フォシーガ錠5mg, 10mg

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基本情報

販売名: フォシーガ錠5mg, フォシーガ錠10mg

一般名: ダパグリフロジン(Dapagliflozin)

製造販売元: アストラゼネカ株式会社

販売提携: 小野薬品工業株式会社

薬効分類: SGLT2阻害剤

規制区分: 処方箋医薬品

フォシーガ錠5mg フォシーガ錠10mg

クリニカルエビデンス

主要臨床試験:

- DECLARE-TIMI 58試験(国際共同第III相試験)

 - 対象: 2型糖尿病患者(n=17,160)  
 - 結果: 心血管系イベントの発生率がプラセボ群と比較して有意に低下(p<0.001)  
 - 安全性: 主な副作用は尿路感染症、性器感染症  

- DAPA-HF試験(心不全患者対象国際共同第III相試験)

 - 対象: HFrEF(左室駆出率低下心不全)患者  
 - 結果: 主要評価項目(心血管死または心不全増悪)が有意に改善  

効能・用法

適応症:

- 2型糖尿病

- 慢性心不全(標準治療を受けている患者に限る)

- 慢性腎臓病(末期腎不全または透析中の患者を除く)

用法・用量:

- 通常、成人にはダパグリフロジンとして5mgを1日1回経口投与

- 効果不十分な場合は10mgに増量可

- 慢性心不全・慢性腎臓病では10mgを1日1回経口投与

副作用とその管理

重大な副作用と発生頻度:

- 尿路感染症: 1.5%

- 性器感染症: 2%

- 脱水: 1%

- ケトアシドーシス: 0.1%未満

その他の副作用:

- 口渇: 1%未満

- 頻尿: 1%未満

- 便秘: 1%未満

相互作用情報

併用禁忌:

- 特になし

併用注意:

- インスリン・SU剤: 低血糖リスク増加

- 利尿剤: 体液量減少のリスク増加

緊急時対応

ケトアシドーシス発生時の管理:

- 直ちに投与を中止し、血糖・ケトン体を確認しながら適切な補正療法を実施

尿路感染症・性器感染症発生時の管理:

- 抗菌薬治療を検討

FAQ(よくある質問)

Q1. フォシーガはどのような患者に適していますか?

A1. 2型糖尿病、慢性心不全、慢性腎臓病の治療に適応される。

Q2. 服用時の注意点は?

A2. 脱水や低血糖に注意し、適切な水分補給を心がけること。

Q3. 他のSGLT2阻害剤との違いは?

A3. 慢性心不全・慢性腎臓病にも適応があり、心血管リスク低減効果が認められている。

製品ページ [フォシーガ製品情報](https://med.astrazeneca.co.jp/product/FXG.html)