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[[Category:D09763 ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物 (JAN); ダパグリフロジンプロパンジオール]]
[[Category:'D01766 カモスタットメシル酸塩 (JP18)']]


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| 販売名 = フォシーガ錠5mg, 10mg
| 販売名 = フオイパン錠100mg
| 一般名 = ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物（Dapagliflozin Propylene Glycolate Hydrate）
| 一般名 = カモスタットメシル酸塩（Camostat Mesilate）
| 製造販売元 = アストラゼネカ株式会社
| 製造販売元 = 小野薬品工業株式会社
| 販売会社 = 小野薬品工業株式会社
| 販売会社 = なし
| 薬効分類 = SGLT2阻害剤（選択的ナトリウム・グルコース共輸送体2阻害剤）
| 薬効分類 = 蛋白分解酵素阻害剤
| 規制区分 = 処方箋医薬品
| 規制区分 = 処方箋医薬品
| 承認年月日 = 2014年3月24日
| 承認年月日 = 2005年5月20日
| 薬価基準収載日 = 2014年5月23日
| 薬価基準収載日 = 2005年12月16日
| 販売開始日 = 2014年5月23日
| 販売開始日 = 1985年8月20日
| 規格・含量 = 1錠中ダパグリフロジン 5mg, 10mg
| 規格・含量 = 1錠中カモスタットメシル酸塩100mg
| 剤形 = フィルムコーティング錠
| 剤形 = フィルムコーティング錠
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== '''基本情報''' ==
== '''基本情報''' ==


'''販売名:''' フォシーガ錠5mg, 10mg  
'''販売名:''' フオイパン錠100mg  


'''一般名:''' ダパグリフロジンプロピレングリコール水和物（Dapagliflozin Propylene Glycolate Hydrate）  
'''一般名:''' カモスタットメシル酸塩（Camostat Mesilate）  


'''製造販売元:''' アストラゼネカ株式会社  
'''製造販売元:''' 小野薬品工業株式会社  


'''販売会社:''' 小野薬品工業株式会社 
'''薬効分類:''' 蛋白分解酵素阻害剤  
 
'''薬効分類:''' SGLT2阻害剤（選択的ナトリウム・グルコース共輸送体2阻害剤）  


'''規制区分:''' 処方箋医薬品   
'''規制区分:''' 処方箋医薬品   
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   <img src="https://storage.googleapis.com/drugwiki_image/drug/FXG5mg_photo1.jpg" width="200px" alt="フォシーガ錠5mg" class="click-to-zoom">
   <img src="https://storage.googleapis.com/drugwiki_image/drug/foipan_photo1.jpg" width="200px" alt="フオイパン錠100mg" class="click-to-zoom">
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'''主要臨床試験:'''   
'''主要臨床試験:'''   


- '''DECLARE-TIMI 58試験（国際共同第III相試験）'''   
- '''国内第III相試験（慢性膵炎）'''   
   - '''対象:''' 2型糖尿病患者17,160例（心血管疾患既往あり・高リスク因子あり）  
   - '''対象:''' 慢性膵炎患者（急性症状あり）  
   - '''結果:''' フォシーガ群は心血管イベントリスクが有意に低下（p=0.005）  
   - '''結果:''' フオイパン投与群で有意な症状改善を確認（有効率 56.0% vs プラセボ群 31.0%）  


- '''DAPA-HF試験（国際共同第III相試験）'''   
- '''国内第II相試験（術後逆流性食道炎）'''   
   - '''対象:''' 左室駆出率が低下した慢性心不全（HFrEF）患者4,744例  
   - '''対象:''' 術後逆流性食道炎患者  
   - '''結果:''' フォシーガ群で心血管死および心不全悪化のリスクが有意に低下  
   - '''結果:''' フオイパン群で自覚症状および内視鏡所見の改善を確認  


== '''効能・用法''' ==
== '''効能・用法''' ==
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'''適応症:'''   
'''適応症:'''   


- '''2型糖尿病''' 
- '''慢性膵炎における急性症状の緩解'''   
 
- '''慢性心不全（左室駆出率が低下した心不全）'''   


- '''慢性腎臓病（末期腎不全および透析施行中の患者を除く）'''   
- '''術後逆流性食道炎'''   


'''用法・用量:'''   
'''用法・用量:'''   


- '''2型糖尿病: 通常、成人にはダパグリフロジンとして5mgを1日1回経口投与。効果不十分時は10mgに増量可。'''   
- '''慢性膵炎: 通常、成人にはカモスタットメシル酸塩として600mgを3回に分けて経口投与する。'''   


- '''慢性心不全・慢性腎臓病: 通常、成人にはダパグリフロジンとして10mgを1日1回経口投与。'''   
- '''術後逆流性食道炎: 通常、成人にはカモスタットメシル酸塩として300mgを3回に分けて食後に経口投与する。'''   


== '''副作用とその管理''' ==
== '''副作用とその管理''' ==
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! 副作用 !! 頻度（%） !! 初期症状・対応
! 副作用 !! 頻度（%） !! 初期症状・対応
|-
|-
| 低血糖 || 5%以上（併用薬あり） || 冷や汗、震え → 糖補給、経過観察
| ショック、アナフィラキシー || 頻度不明 || じんましん、呼吸困難 → 直ちに投与中止、アドレナリン投与
|-
|-
| ケトアシドーシス || 0.1%未満 || 嘔気、倦怠感 → 血中ケトン体測定、輸液療法
| 血小板減少 || 0.1%未満 || 出血傾向、紫斑 → 血液検査、投与中止
|-
|-
| 尿路感染症 || 1-5%未満 || 排尿痛、発熱 → 抗菌薬投与
| 肝機能障害、黄疸 || 1-5%未満 || AST/ALT上昇、倦怠感 → 肝機能モニタリング
|-
|-
| 外陰部カンジダ症 || 1-5%未満 || かゆみ、発赤 → 抗真菌薬治療
| 高カリウム血症 || 頻度不明 || 筋力低下、心電図異常 → 血清K値測定、利尿剤投与
|}
|}


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'''併用禁忌:'''   
'''併用禁忌:'''   
- '''該当なし'''
- '''該当なし'''


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! 併用薬 !! 影響 !! 機序
! 併用薬 !! 影響 !! 機序
|-
|-
| インスリン製剤 || 低血糖リスク増加 || 併用時は血糖値を厳密にモニタリング
| カリウム保持性利尿薬 || 高カリウム血症リスク増加 || カリウム排泄抑制
|-
|-
| ループ利尿薬 || 脱水リスク増加 || 体液量管理を慎重に行う
| 抗凝固薬 || 出血傾向増加 || 血小板機能抑制作用の増強
|}
|}


== '''緊急時対応''' ==
== '''緊急時対応''' ==


'''1. 低血糖の発現'''   
'''1. ショック・アナフィラキシーの発現'''   


'''症状:''' 冷や汗、震え、意識障害  
'''症状:''' じんましん、呼吸困難、血圧低下  


'''対応フロー:'''   
'''対応フロー:'''   


1. '''ブドウ糖・甘い飲料を摂取'''   
1. '''直ちに投与を中止し、アドレナリンを筋注'''   


2. '''意識消失時はグルカゴンまたは静脈内ブドウ糖投与'''   
2. '''酸素投与、輸液管理を実施'''   


3. '''併用薬の見直し・用量調整を検討'''   
3. '''必要に応じてステロイド・抗ヒスタミン剤を投与'''   


'''2. ケトアシドーシスの発現'''   
'''2. 高カリウム血症の発現'''   


'''症状:''' 倦怠感、嘔吐、呼気のアセトン臭  
'''症状:''' 筋力低下、しびれ、不整脈  


'''対応フロー:'''   
'''対応フロー:'''   


1. '''血中ケトン体と血糖値を測定'''   
1. '''血清K値を測定し、異常があれば即時対応'''   


2. '''必要に応じて点滴補正（輸液＋インスリン）'''   
2. '''利尿剤（ループ利尿薬等）を投与し、カリウム排泄を促進'''   


3. '''重症例はICU管理を検討'''   
3. '''重症例では透析を考慮'''   


== '''FAQ（よくある質問）''' ==
== '''FAQ（よくある質問）''' ==
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'''Q1. どのような患者に適していますか？'''   
'''Q1. どのような患者に適していますか？'''   


A1. '''2型糖尿病患者で血糖コントロールが不十分な方、慢性心不全・慢性腎臓病の患者に使用可能。'''   
A1. '''慢性膵炎患者の急性症状緩和、および術後逆流性食道炎患者に適応される。'''   


'''Q2. 投与時の注意点は？'''   
'''Q2. 投与時の注意点は？'''   


A2. '''脱水・低血糖・ケトアシドーシスのリスクに注意し、定期的な血液検査を推奨。'''   
A2. '''副作用（高カリウム血症・肝機能障害）に注意し、定期的な血液検査を行うこと。'''   


'''製品ページ'''   
'''製品ページ'''   
 
[フオイパン製品情報](https://www.ononavi1717.jp/products/foipan)
[フォシーガ製品情報](https://www.ononavi1717.jp/products/forxiga/drug-info)

2025年3月4日 (火) 01:33時点における版



基本情報

販売名: フオイパン錠100mg

一般名: カモスタットメシル酸塩（Camostat Mesilate）

製造販売元: 小野薬品工業株式会社

薬効分類: 蛋白分解酵素阻害剤

規制区分: 処方箋医薬品

フオイパン錠100mg

クリニカルエビデンス

主要臨床試験:

- 国内第III相試験（慢性膵炎） 

 - 対象: 慢性膵炎患者（急性症状あり）  
 - 結果: フオイパン投与群で有意な症状改善を確認（有効率 56.0% vs プラセボ群 31.0%）

- 国内第II相試験（術後逆流性食道炎） 

 - 対象: 術後逆流性食道炎患者  
 - 結果: フオイパン群で自覚症状および内視鏡所見の改善を確認

効能・用法

適応症:

- 慢性膵炎における急性症状の緩解

- 術後逆流性食道炎

用法・用量:

- 慢性膵炎: 通常、成人にはカモスタットメシル酸塩として600mgを3回に分けて経口投与する。

- 術後逆流性食道炎: 通常、成人にはカモスタットメシル酸塩として300mgを3回に分けて食後に経口投与する。

副作用とその管理

重大な副作用:

重大な副作用と発生頻度
副作用 頻度（%） 初期症状・対応
ショック、アナフィラキシー 頻度不明 じんましん、呼吸困難 → 直ちに投与中止、アドレナリン投与
血小板減少 0.1%未満 出血傾向、紫斑 → 血液検査、投与中止
肝機能障害、黄疸 1-5%未満 AST/ALT上昇、倦怠感 → 肝機能モニタリング
高カリウム血症 頻度不明 筋力低下、心電図異常 → 血清K値測定、利尿剤投与

相互作用情報

併用禁忌: - 該当なし

併用注意:

併用注意薬と影響
併用薬 影響 機序
カリウム保持性利尿薬 高カリウム血症リスク増加 カリウム排泄抑制
抗凝固薬 出血傾向増加 血小板機能抑制作用の増強

緊急時対応

1. ショック・アナフィラキシーの発現

症状: じんましん、呼吸困難、血圧低下

対応フロー:

1. 直ちに投与を中止し、アドレナリンを筋注

2. 酸素投与、輸液管理を実施

3. 必要に応じてステロイド・抗ヒスタミン剤を投与

2. 高カリウム血症の発現

症状: 筋力低下、しびれ、不整脈

対応フロー:

1. 血清K値を測定し、異常があれば即時対応

2. 利尿剤（ループ利尿薬等）を投与し、カリウム排泄を促進

3. 重症例では透析を考慮

FAQ（よくある質問）

Q1. どのような患者に適していますか？

A1. 慢性膵炎患者の急性症状緩和、および術後逆流性食道炎患者に適応される。

Q2. 投与時の注意点は？

A2. 副作用（高カリウム血症・肝機能障害）に注意し、定期的な血液検査を行うこと。

製品ページ [フオイパン製品情報](https://www.ononavi1717.jp/products/foipan)

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