ルムジェブ注ミリオペン, ルムジェブ注ミリオペンHD, ルムジェブ注カート, ルムジェブ注 100 単位/mL
基本情報
販売名: ルムジェブ注ミリオペン, ルムジェブ注ミリオペンHD, ルムジェブ注カート, ルムジェブ注 100 単位/mL
一般名: インスリン リスプロ（遺伝子組換え）（Insulin Lispro (Genetical Recombination)）
製造販売元: 日本イーライリリー株式会社
薬効分類: 超速効型インスリンアナログ製剤
規制区分: 劇薬、処方箋医薬品
クリニカルエビデンス
主要臨床試験: - PRONTO-T1D 試験（国際共同第III相試験）
- 対象: 1型糖尿病患者 - 結果: ルムジェブはヒューマログと比較して食後血糖上昇をより効果的に抑制 - 有効率: HbA1cの変化量がヒューマログと非劣性
- PRONTO-T2D 試験（国際共同第III相試験）
- 対象: 2型糖尿病患者 - 結果: ルムジェブはヒューマログと比較して食後血糖のコントロールが良好 - 有効率: 食後30分～4時間の血糖上昇が有意に低下
効能・用法
適応症: - インスリン療法が適応となる糖尿病
用法・用量: - 通常、成人には1回2～20単位を毎食事開始時（2分以内）に皮下注射する。 - 必要に応じて食事開始後（食事開始から20分以内）の投与も可能。 - 維持量として1日4～100単位が標準的な投与範囲。 - 持続皮下注入ポンプ（CSII）による投与も可能。
副作用とその管理
重大な副作用と発生頻度: - 低血糖: 21.6% - アナフィラキシー: 頻度不明 - 血管浮腫: 頻度不明
その他の副作用: - 注射部位反応（1～10%未満） - 関節痛（1～10%未満） - 浮腫（1%未満）
相互作用情報
併用注意: - スルホニルウレア剤（SU剤） → 低血糖リスク増加 - チアゾリジン系薬剤 → 体液貯留リスク
緊急時対応
低血糖時の対応: - 軽度 → ブドウ糖や砂糖の摂取 - 重度 → グルカゴン注射または静脈内ブドウ糖投与
アナフィラキシー時の対応: - 速やかにアドレナリンを筋肉注射 - 気道確保、輸液管理を行う
FAQ（よくある質問）
Q1. どのような患者に適していますか？ A1. インスリン依存状態の糖尿病患者や、経口糖尿病薬で十分な血糖管理ができない患者。
Q2. 超速効型と速効型の違いは？ A2. ルムジェブ（超速効型）は速効型よりも速く吸収され、食直前（2分以内）または食後（20分以内）の投与が可能。
Q3. 低血糖になりやすいですか？ A3. 食事量や投与タイミングを守らないと低血糖リスクがあるため、血糖値モニタリングが重要。
