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'''規制区分:''' 生物由来製品, 劇薬, 処方箋医薬品   
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== '''クリニカルエビデンス''' ==
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'''主要臨床試験:'''
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- '''国内臨床試験(小児)'''
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   - '''麻しん抗体陽転率:''' 95%以上
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'''適応症:'''   
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- 麻しんの予防   
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'''用法・用量:'''   
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- '''添付の溶剤(日本薬局方 注射用水)0.7mL で溶解し、その 0.5mL を 1 回皮下に注射'''   
- '''添付の溶剤(日本薬局方 注射用水)0.7mL で溶解し、その 0.5mL を 1 回皮下に注射'''   


'''接種対象:'''
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- '''定期接種:'''  
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   - 第1期: 生後12か月から24か月の幼児
   - 第1期: 生後12か月から24か月の幼児
   - 第2期: 小学校就学前の1年間(5歳以上7歳未満)
   - 第2期: 小学校就学前の1年間(5歳以上7歳未満)
- '''任意接種:''' 性別・年齢に関係なく接種可能   
- '''任意接種:''' 性別・年齢に関係なく接種可能   


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'''重大な副作用と発生頻度:'''
'''重大な副作用と発生頻度:'''
- '''アナフィラキシー(頻度不明)'''
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- '''血小板減少性紫斑病(頻度不明)'''
- '''血小板減少性紫斑病(頻度不明)'''
- '''急性散在性脳脊髄炎(ADEM)(頻度不明)'''
- '''急性散在性脳脊髄炎(ADEM)(頻度不明)'''
- '''脳炎・脳症(頻度不明)'''
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- '''けいれん(頻度不明)'''
- '''けいれん(頻度不明)'''


'''その他の副作用:'''
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- '''発熱(18.8%)、発疹(11.4%)、接種部位の発赤・腫脹・疼痛'''   
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'''併用禁忌:'''
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- '''免疫抑制剤(プレドニゾロン、シクロスポリン、タクロリムスなど)'''   
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   - 免疫機能抑制によりワクチンウイルスの感染が増強する可能性   
   - 免疫機能抑制によりワクチンウイルスの感染が増強する可能性   


'''併用注意:'''
'''併用注意:'''
- '''ガンマグロブリン製剤''' → ワクチンウイルスが中和され、効果が減弱する可能性
- '''ガンマグロブリン製剤''' → ワクチンウイルスが中和され、効果が減弱する可能性
- '''ツベルクリン反応検査''' → ワクチン接種後1か月以内はツベルクリン反応が弱くなる可能性
- '''ツベルクリン反応検査''' → ワクチン接種後1か月以内はツベルクリン反応が弱くなる可能性
- '''他の生ワクチン(風しん、おたふくかぜ、水痘、BCGなど)''' → 27日以上の間隔を推奨   
- '''他の生ワクチン(風しん、おたふくかぜ、水痘、BCGなど)''' → 27日以上の間隔を推奨   


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'''副作用管理フロー:'''
'''副作用管理フロー:'''
- '''アナフィラキシー:''' 直ちに投与中止、アドレナリン・ステロイド投与   
- '''アナフィラキシー:''' 直ちに投与中止、アドレナリン・ステロイド投与   
- '''血小板減少:''' 血液検査を実施し、必要に応じて投与中止   
- '''血小板減少:''' 血液検査を実施し、必要に応じて投与中止   
- '''高熱・発疹:''' 対症療法を行い、症状が持続する場合は医師の診察を推奨   
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'''Q1. 予防接種を忘れた場合は?'''   
'''Q1. 予防接種を忘れた場合は?'''   
A1. '''速やかに接種を行うことが推奨される。ただし、次回の定期接種と重ならないようにする。'''   
A1. '''速やかに接種を行うことが推奨される。ただし、次回の定期接種と重ならないようにする。'''   


'''Q2. 妊婦への接種は可能か?'''   
'''Q2. 妊婦への接種は可能か?'''   
A2. '''妊婦には禁忌。接種後2か月間の避妊が推奨される。'''   
A2. '''妊婦には禁忌。接種後2か月間の避妊が推奨される。'''   


'''Q3. 保存方法は?'''   
'''Q3. 保存方法は?'''   
A3. '''5℃以下で保存。遮光し凍結を避ける。'''   
A3. '''5℃以下で保存。遮光し凍結を避ける。'''   


'''インタビューフォーム'''   
'''インタビューフォーム'''   
https://www.takedamed.com/medicine/detail?medicine_id=594
https://www.takedamed.com/medicine/detail?medicine_id=594

2025年3月19日 (水) 11:47時点における最新版



基本情報

販売名: 乾燥弱毒生麻しんワクチン「タケダ」

一般名: 乾燥弱毒生麻しんワクチン (Dried Live Attenuated Measles Vaccine)

製造販売元: 武田薬品工業株式会社

薬効分類: ウイルスワクチン類

規制区分: 生物由来製品, 劇薬, 処方箋医薬品


クリニカルエビデンス

主要臨床試験:

- 国内臨床試験(小児)

 - 麻しん抗体陽転率: 95%以上
 - ワクチン接種後の発熱率: 23.5%(166例)
 - ワクチン接種後の発疹出現率: 13.9%

効能・用法

適応症:

- 麻しんの予防

用法・用量:

- 添付の溶剤(日本薬局方 注射用水)0.7mL で溶解し、その 0.5mL を 1 回皮下に注射

接種対象:

- 定期接種:

 - 第1期: 生後12か月から24か月の幼児
 - 第2期: 小学校就学前の1年間(5歳以上7歳未満)

- 任意接種: 性別・年齢に関係なく接種可能

副作用とその管理

重大な副作用と発生頻度:

- アナフィラキシー(頻度不明)

- 血小板減少性紫斑病(頻度不明)

- 急性散在性脳脊髄炎(ADEM)(頻度不明)

- 脳炎・脳症(頻度不明)

- けいれん(頻度不明)

その他の副作用:

- 発熱(18.8%)、発疹(11.4%)、接種部位の発赤・腫脹・疼痛

相互作用情報

併用禁忌:

- 免疫抑制剤(プレドニゾロン、シクロスポリン、タクロリムスなど)

 - 免疫機能抑制によりワクチンウイルスの感染が増強する可能性  

併用注意:

- ガンマグロブリン製剤 → ワクチンウイルスが中和され、効果が減弱する可能性

- ツベルクリン反応検査 → ワクチン接種後1か月以内はツベルクリン反応が弱くなる可能性

- 他の生ワクチン(風しん、おたふくかぜ、水痘、BCGなど) → 27日以上の間隔を推奨

緊急時対応

副作用管理フロー:

- アナフィラキシー: 直ちに投与中止、アドレナリン・ステロイド投与

- 血小板減少: 血液検査を実施し、必要に応じて投与中止

- 高熱・発疹: 対症療法を行い、症状が持続する場合は医師の診察を推奨

FAQ(よくある質問)

Q1. 予防接種を忘れた場合は?

A1. 速やかに接種を行うことが推奨される。ただし、次回の定期接種と重ならないようにする。

Q2. 妊婦への接種は可能か?

A2. 妊婦には禁忌。接種後2か月間の避妊が推奨される。

Q3. 保存方法は?

A3. 5℃以下で保存。遮光し凍結を避ける。

インタビューフォーム

https://www.takedamed.com/medicine/detail?medicine_id=594