アロチノロール塩酸塩錠 5mg / 10mg

提供:医薬品DB
2025年3月19日 (水) 11:34時点におけるKento.takamatsu (トーク | 投稿記録)による版 (画像タグ削除の自動処理)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)



基本情報

販売名: アロチノロール塩酸塩錠 5mg / 10mg

一般名: アロチノロール塩酸塩(Arotinolol Hydrochloride)

製造販売元: 住友ファーマ株式会社

販売会社: 住友ファーマ株式会社

薬効分類: 降圧薬(α/β遮断薬)

規制区分: 処方箋医薬品


クリニカルエビデンス

主要臨床試験:

- 本態性高血圧症に関する臨床試験

 - 対象: 軽症~中等症の本態性高血圧症患者  
 - 結果: 20~30mg/日投与により、収縮期・拡張期血圧ともに有意な低下を示した  

- 本態性振戦に関する臨床試験

 - 対象: 本態性振戦患者  
 - 結果: 10~20mg/日投与により、振戦症状の有意な改善が確認された  

効能・用法

適応症:

- 本態性高血圧症(軽症~中等症)

- 狭心症

- 頻脈性不整脈

- 本態性振戦

用法・用量:

- 通常、成人にはアロチノロール塩酸塩として20mg/日を2回に分けて経口投与する。

- 効果不十分な場合、1日最大30mgまで増量可能。

- 本態性振戦の場合、10mg/日から開始し、必要に応じて最大20mg/日まで増量。

副作用とその管理

重大な副作用:

重大な副作用と発生頻度
副作用 頻度(%) 初期症状・対応
徐脈 不明 めまい、意識消失 → 心電図モニタリング、必要に応じて投与中止
房室ブロック 不明 徐脈、動悸 → ペースメーカー考慮
低血圧 不明 立ちくらみ、ショック → 体位管理、輸液

相互作用情報

併用禁忌:

- 該当なし

併用注意:

併用注意薬と影響
併用薬 影響 機序
β遮断薬 降圧作用増強、徐脈 相乗的な血圧低下・心拍抑制
Ca拮抗薬(ジルチアゼム等) 徐脈・房室ブロックのリスク増加 心臓抑制作用の相乗効果
インスリン・SU剤 低血糖症状をマスク 交感神経遮断作用

緊急時対応

1. 重度の低血圧・ショック

症状: 立ちくらみ、失神、血圧低下

対応フロー:

1. 足を高くして仰臥位

2. 補液による循環維持

3. 必要に応じて昇圧薬投与

2. 過量投与による徐脈・房室ブロック

症状: 徐脈、失神、心停止

対応フロー:

1. アトロピンまたはイソプロテレノール投与

2. ペースメーカー挿入を検討

FAQ(よくある質問)

Q: アロチノロールの降圧効果はどの程度持続するか?

A: 24時間持続するため、1日2回投与で安定した効果が得られる。

Q: 併用禁忌の薬剤はあるか?

A: 特に禁忌の薬剤はないが、Ca拮抗薬やβ遮断薬との併用時には注意が必要。

Q: 高齢者への投与時の注意点は?

A: 低血圧や徐脈のリスクがあるため、低用量から開始するのが望ましい。

Q: 本態性振戦への適応はどのような患者に適しているか?

A: 振戦が日常生活に支障をきたす場合に適応される。診断に基づいて使用することが推奨される。

製品ページ

https://sumitomo-pharma.jp/product/arotinolol/