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ページの作成:「Category:D04859 マリバビル (JAN) {{#set: | 販売名 = リブテンシティ錠 200mg | 一般名 = マリバビル (Maribavir) | 製造販売元 = 武田薬品工業株式会社 | 薬効分類 = 抗サイトメガロウイルス(CMV)治療薬 | 規制区分 = 劇薬, 処方箋医薬品 | 承認年月日 = 2024年6月24日 | 薬価基準収載日 = 2024年8月15日 | 発売日 = 2024年8月28日 | 規格・含量 = リブテンシティ錠 200mg 1錠…」
 
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'''規制区分:''' 劇薬, 処方箋医薬品   
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== '''クリニカルエビデンス''' ==
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'''主要臨床試験:'''
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- '''国内第Ⅲ相試験(TAK-620-3001試験)'''
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   - '''対象:''' サイトメガロウイルス感染症を有する造血幹細胞移植(HSCT)または固形臓器移植(SOT)患者
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'''適応症:'''   
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- 造血幹細胞移植(HSCT)または固形臓器移植(SOT)における既存の抗サイトメガロウイルス療法に難治性のCMV感染症   
- 造血幹細胞移植(HSCT)または固形臓器移植(SOT)における既存の抗サイトメガロウイルス療法に難治性のCMV感染症   


'''用法・用量:'''   
'''用法・用量:'''   
- 通常、成人には '''1回400mgを1日2回''' 経口投与   
- 通常、成人には '''1回400mgを1日2回''' 経口投与   


'''特記事項:'''
'''特記事項:'''
- '''腎機能低下時:''' 投与量調整の必要なし
- '''腎機能低下時:''' 投与量調整の必要なし
- '''肝機能低下時:''' 中等度以上の肝機能障害患者には慎重投与が推奨
- '''肝機能低下時:''' 中等度以上の肝機能障害患者には慎重投与が推奨


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'''重大な副作用と発生頻度:'''
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- '''味覚障害(37.2%)'''
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- '''悪心(20.1%)'''
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- '''下痢(15.8%)'''
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- '''免疫抑制剤濃度増加(8.3%)'''
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- '''肝機能異常(5.4%)'''
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'''その他の副作用:'''
'''その他の副作用:'''
- '''倦怠感(12.3%)、頭痛(9.7%)、嘔吐(8.4%)'''
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'''併用禁忌:'''
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- '''該当なし'''   
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'''併用注意:'''
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- '''強いCYP3A誘導剤(リファンピシン、フェノバルビタールなど)''' → リブテンシティの血中濃度低下の可能性
- '''強いCYP3A誘導剤(リファンピシン、フェノバルビタールなど)''' → リブテンシティの血中濃度低下の可能性
- '''免疫抑制剤(シクロスポリン、タクロリムスなど)''' → 免疫抑制剤の血中濃度上昇の可能性
- '''免疫抑制剤(シクロスポリン、タクロリムスなど)''' → 免疫抑制剤の血中濃度上昇の可能性


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'''副作用管理フロー:'''
'''副作用管理フロー:'''
- '''味覚障害:''' 通常、投与中止後に回復するが、重症例では減量または中止を考慮   
- '''味覚障害:''' 通常、投与中止後に回復するが、重症例では減量または中止を考慮   
- '''肝機能障害:''' 定期的な肝機能検査を推奨し、異常が認められた場合は減量または中止   
- '''肝機能障害:''' 定期的な肝機能検査を推奨し、異常が認められた場合は減量または中止   
- '''免疫抑制剤濃度増加:''' 併用時は免疫抑制剤の血中濃度を定期的に測定   
- '''免疫抑制剤濃度増加:''' 併用時は免疫抑制剤の血中濃度を定期的に測定   


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'''Q1. どのような患者がこの薬を使用するべきか?'''   
'''Q1. どのような患者がこの薬を使用するべきか?'''   
A1. '''造血幹細胞移植(HSCT)または固形臓器移植(SOT)後のCMV感染症患者のうち、ガンシクロビルやホスカルネットなどの既存治療が無効である場合に使用される。'''   
A1. '''造血幹細胞移植(HSCT)または固形臓器移植(SOT)後のCMV感染症患者のうち、ガンシクロビルやホスカルネットなどの既存治療が無効である場合に使用される。'''   


'''Q2. 妊婦への投与は可能か?'''   
'''Q2. 妊婦への投与は可能か?'''   
A2. '''妊婦への安全性は確立されていないため、妊娠中の使用は推奨されない。'''   
A2. '''妊婦への安全性は確立されていないため、妊娠中の使用は推奨されない。'''   


'''Q3. 保存方法は?'''   
'''Q3. 保存方法は?'''   
A3. '''室温保存(30℃以下)、湿気を避けること。'''   
A3. '''室温保存(30℃以下)、湿気を避けること。'''   



2025年3月19日 (水) 11:46時点における最新版



基本情報

販売名: リブテンシティ錠 200mg

一般名: マリバビル (Maribavir)

製造販売元: 武田薬品工業株式会社

薬効分類: 抗サイトメガロウイルス(CMV)治療薬

規制区分: 劇薬, 処方箋医薬品


クリニカルエビデンス

主要臨床試験:

- 国内第Ⅲ相試験(TAK-620-3001試験)

 - 対象: サイトメガロウイルス感染症を有する造血幹細胞移植(HSCT)または固形臓器移植(SOT)患者
 - 主要評価項目: 8週間後のCMV血症消失率
 - 結果: 55.7%(リブテンシティ群) vs 23.9%(対照群)、p<0.001

- 海外第Ⅲ相試験(SHP620-303試験)

 - 対象: 抵抗性/難治性CMV感染症患者
 - 主要評価項目: 8週後のCMV血症消失率
 - 結果: 55.7%(リブテンシティ群) vs 23.9%(対照群)

効能・用法

適応症:

- 造血幹細胞移植(HSCT)または固形臓器移植(SOT)における既存の抗サイトメガロウイルス療法に難治性のCMV感染症

用法・用量:

- 通常、成人には 1回400mgを1日2回 経口投与

特記事項:

- 腎機能低下時: 投与量調整の必要なし

- 肝機能低下時: 中等度以上の肝機能障害患者には慎重投与が推奨

副作用とその管理

重大な副作用と発生頻度:

- 味覚障害(37.2%)

- 悪心(20.1%)

- 下痢(15.8%)

- 免疫抑制剤濃度増加(8.3%)

- 肝機能異常(5.4%)

その他の副作用:

- 倦怠感(12.3%)、頭痛(9.7%)、嘔吐(8.4%)

相互作用情報

併用禁忌:

- 該当なし

併用注意:

- 強いCYP3A誘導剤(リファンピシン、フェノバルビタールなど) → リブテンシティの血中濃度低下の可能性

- 免疫抑制剤(シクロスポリン、タクロリムスなど) → 免疫抑制剤の血中濃度上昇の可能性

緊急時対応

副作用管理フロー:

- 味覚障害: 通常、投与中止後に回復するが、重症例では減量または中止を考慮

- 肝機能障害: 定期的な肝機能検査を推奨し、異常が認められた場合は減量または中止

- 免疫抑制剤濃度増加: 併用時は免疫抑制剤の血中濃度を定期的に測定

FAQ(よくある質問)

Q1. どのような患者がこの薬を使用するべきか?

A1. 造血幹細胞移植(HSCT)または固形臓器移植(SOT)後のCMV感染症患者のうち、ガンシクロビルやホスカルネットなどの既存治療が無効である場合に使用される。

Q2. 妊婦への投与は可能か?

A2. 妊婦への安全性は確立されていないため、妊娠中の使用は推奨されない。

Q3. 保存方法は?

A3. 室温保存(30℃以下)、湿気を避けること。

インタビューフォーム

https://www.takedamed.com/medicine/detail?medicine_id=3853