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Kento.takamatsu (トーク | 投稿記録) ページの作成:「Category:D09198 ミノドロン酸水和物 (JAN) {{#set: | 販売名 = リカルボン錠 1mg | 一般名 = ミノドロン酸水和物(Minodronic Acid Hydrate) | 製造販売元 = 小野薬品工業株式会社 | 販売会社 = なし | 薬効分類 = 骨粗鬆症治療薬(ビスホスホネート系) | 規制区分 = 劇薬、処方箋医薬品 | 承認年月日 = 2009年1月21日 | 薬価基準収載日 = 2009年3月13日 | 販売開始日 = 2009年…」 |
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2025年3月19日 (水) 11:45時点における最新版
基本情報
販売名: リカルボン錠 1mg
一般名: ミノドロン酸水和物(Minodronic Acid Hydrate)
製造販売元: 小野薬品工業株式会社
薬効分類: 骨粗鬆症治療薬(ビスホスホネート系)
規制区分: 劇薬、処方箋医薬品
クリニカルエビデンス
主要臨床試験:
- 第Ⅲ相骨密度試験(国内多施設共同試験)
- 対象: 45歳以上の閉経後女性の退行期骨粗鬆症患者 - 結果: リカルボン投与群の腰椎骨密度が5.96%増加し、アレンドロネートとの非劣性が確認された
- 第Ⅲ相骨折試験(プラセボ対照二重盲検試験)
- 対象: 退行期骨粗鬆症患者 - 結果: 2年間の累積椎体骨折発生率がプラセボ群24.0%に対し、リカルボン群10.4%に減少(p<0.0001)
効能・用法
適応症:
- 骨粗鬆症
用法・用量:
- 通常、成人にはミノドロン酸水和物として1mgを1日1回、起床時に十分量(約180mL)の水またはぬるま湯とともに経口投与する。
- 服用後30分は横にならず、飲食(水を除く)および他の薬剤の摂取を避ける。
副作用とその管理
重大な副作用:
副作用 | 頻度(%) | 初期症状・対応 |
---|---|---|
上部消化管障害 | 5.1% | 胸焼け、腹痛 → 投与中止、胃粘膜保護剤投与 |
顎骨壊死・顎骨骨髄炎 | 0.1%未満 | 顎痛、腫脹 → 口腔外科受診 |
非定型骨折 | 頻度不明 | 大腿骨痛 → 骨スキャン、整形外科受診 |
低カルシウム血症 | 1.2% | しびれ、筋痙攣 → 血清カルシウム測定、補正 |
相互作用情報
併用禁忌:
- 特になし
併用注意:
併用薬 | 影響 | 機序 |
---|---|---|
制酸剤(Mg, Ca含有) | 吸収低下 | キレート形成 |
テトラサイクリン系抗菌薬 | 吸収低下 | 消化管内での競合阻害 |
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs) | 胃腸障害増加 | 胃粘膜障害の相加作用 |
緊急時対応
1. 上部消化管障害の発現
症状: 胸焼け、腹痛、吐血
対応フロー:
1. 投与中止し、PPIまたはH2ブロッカーを投与
2. 症状が改善しない場合、胃内視鏡検査を実施
2. 顎骨壊死の発現
症状: 顎の腫れ、骨露出
対応フロー:
1. 歯科または口腔外科へ紹介
2. 抗菌療法・外科的処置を考慮
3. 低カルシウム血症の発現
症状: しびれ、筋肉のけいれん
対応フロー:
1. 血清カルシウム値を測定し、低値ならカルシウム補充を実施
2. ビタミンD補充も検討
FAQ(よくある質問)
Q1. どのような患者に適していますか?
A1. 骨密度が低下し、骨折リスクの高い骨粗鬆症患者に適応される。
Q2. 投与時の注意点は?
A2. 服用後30分は横にならず、食事・薬の摂取を避けること。
Q3. 他のビスホスホネート系薬との違いは?
A3. 本剤は日本人を対象とした骨折防止試験が実施され、椎体骨折リスクを58.9%減少させることが確認されている。
製品ページ [リカルボン製品情報](https://www.ononavi1717.jp/products/recalbon)