「プログラフ注射液 2mg, 5mg」の版間の差分

提供:医薬品DB
ページの作成:「Category:D00107 タクロリムス水和物 (JP18) {{#set: | 販売名 = プログラフ注射液 2mg, 5mg | 一般名 = タクロリムス水和物(Tacrolimus Hydrate) | 製造販売元 = アステラス製薬株式会社 | 薬効分類 = 免疫抑制剤(カルシニューリン阻害薬) | 規制区分 = 劇薬、処方箋医薬品(注意-医師等の処方箋により使用すること) | 承認年月日(2mg) = 2011年1月7日 | 承認年…」
 
画像タグ削除の自動処理
 
(同じ利用者による、間の1版が非表示)
28行目: 28行目:


'''規制区分:''' 劇薬、処方箋医薬品   
'''規制区分:''' 劇薬、処方箋医薬品   


== '''クリニカルエビデンス''' ==
== '''クリニカルエビデンス''' ==
47行目: 49行目:


'''適応症:'''   
'''適応症:'''   
- '''肝移植、腎移植、心移植、肺移植、膵移植、小腸移植における拒絶反応の抑制'''
- '''肝移植、腎移植、心移植、肺移植、膵移植、小腸移植における拒絶反応の抑制'''
- '''骨髄移植における拒絶反応および移植片対宿主病(GVHD)の抑制'''
- '''骨髄移植における拒絶反応および移植片対宿主病(GVHD)の抑制'''


'''用法・用量:'''   
'''用法・用量:'''   
- '''移植領域'''   
- '''移植領域'''   
   - '''肝移植、腎移植''': 0.10mg/kg/日を24時間かけて持続点滴静注   
   - '''肝移植、腎移植''': 0.10mg/kg/日を24時間かけて持続点滴静注   
60行目: 65行目:


'''重大な副作用と発生頻度:'''
'''重大な副作用と発生頻度:'''
- '''感染症:''' 5%
- '''感染症:''' 5%
- '''腎障害:''' 7%
- '''腎障害:''' 7%
- '''高血糖:''' 4%
- '''高血糖:''' 4%
- '''高血圧:''' 3%
- '''高血圧:''' 3%
- '''神経毒性:''' 2%
- '''神経毒性:''' 2%
- '''胃腸障害:''' 5%
- '''胃腸障害:''' 5%


'''その他の副作用:'''
'''その他の副作用:'''
- 振戦(10%)
- 振戦(10%)
- 高カリウム血症(5%)
- 高カリウム血症(5%)
- 頭痛(4%)
- 頭痛(4%)
- 倦怠感(3%)
- 倦怠感(3%)


76行目: 91行目:


'''併用禁忌:'''
'''併用禁忌:'''
- '''シクロスポリン''' → 腎毒性増強の可能性
- '''シクロスポリン''' → 腎毒性増強の可能性


'''併用注意:'''
'''併用注意:'''
- '''CYP3A4阻害剤(クラリスロマイシン、イトラコナゾール等)''' → タクロリムス血中濃度上昇
- '''CYP3A4阻害剤(クラリスロマイシン、イトラコナゾール等)''' → タクロリムス血中濃度上昇
- '''CYP3A4誘導剤(リファンピシン等)''' → タクロリムス血中濃度低下
- '''CYP3A4誘導剤(リファンピシン等)''' → タクロリムス血中濃度低下


85行目: 103行目:


'''感染症発生時の管理:'''
'''感染症発生時の管理:'''
- 速やかに抗菌薬を投与し、免疫抑制薬の減量を検討
- 速やかに抗菌薬を投与し、免疫抑制薬の減量を検討


'''腎機能障害の対応:'''
'''腎機能障害の対応:'''
- クレアチニンクリアランスをモニタリングし、減量または中止を検討
- クレアチニンクリアランスをモニタリングし、減量または中止を検討


'''高血糖発生時の管理:'''
'''高血糖発生時の管理:'''
- インスリンまたは経口糖尿病治療薬を適宜投与
- インスリンまたは経口糖尿病治療薬を適宜投与


'''神経毒性の管理:'''
'''神経毒性の管理:'''
- 頭痛や振戦が続く場合、投与量調整を検討
- 頭痛や振戦が続く場合、投与量調整を検討


99行目: 121行目:


'''Q1. プログラフはどのような患者に適していますか?'''   
'''Q1. プログラフはどのような患者に適していますか?'''   
A1. '''移植後の拒絶反応抑制、骨髄移植後のGVHD抑制に適応。'''   
A1. '''移植後の拒絶反応抑制、骨髄移植後のGVHD抑制に適応。'''   


'''Q2. 投与スケジュールは?'''   
'''Q2. 投与スケジュールは?'''   
A2. '''通常、24時間持続点滴静注で投与し、経口投与へ切り替える。'''   
A2. '''通常、24時間持続点滴静注で投与し、経口投与へ切り替える。'''   


'''Q3. 併用薬に注意すべきものは?'''   
'''Q3. 併用薬に注意すべきものは?'''   
A3. '''CYP3A4阻害剤・誘導剤と併用する場合は血中濃度をモニタリングする必要がある。'''   
A3. '''CYP3A4阻害剤・誘導剤と併用する場合は血中濃度をモニタリングする必要がある。'''   


'''製品ページ'''   
'''製品ページ'''   
https://amn.astellas.jp/di/detail/prg-inj/index_prg-inj-2
https://amn.astellas.jp/di/detail/prg-inj/index_prg-inj-2

2025年3月19日 (水) 11:43時点における最新版



基本情報

販売名: プログラフ注射液 2mg, 5mg

一般名: タクロリムス水和物(Tacrolimus Hydrate)

製造販売元: アステラス製薬株式会社

薬効分類: 免疫抑制剤(カルシニューリン阻害薬)

規制区分: 劇薬、処方箋医薬品


クリニカルエビデンス

主要臨床試験: - 肝移植後の拒絶反応抑制試験

 - 対象: 肝移植患者
 - 結果: 生存率および移植片生着率の向上

- 腎移植試験

 - 対象: 腎移植患者
 - 結果: 拒絶反応の抑制が確認され、既存治療無効例にも有効性あり

- 骨髄移植後のGVHD抑制試験

 - 対象: 骨髄移植患者
 - 結果: 急性GVHDの発症率を低減

効能・用法

適応症:

- 肝移植、腎移植、心移植、肺移植、膵移植、小腸移植における拒絶反応の抑制

- 骨髄移植における拒絶反応および移植片対宿主病(GVHD)の抑制

用法・用量:

- 移植領域

 - 肝移植、腎移植: 0.10mg/kg/日を24時間かけて持続点滴静注  
 - 心移植、肺移植: 0.05mg/kg/日を24時間かけて持続点滴静注  
 - 膵移植、小腸移植: 0.10mg/kg/日を24時間かけて持続点滴静注  
 - 骨髄移植: 1日前より0.03mg/kg/日を24時間かけて持続点滴静注

副作用とその管理

重大な副作用と発生頻度:

- 感染症: 5%

- 腎障害: 7%

- 高血糖: 4%

- 高血圧: 3%

- 神経毒性: 2%

- 胃腸障害: 5%

その他の副作用:

- 振戦(10%)

- 高カリウム血症(5%)

- 頭痛(4%)

- 倦怠感(3%)

相互作用情報

併用禁忌:

- シクロスポリン → 腎毒性増強の可能性

併用注意:

- CYP3A4阻害剤(クラリスロマイシン、イトラコナゾール等) → タクロリムス血中濃度上昇

- CYP3A4誘導剤(リファンピシン等) → タクロリムス血中濃度低下

緊急時対応

感染症発生時の管理:

- 速やかに抗菌薬を投与し、免疫抑制薬の減量を検討

腎機能障害の対応:

- クレアチニンクリアランスをモニタリングし、減量または中止を検討

高血糖発生時の管理:

- インスリンまたは経口糖尿病治療薬を適宜投与

神経毒性の管理:

- 頭痛や振戦が続く場合、投与量調整を検討

FAQ(よくある質問)

Q1. プログラフはどのような患者に適していますか?

A1. 移植後の拒絶反応抑制、骨髄移植後のGVHD抑制に適応。

Q2. 投与スケジュールは?

A2. 通常、24時間持続点滴静注で投与し、経口投与へ切り替える。

Q3. 併用薬に注意すべきものは?

A3. CYP3A4阻害剤・誘導剤と併用する場合は血中濃度をモニタリングする必要がある。

製品ページ

https://amn.astellas.jp/di/detail/prg-inj/index_prg-inj-2