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Kento.takamatsu (トーク | 投稿記録) ページの作成:「Category:D04866 乾燥弱毒生麻しんワクチン (JP18) {{#set: | 販売名 = 乾燥弱毒生麻しんワクチン「タケダ」 | 一般名 = 乾燥弱毒生麻しんワクチン (Dried Live Attenuated Measles Vaccine) | 製造販売元 = 武田薬品工業株式会社 | 薬効分類 = ウイルスワクチン類 | 規制区分 = 生物由来製品, 劇薬, 処方箋医薬品 | 承認年月日 = 1982年8月12日 | 薬価基準収載日 = 未収載 | 発…」 |
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- '''添付の溶剤(日本薬局方 注射用水)0.7mL で溶解し、その 0.5mL を 1 回皮下に注射''' | - '''添付の溶剤(日本薬局方 注射用水)0.7mL で溶解し、その 0.5mL を 1 回皮下に注射''' | ||
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- 第2期: 小学校就学前の1年間(5歳以上7歳未満) | - 第2期: 小学校就学前の1年間(5歳以上7歳未満) | ||
- '''任意接種:''' 性別・年齢に関係なく接種可能 | - '''任意接種:''' 性別・年齢に関係なく接種可能 | ||
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- '''発熱(18.8%)、発疹(11.4%)、接種部位の発赤・腫脹・疼痛''' | - '''発熱(18.8%)、発疹(11.4%)、接種部位の発赤・腫脹・疼痛''' | ||
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- 免疫機能抑制によりワクチンウイルスの感染が増強する可能性 | - 免疫機能抑制によりワクチンウイルスの感染が増強する可能性 | ||
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- '''ガンマグロブリン製剤''' → ワクチンウイルスが中和され、効果が減弱する可能性 | - '''ガンマグロブリン製剤''' → ワクチンウイルスが中和され、効果が減弱する可能性 | ||
- '''ツベルクリン反応検査''' → ワクチン接種後1か月以内はツベルクリン反応が弱くなる可能性 | - '''ツベルクリン反応検査''' → ワクチン接種後1か月以内はツベルクリン反応が弱くなる可能性 | ||
- '''他の生ワクチン(風しん、おたふくかぜ、水痘、BCGなど)''' → 27日以上の間隔を推奨 | - '''他の生ワクチン(風しん、おたふくかぜ、水痘、BCGなど)''' → 27日以上の間隔を推奨 | ||
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- '''血小板減少:''' 血液検査を実施し、必要に応じて投与中止 | - '''血小板減少:''' 血液検査を実施し、必要に応じて投与中止 | ||
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'''Q1. 予防接種を忘れた場合は?''' | '''Q1. 予防接種を忘れた場合は?''' | ||
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'''Q3. 保存方法は?''' | '''Q3. 保存方法は?''' | ||
A3. '''5℃以下で保存。遮光し凍結を避ける。''' | A3. '''5℃以下で保存。遮光し凍結を避ける。''' | ||
'''インタビューフォーム''' | '''インタビューフォーム''' | ||
https://www.takedamed.com/medicine/detail?medicine_id=594 | https://www.takedamed.com/medicine/detail?medicine_id=594 |
2025年3月19日 (水) 11:47時点における最新版
基本情報
販売名: 乾燥弱毒生麻しんワクチン「タケダ」
一般名: 乾燥弱毒生麻しんワクチン (Dried Live Attenuated Measles Vaccine)
製造販売元: 武田薬品工業株式会社
薬効分類: ウイルスワクチン類
規制区分: 生物由来製品, 劇薬, 処方箋医薬品
クリニカルエビデンス
主要臨床試験:
- 国内臨床試験(小児)
- 麻しん抗体陽転率: 95%以上 - ワクチン接種後の発熱率: 23.5%(166例) - ワクチン接種後の発疹出現率: 13.9%
効能・用法
適応症:
- 麻しんの予防
用法・用量:
- 添付の溶剤(日本薬局方 注射用水)0.7mL で溶解し、その 0.5mL を 1 回皮下に注射
接種対象:
- 定期接種:
- 第1期: 生後12か月から24か月の幼児 - 第2期: 小学校就学前の1年間(5歳以上7歳未満)
- 任意接種: 性別・年齢に関係なく接種可能
副作用とその管理
重大な副作用と発生頻度:
- アナフィラキシー(頻度不明)
- 血小板減少性紫斑病(頻度不明)
- 急性散在性脳脊髄炎(ADEM)(頻度不明)
- 脳炎・脳症(頻度不明)
- けいれん(頻度不明)
その他の副作用:
- 発熱(18.8%)、発疹(11.4%)、接種部位の発赤・腫脹・疼痛
相互作用情報
併用禁忌:
- 免疫抑制剤(プレドニゾロン、シクロスポリン、タクロリムスなど)
- 免疫機能抑制によりワクチンウイルスの感染が増強する可能性
併用注意:
- ガンマグロブリン製剤 → ワクチンウイルスが中和され、効果が減弱する可能性
- ツベルクリン反応検査 → ワクチン接種後1か月以内はツベルクリン反応が弱くなる可能性
- 他の生ワクチン(風しん、おたふくかぜ、水痘、BCGなど) → 27日以上の間隔を推奨
緊急時対応
副作用管理フロー:
- アナフィラキシー: 直ちに投与中止、アドレナリン・ステロイド投与
- 血小板減少: 血液検査を実施し、必要に応じて投与中止
- 高熱・発疹: 対症療法を行い、症状が持続する場合は医師の診察を推奨
FAQ(よくある質問)
Q1. 予防接種を忘れた場合は?
A1. 速やかに接種を行うことが推奨される。ただし、次回の定期接種と重ならないようにする。
Q2. 妊婦への接種は可能か?
A2. 妊婦には禁忌。接種後2か月間の避妊が推奨される。
Q3. 保存方法は?
A3. 5℃以下で保存。遮光し凍結を避ける。
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