エムガルティ皮下注 120 mg オートインジェクター・シリンジ

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基本情報

販売名: エムガルティ皮下注 120 mg オートインジェクター・シリンジ

一般名: ガルカネズマブ(遺伝子組換え) (Galcanezumab, Genetical Recombination)

製造販売元: 日本イーライリリー株式会社

販売提携: 第一三共株式会社

薬効分類: ヒト化抗CGRPモノクローナル抗体製剤

規制区分: 生物由来製品、処方箋医薬品(注意-医師等の処方箋により使用すること)

クリニカルエビデンス

主要臨床試験: - CGAN試験(国内第Ⅱ相試験)

 - 対象: 日本人反復性片頭痛患者(459例)
 - 主要評価項目: 1か月あたりの片頭痛日数の変化
 - 結果: プラセボ群と比較して有意な減少を確認(p<0.001)

- CGAH試験(海外第Ⅲ相試験)

 - 対象: 反復性片頭痛患者(915例)
 - 主要評価項目: 6か月間の片頭痛日数の変化
 - 結果: 本剤投与群はプラセボ群と比較し、片頭痛日数が有意に減少(p<0.001)

効能・用法

適応症: - 片頭痛発作の発症抑制

用法・用量: - 通常、成人には初回に240 mgを皮下投与し、以降は1か月間隔で120 mgを皮下投与

特記事項: - 投与は皮下に行い、注射部位(腹部、大腿部、上腕部など)は毎回変更すること - 開始用量(240 mg)により、血中濃度の迅速な定常状態到達が期待される

副作用とその管理

重大な副作用と発生頻度: - アナフィラキシー(頻度不明) - 血管浮腫(頻度不明) - 蕁麻疹(頻度不明)

その他の副作用: - 注射部位疼痛(3.5%) - ほてり(2.1%) - 下肢痙攣(1.8%)

相互作用情報

併用禁忌: - 該当なし

併用注意: - 他のCGRP拮抗薬 → 併用による相乗効果の可能性 - 免疫抑制剤 → 本剤の作用に影響を与える可能性

緊急時対応

副作用管理フロー: - アナフィラキシー: 直ちに投与中止し、アドレナリン静注などの対応を実施 - 血管浮腫: 緊急対応を要する場合はステロイド投与を考慮 - 重度のほてり: 生活指導や症状緩和薬を検討

FAQ(よくある質問)

Q1. 本剤の作用時間は? A1. 作用は投与後1か月間持続し、ピークなしの持続効果を示す。

Q2. 初回投与と維持投与の違いは? A2. 初回は240 mg、維持は120 mg。開始用量による迅速な作用発現が目的。

Q3. 自己注射は可能か? A3. 可能。医師の指導の下、自己投与を実施することが推奨される。

製品ページ https://medical.lilly.com/jp/emgality