「乾燥弱毒生おたふくかぜワクチン「タケダ」」の版間の差分
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2025年3月19日 (水) 11:47時点における最新版
基本情報
販売名: 乾燥弱毒生おたふくかぜワクチン「タケダ」
一般名: 乾燥弱毒生おたふくかぜワクチン (Dried Live Attenuated Mumps Vaccine)
製造販売元: 武田薬品工業株式会社
薬効分類: ウイルスワクチン類
規制区分: 生物由来製品、劇薬、処方箋医薬品
クリニカルエビデンス
主要臨床試験:
- 小児対象試験
- 国内臨床試験(小児): 生後12か月以上の健康小児497例を対象に実施。ワクチン接種後の抗体陽転率は90%以上であり、発熱や軽度の耳下腺腫脹が一部で確認された。 - 家族内二次感染調査: ワクチン接種群では二次感染率が4.2%、非接種群では73.8%と、ワクチンの有効性を示した(防御率94.3%)。
効能・用法
適応症:
- おたふくかぜの予防
用法・用量:
- 通常、添付の溶剤0.7mLで溶解し、0.5mLを1回皮下に注射
- 生後12か月以上の者を対象とする
投与時の注意点:
- 輸血やガンマグロブリン製剤を受けた者は、通常3か月以上の間隔を空けて接種
- 他の生ワクチン(麻しん、風しん、水痘など)とは27日以上の間隔を空ける
- 他のワクチンと同時接種は可能(医師の判断による)
副作用とその管理
重大な副作用と発生頻度:
- ショック・アナフィラキシー(頻度不明) → 呼吸困難、血管浮腫等が出現した場合、速やかに救急対応
- 無菌性髄膜炎(0.1%未満) → 1,600人接種あたり1人の頻度で報告
- 血小板減少性紫斑病(頻度不明) → 紫斑、鼻出血が出現した場合、投与中止を検討
その他の副作用:
- 発熱(9.1%)、耳下腺腫脹(0.8%)、発疹(頻度不明)、接種部位発赤・腫脹(0.1~5%未満)
相互作用情報
併用禁忌:
- 免疫抑制剤(シクロスポリン、タクロリムス、アザチオプリン) → ワクチンウイルスの感染増強リスク
併用注意:
- 輸血・ガンマグロブリン製剤 → 3~6か月の間隔を空ける必要あり
- 他の生ワクチン → 27日以上の間隔を空ける必要あり
緊急時対応
副作用管理フロー:
- アナフィラキシー疑い → 速やかに救急対応、アドレナリン投与を検討
- 無菌性髄膜炎の疑い → 入院加療を考慮し、神経学的評価を実施
- 血小板減少性紫斑病の疑い → 出血症状を確認し、血小板測定を実施
FAQ(よくある質問)
Q1. 服用タイミングは?
A1. 生後12か月以上の小児を対象に、1回接種。特定の状況では追加接種を考慮。
Q2. 免疫獲得までの時間は?
A2. 接種後6~8週間で抗体が獲得される。
Q3. 無菌性髄膜炎のリスクは?
A3. 頻度は1,600人に1人程度とされており、重篤な症状は少ないが慎重な経過観察が必要。
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