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- 体表面積 1.2m²未満: 80mg BID | - 体表面積 1.2m²未満: 80mg BID | ||
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- '''間質性肺疾患:''' 頻度不明 | - '''間質性肺疾患:''' 頻度不明 | ||
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- 口内乾燥(20%以上) | - 口内乾燥(20%以上) | ||
- 高血圧(20%以上) | - 高血圧(20%以上) | ||
- 下痢(20%以上) | - 下痢(20%以上) | ||
- 倦怠感(20%以上) | - 倦怠感(20%以上) | ||
- 肝機能障害(20%以上) | - 肝機能障害(20%以上) | ||
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- '''CYP3A4阻害剤''' → セルペルカチニブの血中濃度上昇の可能性 | - '''CYP3A4阻害剤''' → セルペルカチニブの血中濃度上昇の可能性 | ||
- '''CYP3A4誘導剤''' → セルペルカチニブの血中濃度低下の可能性 | - '''CYP3A4誘導剤''' → セルペルカチニブの血中濃度低下の可能性 | ||
- '''QT間隔延長を引き起こす薬剤''' → QT延長リスク増加 | - '''QT間隔延長を引き起こす薬剤''' → QT延長リスク増加 | ||
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- 軽度 → 肝機能モニタリングを継続 | - 軽度 → 肝機能モニタリングを継続 | ||
- 重度 → 投与中止、肝臓専門医と連携 | - 重度 → 投与中止、肝臓専門医と連携 | ||
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- 電解質補正を行い、必要に応じて投与を中止 | - 電解質補正を行い、必要に応じて投与を中止 | ||
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'''Q1. レットヴィモはどのような患者に適していますか?''' | '''Q1. レットヴィモはどのような患者に適していますか?''' | ||
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'''Q2. 服用のタイミングは?''' | '''Q2. 服用のタイミングは?''' | ||
A2. '''1日2回、一定の時間間隔で服用。食事の影響を受けるため、空腹時に服用が推奨される。''' | A2. '''1日2回、一定の時間間隔で服用。食事の影響を受けるため、空腹時に服用が推奨される。''' | ||
'''Q3. 副作用のリスクを軽減する方法は?''' | '''Q3. 副作用のリスクを軽減する方法は?''' | ||
A3. '''肝機能検査、心電図モニタリング、血圧管理を適宜実施し、副作用を早期に検出することが重要。''' | A3. '''肝機能検査、心電図モニタリング、血圧管理を適宜実施し、副作用を早期に検出することが重要。''' | ||
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2025年3月19日 (水) 11:46時点における最新版
基本情報
販売名: レットヴィモカプセル 40mg, レットヴィモカプセル 80mg
一般名: セルペルカチニブ(Selpercatinib)
製造販売元: 日本イーライリリー株式会社
薬効分類: 抗悪性腫瘍剤(RET受容体型チロシンキナーゼ阻害剤)
規制区分: 劇薬、処方箋医薬品
クリニカルエビデンス
主要臨床試験:
- LIBRETTO-001試験(国際共同第I/II相試験)
- 対象: RET融合遺伝子陽性の固形腫瘍患者 - 結果: - RET融合遺伝子陽性のNSCLC: 奏効率 71.4%(未治療例), 55.2%(既治療例) - RET遺伝子変異陽性のMTC: 奏効率 63.3%(未治療例), 68.0%(既治療例) - RET融合遺伝子陽性の甲状腺癌: 奏効率 100%(未治療例), 50.0%(既治療例)
効能・用法
適応症:
- RET融合遺伝子陽性の進行・再発の固形腫瘍
- RET遺伝子変異陽性の根治切除不能な甲状腺髄様癌
用法・用量:
- 通常、成人にはセルペルカチニブとして1回160mgを1日2回経口投与する。
- 12歳以上の小児には体表面積に合わせた用量(92 mg/m²)を1日2回投与する。
- 体表面積 1.2m²未満: 80mg BID - 体表面積 1.2m²以上1.6m²未満: 120mg BID - 体表面積 1.6m²以上: 160mg BID
副作用とその管理
重大な副作用と発生頻度:
- 肝機能障害: 頻度不明
- QT間隔延長: 頻度不明
- 過敏症: 頻度不明
- 高血圧: 頻度不明
- 間質性肺疾患: 頻度不明
その他の副作用:
- 口内乾燥(20%以上)
- 高血圧(20%以上)
- 下痢(20%以上)
- 倦怠感(20%以上)
- 肝機能障害(20%以上)
相互作用情報
併用注意:
- CYP3A4阻害剤 → セルペルカチニブの血中濃度上昇の可能性
- CYP3A4誘導剤 → セルペルカチニブの血中濃度低下の可能性
- QT間隔延長を引き起こす薬剤 → QT延長リスク増加
緊急時対応
肝機能障害の管理:
- 軽度 → 肝機能モニタリングを継続
- 重度 → 投与中止、肝臓専門医と連携
QT間隔延長時の対応:
- 速やかに心電図を確認
- 電解質補正を行い、必要に応じて投与を中止
FAQ(よくある質問)
Q1. レットヴィモはどのような患者に適していますか?
A1. RET融合遺伝子陽性の進行・再発の固形腫瘍、RET遺伝子変異陽性の根治切除不能な甲状腺髄様癌の患者に適応。
Q2. 服用のタイミングは?
A2. 1日2回、一定の時間間隔で服用。食事の影響を受けるため、空腹時に服用が推奨される。
Q3. 副作用のリスクを軽減する方法は?
A3. 肝機能検査、心電図モニタリング、血圧管理を適宜実施し、副作用を早期に検出することが重要。
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