ポリスチレンスルホン酸Ca散96.7%分包5.17g〈ハチ〉
基本情報
販売名: ポリスチレンスルホン酸Ca散96.7%分包5.17g〈ハチ〉
一般名: ポリスチレンスルホン酸カルシウム（Calcium Polystyrene Sulfonate）
製造販売元: 東洋製薬化成株式会社
販売会社: 小野薬品工業株式会社
薬効分類: 高カリウム血症改善剤
規制区分: 該当なし
クリニカルエビデンス
主要臨床試験:
- 国内二重盲検比較試験
- 対象: 高カリウム血症を有する慢性腎不全患者（透析例・非透析例） - 結果: 透析例では透析間の血清カリウム値上昇を有意に抑制（p<0.01）、非透析例では血清カリウム値低下を確認
効能・用法
適応症:
- 急性及び慢性腎不全に伴う高カリウム血症
用法・用量:
- 通常、成人にはポリスチレンスルホン酸カルシウムとして1日15～30g（15.51～31.02g）を2～3回に分け、水30～50mLとともに経口投与する。
- 症状により適宜増減する。
副作用とその管理
重大な副作用:
| 副作用 | 頻度（%） | 初期症状・対応 |
|---|---|---|
| 腸管穿孔、腸閉塞、大腸潰瘍 | 頻度不明 | 持続する腹痛、嘔吐、下血 → 投与中止、緊急対応 |
| 低カリウム血症 | 1.3% | 筋力低下、心電図異常 → 血清カリウム値モニタリング |
| 便秘 | 2.7% | 腹部膨満感、排便困難 → 投与中止または下剤併用 |
相互作用情報
併用禁忌:
- 該当なし
併用注意:
| 併用薬 | 影響 | 機序 |
|---|---|---|
| ジギタリス剤（ジゴキシン等） | 中毒作用増強 | 血清カリウム値低下 |
| 制酸剤（炭酸カルシウム等） | 効果減弱 | 陽イオン交換阻害 |
| 甲状腺ホルモン製剤（レボチロキシン等） | 効果減弱 | 消化管吸収阻害 |
緊急時対応
1. 腸管穿孔・腸閉塞の発現
症状: 持続する腹痛、嘔吐、下血
対応フロー:
1. 投与を中止し、緊急内科・外科コンサルト
2. X線・CT検査を実施
3. 重症例では手術適応を検討
2. 低カリウム血症の発現
症状: 筋力低下、四肢のしびれ、心電図異常
対応フロー:
1. 血清カリウム値を測定し、低値なら補正を検討
2. カリウム補充を考慮（経口または静注）
3. 投与量の調整を実施
3. 便秘の発現
症状: 排便困難、腹部膨満感
対応フロー:
1. 水分摂取を促し、下剤を併用
2. 重症例では投与中止
FAQ（よくある質問）
Q1. どのような患者に適していますか？
A1. 急性及び慢性腎不全に伴う高カリウム血症患者に適応される。
Q2. 投与時の注意点は？
A2. 血清カリウム値を定期的に測定し、便秘や消化管症状に注意すること。
製品ページ
[ポリスチレンスルホン酸Ca散製品情報](https://www.ononavi1717.jp/products/calcium-polystyrene-sulfonate-powderhachi)
