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ページの作成:「Category:D02689 ラメルテオン (JAN) {{#set: | 販売名 = ロゼレム錠 8mg | 一般名 = ラメルテオン (Ramelteon) | 製造販売元 = 武田薬品工業株式会社 | 薬効分類 = メラトニン受容体アゴニスト(不眠症治療薬) | 規制区分 = 処方箋医薬品(注意−医師等の処方箋により使用すること) | 承認年月日 = 2010年4月16日 | 薬価基準収載日 = 2010年6月11日 | 発売日 = 2010年7月…」
 
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'''薬効分類:''' メラトニン受容体アゴニスト(不眠症治療薬)   
'''薬効分類:''' メラトニン受容体アゴニスト(不眠症治療薬)   


'''規制区分:''' 処方箋医薬品(注意−医師等の処方箋により使用すること)   
'''規制区分:''' 処方箋医薬品(注意−医師等の処方箋により使用すること)  
 
   


== '''クリニカルエビデンス''' ==
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'''主要臨床試験:'''
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- '''国内第III相試験'''
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   - '''対象:''' 慢性不眠症患者
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'''適応症:'''   
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- '''不眠症における入眠困難の改善'''   
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'''用法・用量:'''   
'''用法・用量:'''   
- '''通常、成人にはラメルテオンとして1回8mgを就寝前に経口投与'''   
- '''通常、成人にはラメルテオンとして1回8mgを就寝前に経口投与'''   
- '''食事と同時または食後の投与は避ける(食後投与で血中濃度が低下するため)'''   
- '''食事と同時または食後の投与は避ける(食後投与で血中濃度が低下するため)'''   


'''特記事項:'''
'''特記事項:'''
- '''睡眠途中に起床の可能性がある場合は使用を避ける'''
- '''睡眠途中に起床の可能性がある場合は使用を避ける'''
- '''長期投与の安全性は確立しているが、定期的な評価が推奨される'''
- '''長期投与の安全性は確立しているが、定期的な評価が推奨される'''


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'''重大な副作用と発生頻度:'''
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- '''アナフィラキシー(頻度不明)'''
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- '''肝機能障害(0.3%)'''
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- '''幻覚(0.2%)'''
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- '''抑うつ(0.4%)'''
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'''その他の副作用:'''
'''その他の副作用:'''
- '''傾眠(1.2%)'''
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- '''浮動性めまい(0.7%)'''
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- '''倦怠感(0.3%)'''
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- '''胃腸障害(0.5%)'''
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'''併用禁忌:'''
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- '''該当なし'''   
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'''併用注意:'''
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- '''フルボキサミン(CYP1A2阻害薬)''' → ロゼレムの血中濃度が上昇し、傾眠リスク増加   
- '''フルボキサミン(CYP1A2阻害薬)''' → ロゼレムの血中濃度が上昇し、傾眠リスク増加   
- '''アルコール''' → 鎮静作用の増強   
- '''アルコール''' → 鎮静作用の増強   


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'''副作用管理フロー:'''
'''副作用管理フロー:'''
- '''アナフィラキシー:''' 直ちに投与中止、アドレナリン投与   
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- '''肝機能障害:''' 肝酵素値を定期的にモニタリングし、異常があれば投与中止   
- '''肝機能障害:''' 肝酵素値を定期的にモニタリングし、異常があれば投与中止   


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'''Q1. どのような患者がこの薬を使用するべきか?'''   
'''Q1. どのような患者がこの薬を使用するべきか?'''   
A1. '''入眠困難を有する不眠症患者で、ベンゾジアゼピン系の使用を避けたい場合に適している。'''   
A1. '''入眠困難を有する不眠症患者で、ベンゾジアゼピン系の使用を避けたい場合に適している。'''   


'''Q2. 妊婦への投与は可能か?'''   
'''Q2. 妊婦への投与は可能か?'''   
A2. '''安全性データが不足しているため、妊婦または妊娠の可能性がある場合は慎重に投与。'''   
A2. '''安全性データが不足しているため、妊婦または妊娠の可能性がある場合は慎重に投与。'''   


'''Q3. 保存方法は?'''   
'''Q3. 保存方法は?'''   
A3. '''室温保存。湿気を避ける。'''   
A3. '''室温保存。湿気を避ける。'''   


'''インタビューフォーム'''   
'''インタビューフォーム'''   
https://www.takedamed.com/medicine/detail?medicine_id=600
https://www.takedamed.com/medicine/detail?medicine_id=600

2025年3月19日 (水) 11:47時点における最新版



基本情報

販売名: ロゼレム錠 8mg

一般名: ラメルテオン (Ramelteon)

製造販売元: 武田薬品工業株式会社

薬効分類: メラトニン受容体アゴニスト(不眠症治療薬)

規制区分: 処方箋医薬品(注意−医師等の処方箋により使用すること)


クリニカルエビデンス

主要臨床試験:

- 国内第III相試験

 - 対象: 慢性不眠症患者
 - 主要評価項目: 睡眠ポリグラフ検査(PSG)による睡眠潜時の短縮
 - 結果: プラセボに比べ有意に睡眠潜時を短縮(平均13.5分の短縮)

- 海外第III相試験

 - 対象: 高齢者の不眠症患者
 - 主要評価項目: 主観的睡眠潜時(sSL)
 - 結果: プラセボ群より有意にsSLが短縮

効能・用法

適応症:

- 不眠症における入眠困難の改善

用法・用量:

- 通常、成人にはラメルテオンとして1回8mgを就寝前に経口投与

- 食事と同時または食後の投与は避ける(食後投与で血中濃度が低下するため)

特記事項:

- 睡眠途中に起床の可能性がある場合は使用を避ける

- 長期投与の安全性は確立しているが、定期的な評価が推奨される

副作用とその管理

重大な副作用と発生頻度:

- アナフィラキシー(頻度不明)

- 肝機能障害(0.3%)

- 幻覚(0.2%)

- 抑うつ(0.4%)

その他の副作用:

- 傾眠(1.2%)

- 浮動性めまい(0.7%)

- 倦怠感(0.3%)

- 胃腸障害(0.5%)

相互作用情報

併用禁忌:

- 該当なし

併用注意:

- フルボキサミン(CYP1A2阻害薬) → ロゼレムの血中濃度が上昇し、傾眠リスク増加

- アルコール → 鎮静作用の増強

緊急時対応

副作用管理フロー:

- アナフィラキシー: 直ちに投与中止、アドレナリン投与

- 肝機能障害: 肝酵素値を定期的にモニタリングし、異常があれば投与中止

FAQ(よくある質問)

Q1. どのような患者がこの薬を使用するべきか?

A1. 入眠困難を有する不眠症患者で、ベンゾジアゼピン系の使用を避けたい場合に適している。

Q2. 妊婦への投与は可能か?

A2. 安全性データが不足しているため、妊婦または妊娠の可能性がある場合は慎重に投与。

Q3. 保存方法は?

A3. 室温保存。湿気を避ける。

インタビューフォーム

https://www.takedamed.com/medicine/detail?medicine_id=600