アジルバ錠 10mg・20mg・40mg / アジルバ顆粒 1%
基本情報
販売名: アジルバ錠 10mg・20mg・40mg / アジルバ顆粒 1%
一般名: アジルサルタン (Azilsartan)
製造販売元: 武田薬品工業株式会社
薬効分類: アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)
規制区分: 処方箋医薬品
クリニカルエビデンス
主要臨床試験: - 国内第III相試験(CCT-005試験): 本態性高血圧患者における有効性と安全性を検討 - 長期投与試験(TAK-536/OCT-101試験): 6歳以上の小児高血圧症患者での有効性を確認 - 比較試験(CCT-001試験): カンデサルタンと比較し、24時間持続する降圧効果を示す
効能・用法
適応症: - 高血圧症(成人および小児)
用法・用量: - 成人: 通常、アジルサルタンとして1日1回20mgを経口投与。最大投与量40mg/日 - 小児: 6歳以上16歳未満の患者に体重50kg未満の場合2.5mg、50kg以上の場合5mgを1日1回投与開始(最大20~40mg/日) - 2歳以上6歳未満: 0.1mg/kgを1日1回投与開始(最大0.8mg/kg/日)
投与時の注意点: - 腎機能障害のある患者: 高カリウム血症のリスクがあるため慎重に投与 - 肝機能障害のある患者: 用量調整は不要だが、定期的なモニタリングが必要
副作用とその管理
重大な副作用と発生頻度: - 血管浮腫(0.1%未満) → 顔面浮腫、咽頭浮腫が発生した場合は投与中止 - 急性腎障害(0.5%未満) → BUN・クレアチニン上昇時は投与中止を検討 - 高カリウム血症(1.0%) → 血清カリウムを定期的にモニタリング - 肝機能障害(0.5%未満) → AST/ALT上昇が確認された場合は肝機能検査を実施
相互作用情報
併用禁忌: - アルドステロン拮抗薬(スピロノラクトン等) → 高カリウム血症のリスク
併用注意: - NSAIDs(イブプロフェン、ロキソプロフェン) → 腎機能低下の可能性 - カリウム補充剤・カリウム保持性利尿薬 → 高カリウム血症のリスク
緊急時対応
副作用管理フロー: - 血管浮腫(呼吸困難・顔面腫脹) → 直ちに投与中止、救急対応 - 重度の低血圧(意識消失・めまい) → 速やかに輸液投与 - 急性腎障害(クレアチニン急上昇) → 腎機能モニタリングを強化
FAQ(よくある質問)
Q1. 服用タイミングは? A1. 1日1回、食事の影響を受けないため任意の時間に服用可能。
Q2. 高齢者の投与量は? A2. 20mgから開始し、症状に応じて増減。腎機能に注意しながら使用。
Q3. 効果が出るまでの時間は? A3. 服用1~2週間で降圧効果が現れ、約4週間で安定。
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