エクセグラン錠 100mg / エクセグラン散 20%

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基本情報

販売名: エクセグラン錠 100mg / エクセグラン散 20%

一般名: ゾニサミド(Zonisamide)

製造販売元: 住友ファーマ株式会社

販売会社: 住友ファーマ株式会社

薬効分類: 抗てんかん薬

規制区分: 劇薬、処方箋医薬品


クリニカルエビデンス

主要臨床試験:

- 国内臨床試験(成人てんかん患者対象)

 - 対象: 部分てんかんおよび全般てんかん患者  
 - 結果: 1日100~400mgの投与により、発作頻度が有意に減少(p<0.001)  
 - 単独療法および他の抗てんかん薬との併用療法で有効性を確認  

効能・用法

適応症:

- 部分てんかんおよび全般てんかんの下記発作型

 - 部分発作(単純部分発作、複雑部分発作、二次性全般化発作)  
 - 全般発作(強直間代発作、強直発作、非定型欠神発作)  
 - 混合発作  

用法・用量:

- 通常、成人にはゾニサミドとして100~200mg/日を1~3回に分割経口投与する。

- 必要に応じて1~2週間ごとに増量し、200~400mg/日を1~3回に分割経口投与する。

- 最高1日量は600mgまで。

- 小児は2~4mg/kg/日から開始し、漸増して4~8mg/kg/日を1~3回に分割投与する(最高12mg/kg/日)。

副作用とその管理

重大な副作用:

重大な副作用と発生頻度
副作用 頻度(%) 初期症状・対応
中毒性表皮壊死融解症(TEN) 不明 高熱、紅斑、水疱 → 直ちに投与中止、ステロイド投与
皮膚粘膜眼症候群(SJS) 不明 発熱、眼充血、皮膚剥離 → 速やかに投与中止、対症療法
肝機能障害 不明 AST/ALT上昇、黄疸 → 肝機能検査、投与中止
間質性肺炎 不明 咳嗽、呼吸困難 → 胸部X線、酸素投与

相互作用情報

併用禁忌:

- 該当なし

併用注意:

併用注意薬と影響
併用薬 影響 機序
フェニトイン 代謝促進により効果減弱 酵素誘導作用
バルプロ酸 血中濃度上昇の可能性 相互の代謝抑制
カルバマゼピン 代謝促進により効果減弱 酵素誘導作用

緊急時対応

1. 皮膚粘膜眼症候群(SJS)またはTENの疑い

症状: 高熱、皮膚発疹、眼粘膜病変

対応フロー:

1. 直ちに投与を中止し、皮膚科受診

2. ステロイド投与を検討

3. 症状悪化時はICU管理

2. 重篤な肝機能障害

症状: 黄疸、食欲不振、倦怠感

対応フロー:

1. 投与中止し、肝機能検査を実施

2. 輸液管理、必要時ステロイド投与

FAQ(よくある質問)

Q: エクセグランの単独療法は可能か?

A: 可能。臨床試験で単独療法の有効性が確認されている。

Q: 服用時の食事制限はあるか?

A: 特に制限はないが、一定の間隔を空けて服用することが推奨される。

Q: 高齢者への投与は?

A: 肝・腎機能低下のリスクがあるため、低用量から開始するのが望ましい。

Q: 他の抗てんかん薬との併用時の注意点は?

A: フェニトイン、バルプロ酸、カルバマゼピンとの併用時は血中濃度をモニタリングすることが推奨される。

製品ページ

https://sumitomo-pharma.jp/product/excegran/