ペガシス皮下注

基本情報

販売名: ペガシス皮下注

一般名: ペグインターフェロン アルファ-2a（遺伝子組換え）

製造販売元: 中外製薬株式会社

販売会社: 中外製薬株式会社

薬効分類: 抗ウイルス剤

規制区分: 劇薬、処方箋医薬品（注意－医師等の処方箋により使用すること）

クリニカルエビデンス

主要臨床試験:

- C型慢性肝炎対象臨床試験

 - 対象: C型慢性肝炎患者  
 - 結果: HCV-RNA 陰性化率が確認され、ALT 正常化効果を確認  

- B型慢性活動性肝炎対象臨床試験

 - 対象: B型慢性活動性肝炎患者  
 - 結果: HBV-DNA 陰性化率およびALT改善が確認  

効能・用法

適応症:

- C型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善

- B型慢性活動性肝炎におけるウイルス血症の改善

用法・用量:

- C型慢性肝炎

 - 1回180μgを週1回、皮下投与  

- B型慢性活動性肝炎

 - 1回90μgを週1回、皮下投与  
 - 患者の状態に応じて1回180μgを週1回投与可  

副作用とその管理

重大な副作用:

重大な副作用と発生頻度

副作用	頻度（%）	初期症状・対応
間質性肺炎	不明	咳嗽、息切れ。投与中止しステロイド療法
うつ病、自殺念慮	不明	抑うつ、不眠。精神科医と相談し対応
汎血球減少	不明	貧血、血小板減少。血液検査を定期実施
肝機能障害	不明	ALT・AST上昇。肝機能モニタリング

相互作用情報

併用禁忌:

- 該当なし

併用注意:

併用注意薬と影響

併用薬	影響	機序
免疫抑制剤	作用減弱	免疫応答の抑制
他の抗ウイルス剤	相乗効果	作用増強

緊急時対応

1. 間質性肺炎の発症

症状: 咳嗽、息切れ、発熱

対応フロー:

1. 投与を即時中止

2. 酸素療法、ステロイド投与

3. 胸部CT検査を実施

2. うつ症状の増悪

症状: 抑うつ、不安、不眠

対応フロー:

1. 患者と精神科医による評価を実施

2. 必要に応じて抗うつ薬を投与

3. 症状が重篤な場合は投与中止を検討

FAQ（よくある質問）

Q1. どのような患者に適していますか？

A1. C型慢性肝炎およびB型慢性活動性肝炎患者に適応があります。

Q2. 投与時の注意点は？

A2. 血液学的異常や精神症状に注意し、定期的なモニタリングが推奨されます。

Q3. 他の抗ウイルス薬との併用は可能ですか？

A3. 可能ですが、免疫抑制剤との併用には慎重な管理が必要です。

製品ページ https://chugai-pharm.jp/product/peg/sc/#tabIndex=1