「アキネトン注射液 5mg」の版間の差分
Kento.takamatsu (トーク | 投稿記録) ページの作成:「Category:D02247 乳酸ビペリデン (JAN) {{#set: | 販売名 = アキネトン注射液 5mg | 一般名 = ビペリデン(Biperiden) | 製造販売元 = 住友ファーマ株式会社 | 販売会社 = 住友ファーマ株式会社 | 薬効分類 = 抗パーキンソン薬 | 規制区分 = 劇薬、処方箋医薬品 | 承認年月日 = 2007年3月22日(販売名変更) | 薬価基準収載日 = 2007年6月15日(販売名変更) | 販売開始日…」 |
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2025年3月19日 (水) 11:33時点における最新版
基本情報
販売名: アキネトン注射液 5mg
一般名: ビペリデン(Biperiden)
製造販売元: 住友ファーマ株式会社
販売会社: 住友ファーマ株式会社
薬効分類: 抗パーキンソン薬
規制区分: 劇薬、処方箋医薬品
クリニカルエビデンス
主要臨床試験:
- 海外第Ⅱ/Ⅲ相試験
- 対象: 特発性パーキンソニズム、向精神薬誘発性パーキンソニズム患者 - 結果: 振戦、筋強剛、アカシジアの改善効果が確認され、特に急性錐体外路症状に対する即効性が認められた
効能・用法
適応症:
- 特発性パーキンソニズム
- その他のパーキンソニズム(脳炎後、動脈硬化性、中毒性)
- 向精神薬投与によるパーキンソニズム・ジスキネジア(遅発性を除く)・アカシジア
用法・用量:
- 通常、成人には乳酸ビペリデンとして 5~10mg を筋肉内注射する。
- 静脈内注射は特殊な場合にのみ行い、5mg につき約3分かけて徐々に投与する。
副作用とその管理
重大な副作用:
副作用 | 頻度(%) | 初期症状・対応 |
---|---|---|
悪性症候群 | 不明 | 発熱、筋強剛、頻脈 → 全身管理、輸液、冷却 |
依存性 | 不明 | 気分高揚、乱用傾向 → 長期使用に注意 |
相互作用情報
併用禁忌:
- 該当なし
併用注意:
併用薬 | 影響 | 機序 |
---|---|---|
抗コリン薬(フェノチアジン、三環系抗うつ薬) | 腸管麻痺、排尿障害の悪化 | 抗コリン作用の増強 |
中枢神経抑制剤(バルビツール酸誘導体等) | 精神機能低下、錯乱 | 中枢神経抑制作用の増強 |
他の抗パーキンソン薬(レボドパ、アマンタジン) | 幻覚・妄想のリスク増大 | ドパミン作用過剰 |
緊急時対応
1. 悪性症候群
症状: 発熱、無動、筋強剛、頻脈
対応フロー:
1. 直ちに投与を中止
2. 全身管理(冷却・輸液)
3. ドパミン作動薬(ブロモクリプチン)を考慮
2. 抗コリン作用過多による急性錯乱
症状: 錯乱、幻覚、視覚障害
対応フロー:
1. 抗コリン薬の投与中止
2. ベンゾジアゼピン系薬剤を投与
3. 必要に応じて精神科コンサルト
FAQ(よくある質問)
Q: アキネトン注射液はどのような場合に使用するべきか?
A: 急性の錐体外路症状(ジスキネジア、アカシジア)に対して迅速な効果が求められる場合に適応となる。慢性疾患には経口製剤が推奨される。
Q: 本剤の静脈内投与時の注意点は?
A: 5mgあたり約3分かけて徐々に投与すること。急速静注は血圧変動や錯乱のリスクを高める。
Q: 本剤の長期投与による影響は?
A: 依存性が生じる可能性があるため、必要最小限の使用に留めることが推奨される。
Q: 抗精神病薬と併用する際の注意点は?
A: 向精神薬誘発性の錐体外路症状を緩和するが、過剰な抗コリン作用により精神症状(せん妄、幻覚)が悪化するリスクがある。慎重に投与を行うべき。
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