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'''薬効分類:''' ヒト化抗CGRPモノクローナル抗体製剤   
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'''規制区分:''' 生物由来製品、処方箋医薬品(注意-医師等の処方箋により使用すること)   
'''規制区分:''' 生物由来製品、処方箋医薬品(注意-医師等の処方箋により使用すること)  
 
   


== '''クリニカルエビデンス''' ==
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'''主要臨床試験:'''
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- '''CGAN試験(国内第Ⅱ相試験)'''
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   - '''対象:''' 日本人反復性片頭痛患者(459例)
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'''適応症:'''   
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- '''片頭痛発作の発症抑制'''   
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'''用法・用量:'''   
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- '''通常、成人には初回に240 mgを皮下投与し、以降は1か月間隔で120 mgを皮下投与'''   
- '''通常、成人には初回に240 mgを皮下投与し、以降は1か月間隔で120 mgを皮下投与'''   


'''特記事項:'''
'''特記事項:'''
- '''投与は皮下に行い、注射部位(腹部、大腿部、上腕部など)は毎回変更すること'''
- '''投与は皮下に行い、注射部位(腹部、大腿部、上腕部など)は毎回変更すること'''
- '''開始用量(240 mg)により、血中濃度の迅速な定常状態到達が期待される'''
- '''開始用量(240 mg)により、血中濃度の迅速な定常状態到達が期待される'''


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'''重大な副作用と発生頻度:'''
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- '''アナフィラキシー(頻度不明)'''
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- '''血管浮腫(頻度不明)'''
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- '''蕁麻疹(頻度不明)'''
- '''蕁麻疹(頻度不明)'''


'''その他の副作用:'''
'''その他の副作用:'''
- '''注射部位疼痛(3.5%)'''
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- '''ほてり(2.1%)'''
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- '''下肢痙攣(1.8%)'''
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'''併用禁忌:'''
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- '''該当なし'''   
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'''併用注意:'''
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- '''他のCGRP拮抗薬''' → 併用による相乗効果の可能性   
- '''他のCGRP拮抗薬''' → 併用による相乗効果の可能性   
- '''免疫抑制剤''' → 本剤の作用に影響を与える可能性   
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'''副作用管理フロー:'''
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- '''アナフィラキシー:''' 直ちに投与中止し、アドレナリン静注などの対応を実施   
- '''アナフィラキシー:''' 直ちに投与中止し、アドレナリン静注などの対応を実施   
- '''血管浮腫:''' 緊急対応を要する場合はステロイド投与を考慮   
- '''血管浮腫:''' 緊急対応を要する場合はステロイド投与を考慮   
- '''重度のほてり:''' 生活指導や症状緩和薬を検討   
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'''Q1. 本剤の作用時間は?'''   
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A1. '''作用は投与後1か月間持続し、ピークなしの持続効果を示す。'''   
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'''Q2. 初回投与と維持投与の違いは?'''   
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A2. '''初回は240 mg、維持は120 mg。開始用量による迅速な作用発現が目的。'''   
A2. '''初回は240 mg、維持は120 mg。開始用量による迅速な作用発現が目的。'''   


'''Q3. 自己注射は可能か?'''   
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A3. '''可能。医師の指導の下、自己投与を実施することが推奨される。'''   
A3. '''可能。医師の指導の下、自己投与を実施することが推奨される。'''   


'''製品ページ'''   
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https://medical.lilly.com/jp/emgality
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2025年3月19日 (水) 11:36時点における最新版



基本情報

販売名: エムガルティ皮下注 120 mg オートインジェクター・シリンジ

一般名: ガルカネズマブ(遺伝子組換え) (Galcanezumab, Genetical Recombination)

製造販売元: 日本イーライリリー株式会社

販売提携: 第一三共株式会社

薬効分類: ヒト化抗CGRPモノクローナル抗体製剤

規制区分: 生物由来製品、処方箋医薬品(注意-医師等の処方箋により使用すること)


クリニカルエビデンス

主要臨床試験:

- CGAN試験(国内第Ⅱ相試験)

 - 対象: 日本人反復性片頭痛患者(459例)
 - 主要評価項目: 1か月あたりの片頭痛日数の変化
 - 結果: プラセボ群と比較して有意な減少を確認(p<0.001)

- CGAH試験(海外第Ⅲ相試験)

 - 対象: 反復性片頭痛患者(915例)
 - 主要評価項目: 6か月間の片頭痛日数の変化
 - 結果: 本剤投与群はプラセボ群と比較し、片頭痛日数が有意に減少(p<0.001)

効能・用法

適応症:

- 片頭痛発作の発症抑制

用法・用量:

- 通常、成人には初回に240 mgを皮下投与し、以降は1か月間隔で120 mgを皮下投与

特記事項:

- 投与は皮下に行い、注射部位(腹部、大腿部、上腕部など)は毎回変更すること

- 開始用量(240 mg)により、血中濃度の迅速な定常状態到達が期待される

副作用とその管理

重大な副作用と発生頻度:

- アナフィラキシー(頻度不明)

- 血管浮腫(頻度不明)

- 蕁麻疹(頻度不明)

その他の副作用:

- 注射部位疼痛(3.5%)

- ほてり(2.1%)

- 下肢痙攣(1.8%)

相互作用情報

併用禁忌:

- 該当なし

併用注意:

- 他のCGRP拮抗薬 → 併用による相乗効果の可能性

- 免疫抑制剤 → 本剤の作用に影響を与える可能性

緊急時対応

副作用管理フロー:

- アナフィラキシー: 直ちに投与中止し、アドレナリン静注などの対応を実施

- 血管浮腫: 緊急対応を要する場合はステロイド投与を考慮

- 重度のほてり: 生活指導や症状緩和薬を検討

FAQ(よくある質問)

Q1. 本剤の作用時間は?

A1. 作用は投与後1か月間持続し、ピークなしの持続効果を示す。

Q2. 初回投与と維持投与の違いは?

A2. 初回は240 mg、維持は120 mg。開始用量による迅速な作用発現が目的。

Q3. 自己注射は可能か?

A3. 可能。医師の指導の下、自己投与を実施することが推奨される。

製品ページ

https://medical.lilly.com/jp/emgality