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2025年3月19日 (水) 11:46時点における最新版
基本情報
販売名: リムパーザ錠100mg, リムパーザ錠150mg
一般名: オラパリブ(Olaparib)
製造販売元: アストラゼネカ株式会社
薬効分類: ポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ(PARP)阻害剤
規制区分: 劇薬、処方箋医薬品
クリニカルエビデンス
主要臨床試験:
- SOLO1試験(国際共同第III相試験)
- 対象: BRCA遺伝子変異陽性の卵巣癌患者(n=391) - 結果: プラチナ製剤感受性の初回化学療法後の維持療法として無増悪生存期間(PFS)の延長を確認
- OlympiA試験(国際共同第III相試験)
- 対象: BRCA遺伝子変異陽性でHER2陰性の乳癌患者(n=1836) - 結果: 術後補助療法として無浸潤疾患生存率(IDFS)の改善を示す
効能・用法
適応症:
- BRCA遺伝子変異陽性の卵巣癌における初回化学療法後の維持療法
- BRCA遺伝子変異陽性かつHER2陰性の手術不能又は再発乳癌
- BRCA遺伝子変異陽性の遠隔転移を有する去勢抵抗性前立腺癌
- BRCA遺伝子変異陽性の治癒切除不能な膵癌の維持療法
用法・用量:
- 通常、成人には300mg(150mg錠×2錠)を1日2回経口投与
副作用とその管理
重大な副作用と発生頻度:
- 骨髄抑制(貧血、白血球減少、血小板減少): 10%以上
- 悪心: 74.1%
- 疲労感: 60.2%
- 消化器症状(嘔吐、下痢、食欲不振): 10%以上
その他の副作用:
- 発疹: 5%未満
- 肝機能異常: 1%未満
相互作用情報
併用禁忌:
- 特になし
併用注意:
- CYP3A4阻害薬(イトラコナゾール等): オラパリブの血中濃度上昇
- CYP3A4誘導薬(リファンピシン等): オラパリブの血中濃度低下
緊急時対応
骨髄抑制発生時の管理:
- 血球数を定期的にモニタリングし、必要に応じて投与量を調整
重篤な消化器症状発生時の管理:
- 脱水防止のため適切な水分補給を行い、必要に応じて投与を中止
FAQ(よくある質問)
Q1. リムパーザはどのような患者に適していますか?
A1. BRCA遺伝子変異陽性の乳癌、卵巣癌、前立腺癌、膵癌の患者に適応される。
Q2. 投与期間の制限はありますか?
A2. 進行癌の維持療法として、病勢進行が認められるまで継続投与が推奨される。
Q3. 併用できない薬はありますか?
A3. CYP3A4阻害薬や誘導薬との併用には注意が必要。
製品ページ
[リムパーザ製品情報](https://med.astrazeneca.co.jp/product/LYN.html)