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Kento.takamatsu (トーク | 投稿記録) ページの作成:「Category:D06078 テリパラチド (遺伝子組換え) (JAN); テリパラチド (遺伝子組換え) _テリパラチド後続1_ (JAN); テリパラチド {{#set: | 販売名 = フォルテオ皮下注キット 600μg | 一般名 = テリパラチド(遺伝子組換え)(Teriparatide (Genetical Recombination)) | 製造販売元 = 日本イーライリリー株式会社 | 薬効分類 = 骨粗鬆症治療剤 | 規制区分 = 劇薬、処方箋医薬品…」 |
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- '''国内第III相臨床試験''' | - '''国内第III相臨床試験''' | ||
- '''対象:''' 骨折リスクの高い骨粗鬆症患者(n=207) | - '''対象:''' 骨折リスクの高い骨粗鬆症患者(n=207) | ||
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- '''骨折の危険性の高い骨粗鬆症''' | - '''骨折の危険性の高い骨粗鬆症''' | ||
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- '''通常、成人には1日1回20μgを皮下注射する。''' | - '''通常、成人には1日1回20μgを皮下注射する。''' | ||
- '''投与期間の上限は24ヶ月間とする。''' | - '''投与期間の上限は24ヶ月間とする。''' | ||
- '''投与部位は腹部または大腿部の皮下。''' | - '''投与部位は腹部または大腿部の皮下。''' | ||
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- '''高カルシウム血症:''' 0.4% | - '''高カルシウム血症:''' 0.4% | ||
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- '''悪心・嘔吐:''' 2.8% | - '''悪心・嘔吐:''' 2.8% | ||
- '''骨肉腫:''' 頻度不明(動物試験での発生報告あり) | - '''骨肉腫:''' 頻度不明(動物試験での発生報告あり) | ||
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- 注射部位疼痛(3.1%) | - 注射部位疼痛(3.1%) | ||
- 頭痛(2.8%) | - 頭痛(2.8%) | ||
- 筋痙縮(1.2%) | - 筋痙縮(1.2%) | ||
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- '''利尿薬(チアジド系)''' → 高カルシウム血症リスク増加 | - '''利尿薬(チアジド系)''' → 高カルシウム血症リスク増加 | ||
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'''高カルシウム血症の対応:''' | '''高カルシウム血症の対応:''' | ||
- 軽度 → 水分補給と経過観察 | - 軽度 → 水分補給と経過観察 | ||
- 重度 → 静脈内補液およびカルシトニン投与 | - 重度 → 静脈内補液およびカルシトニン投与 | ||
'''アナフィラキシー時の対応:''' | '''アナフィラキシー時の対応:''' | ||
- 速やかにアドレナリンを筋肉注射 | - 速やかにアドレナリンを筋肉注射 | ||
- 気道確保、輸液管理を行う | - 気道確保、輸液管理を行う | ||
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'''Q1. フォルテオの投与期間上限は?''' | '''Q1. フォルテオの投与期間上限は?''' | ||
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'''Q3. 低血圧のリスクはあるか?''' | '''Q3. 低血圧のリスクはあるか?''' | ||
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https://medical.lilly.com/jp/forteo | https://medical.lilly.com/jp/forteo |
2025年2月23日 (日) 11:22時点における版
基本情報
販売名: フォルテオ皮下注キット 600μg
一般名: テリパラチド(遺伝子組換え)(Teriparatide (Genetical Recombination))
製造販売元: 日本イーライリリー株式会社
薬効分類: 骨粗鬆症治療剤
規制区分: 劇薬、処方箋医薬品

クリニカルエビデンス
主要臨床試験:
- 国内第III相臨床試験
- 対象: 骨折リスクの高い骨粗鬆症患者(n=207) - 結果: 腰椎骨密度の平均変化率が18ヶ月時点で+11.93% - 有効率: 骨折リスク低下率 65%
効能・用法
適応症:
- 骨折の危険性の高い骨粗鬆症
用法・用量:
- 通常、成人には1日1回20μgを皮下注射する。
- 投与期間の上限は24ヶ月間とする。
- 投与部位は腹部または大腿部の皮下。
- 毎回、異なる部位へ投与することが推奨される。
副作用とその管理
重大な副作用と発生頻度:
- 高カルシウム血症: 0.4%
- 低血圧: 0.5%
- 悪心・嘔吐: 2.8%
- 骨肉腫: 頻度不明(動物試験での発生報告あり)
その他の副作用:
- 注射部位疼痛(3.1%)
- 頭痛(2.8%)
- 筋痙縮(1.2%)
相互作用情報
併用注意:
- 利尿薬(チアジド系) → 高カルシウム血症リスク増加
- ジゴキシン → 不整脈リスク増加
緊急時対応
高カルシウム血症の対応:
- 軽度 → 水分補給と経過観察
- 重度 → 静脈内補液およびカルシトニン投与
アナフィラキシー時の対応:
- 速やかにアドレナリンを筋肉注射
- 気道確保、輸液管理を行う
FAQ(よくある質問)
Q1. フォルテオの投与期間上限は?
A1. 最大24ヶ月までとされており、それ以上の投与は推奨されない。
Q2. どのような患者に適していますか?
A2. 骨折リスクが高い骨粗鬆症患者(骨密度低下、既存骨折、加齢などの要因を有する)に適応。
Q3. 低血圧のリスクはあるか?
A3. 初回投与時に低血圧が発現することがあるため、座位または仰臥位で投与することが望ましい。
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