管理
重大な副作用:
副作用 | 頻度(%) | 初期症状・対応 |
---|---|---|
依存性 | 不明 | 長期投与での離脱症状。慎重な投与管理 |
呼吸抑制 | 不明 | 呼吸困難、意識低下。人工呼吸、酸素投与 |
炭酸ガスナルコーシス | 不明 | 意識混濁、低換気。緊急処置、酸素管理 |
悪性症候群 | 不明 | 高熱、意識障害。投与中止、対症療法 |
横紋筋融解症 | 不明 | 筋痛、血清CK上昇。投与中止、点滴管理 |
相互作用情報
併用禁忌:
- 該当なし
併用注意:
併用薬 | 影響 | 機序 |
---|---|---|
他のベンゾジアゼピン系薬 | 相乗効果 | GABA受容体作用増強 |
CYP3A阻害剤 | 血中濃度上昇 | 代謝抑制 |
アルコール | 中枢神経抑制増強 | GABA受容体作用増強 |
緊急時対応
1. 呼吸抑制の疑い
症状: 呼吸困難、意識低下
対応フロー:
1. 酸素投与
2. 人工呼吸管理
3. 必要時、フルマゼニル投与
2. 依存症状・離脱症状の疑い
症状: 焦燥感、幻覚、痙攣
対応フロー:
1. 漸減療法
2. 精神科的ケア
3. 離脱症状モニタリング
FAQ(よくある質問)
Q1. どのような患者に適していますか?
A1. 不安・緊張・抑うつが顕著な神経症・うつ病患者に適しています。
Q2. 長期投与は可能ですか?
A2. 依存のリスクがあるため、最小限の投与期間で使用することが推奨されます。
Q3. 高齢者への投与は可能ですか?
A3. 慎重に投与し、可能な限り低用量(1.5mg/日以下)で管理してください。
製品ページ
https://www.medicalcommunity.jp/products/druginfo/etizolam_tablets_0.25mg