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ページの作成:「Category:D11064 シタグリプチン・イプラグリフロジン {{#set: | 販売名 = スージャヌ配合錠 | 一般名 = シタグリプチンリン酸塩水和物 / イプラグリフロジン L-プロリン(Sitagliptin Phosphate Hydrate / Ipragliflozin L-Proline) | 製造販売元 = MSD株式会社 / アステラス製薬株式会社 | 薬効分類 = DPP-4阻害剤・SGLT2阻害剤配合剤 | 規制区分 = 処方箋医薬品(注意-医師等…」
 
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'''規制区分:''' 処方箋医薬品   
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== '''クリニカルエビデンス''' ==
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'''主要臨床試験:'''
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- '''P842試験(第III相試験)'''
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   - '''対象:''' 既存治療で効果不十分な2型糖尿病患者(n=141)
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'''適応症:'''   
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- '''2型糖尿病(シタグリプチンおよびイプラグリフロジンの併用が適切と判断される場合に限る)'''
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'''用法・用量:'''   
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- 通常、成人には '''1日1回1錠(シタグリプチン50mg/イプラグリフロジン50mg)を朝食前または朝食後に経口投与する。'''
- 通常、成人には '''1日1回1錠(シタグリプチン50mg/イプラグリフロジン50mg)を朝食前または朝食後に経口投与する。'''


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'''重大な副作用と発生頻度:'''
'''重大な副作用と発生頻度:'''
- '''低血糖:''' 3.2%
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- '''腎盂腎炎:''' 1.5%
- '''腎盂腎炎:''' 1.5%
- '''フルニエ壊疽(壊死性筋膜炎):''' 頻度不明
- '''フルニエ壊疽(壊死性筋膜炎):''' 頻度不明
- '''敗血症:''' 頻度不明
- '''敗血症:''' 頻度不明
- '''脱水:''' 5.2%
- '''脱水:''' 5.2%
- '''ケトアシドーシス:''' 0.4%
- '''ケトアシドーシス:''' 0.4%
- '''肝機能障害:''' 1.8%
- '''肝機能障害:''' 1.8%
- '''急性腎障害:''' 2.1%
- '''急性腎障害:''' 2.1%


'''その他の副作用:'''
'''その他の副作用:'''
- 頻尿(12.7%)
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- 口渇(2.7%)
- 口渇(2.7%)
- 便秘(2.7%)
- 便秘(2.7%)


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'''併用禁忌:'''
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- '''特になし'''
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'''併用注意:'''
'''併用注意:'''
- '''インスリン製剤、スルホニルウレア剤''' → 低血糖リスク増加
- '''インスリン製剤、スルホニルウレア剤''' → 低血糖リスク増加
- '''降圧剤(利尿剤等)''' → 脱水リスク増加
- '''降圧剤(利尿剤等)''' → 脱水リスク増加


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'''低血糖発生時の管理:'''
'''低血糖発生時の管理:'''
- 速やかに糖分補給(ブドウ糖、ジュース等)
- 速やかに糖分補給(ブドウ糖、ジュース等)
- インスリン併用患者では投与量調整を検討
- インスリン併用患者では投与量調整を検討


'''脱水の対応:'''
'''脱水の対応:'''
- 水分補給を指導
- 水分補給を指導
- 重度の場合は補液を考慮
- 重度の場合は補液を考慮


'''ケトアシドーシス発生時の対応:'''
'''ケトアシドーシス発生時の対応:'''
- 投与中止を検討
- 投与中止を検討
- 血液ガス分析を実施し、速やかに専門医と連携
- 血液ガス分析を実施し、速やかに専門医と連携


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'''Q1. スージャヌはどのような患者に適していますか?'''   
'''Q1. スージャヌはどのような患者に適していますか?'''   
A1. '''2型糖尿病患者で、シタグリプチンまたはイプラグリフロジン単剤治療で効果が不十分な場合に適応。'''   
A1. '''2型糖尿病患者で、シタグリプチンまたはイプラグリフロジン単剤治療で効果が不十分な場合に適応。'''   


'''Q2. 服用タイミングは?'''   
'''Q2. 服用タイミングは?'''   
A2. '''朝食前または朝食後に服用する。食事の影響は少ないが、決まった時間の服用が推奨される。'''   
A2. '''朝食前または朝食後に服用する。食事の影響は少ないが、決まった時間の服用が推奨される。'''   


'''Q3. 服薬中の注意点は?'''   
'''Q3. 服薬中の注意点は?'''   
A3. '''脱水、尿路感染、低血糖に注意し、定期的な検査を推奨。'''   
A3. '''脱水、尿路感染、低血糖に注意し、定期的な検査を推奨。'''   


'''製品ページ'''   
'''製品ページ'''   
https://amn.astellas.jp/di/detail/sjn/index_sjn
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2025年3月19日 (水) 11:39時点における最新版



基本情報

販売名: スージャヌ配合錠

一般名: シタグリプチンリン酸塩水和物 / イプラグリフロジン L-プロリン

製造販売元: MSD株式会社 / アステラス製薬株式会社

薬効分類: DPP-4阻害剤・SGLT2阻害剤配合剤

規制区分: 処方箋医薬品


クリニカルエビデンス

主要臨床試験:

- P842試験(第III相試験)

 - 対象: 既存治療で効果不十分な2型糖尿病患者(n=141)
 - 結果: 24週時点のHbA1c低下量  
   - スージャヌ群: -0.69%  
   - プラセボ群: +0.14%  
 - 有意差: p<0.001

- P843試験(第III相試験)

 - 対象: シタグリプチン単剤治療で効果不十分な2型糖尿病患者(n=143)
 - 結果: 24週時点のHbA1c低下量  
   - スージャヌ群: -0.83%  
   - プラセボ群: +0.10%  
 - 有意差: p<0.001

効能・用法

適応症:

- 2型糖尿病(シタグリプチンおよびイプラグリフロジンの併用が適切と判断される場合に限る)

用法・用量:

- 通常、成人には 1日1回1錠(シタグリプチン50mg/イプラグリフロジン50mg)を朝食前または朝食後に経口投与する。

副作用とその管理

重大な副作用と発生頻度:

- 低血糖: 3.2%

- 腎盂腎炎: 1.5%

- フルニエ壊疽(壊死性筋膜炎): 頻度不明

- 敗血症: 頻度不明

- 脱水: 5.2%

- ケトアシドーシス: 0.4%

- 肝機能障害: 1.8%

- 急性腎障害: 2.1%

その他の副作用:

- 頻尿(12.7%)

- 口渇(2.7%)

- 便秘(2.7%)

相互作用情報

併用禁忌:

- 特になし

併用注意:

- インスリン製剤、スルホニルウレア剤 → 低血糖リスク増加

- 降圧剤(利尿剤等) → 脱水リスク増加

緊急時対応

低血糖発生時の管理:

- 速やかに糖分補給(ブドウ糖、ジュース等)

- インスリン併用患者では投与量調整を検討

脱水の対応:

- 水分補給を指導

- 重度の場合は補液を考慮

ケトアシドーシス発生時の対応:

- 投与中止を検討

- 血液ガス分析を実施し、速やかに専門医と連携

FAQ(よくある質問)

Q1. スージャヌはどのような患者に適していますか?

A1. 2型糖尿病患者で、シタグリプチンまたはイプラグリフロジン単剤治療で効果が不十分な場合に適応。

Q2. 服用タイミングは?

A2. 朝食前または朝食後に服用する。食事の影響は少ないが、決まった時間の服用が推奨される。

Q3. 服薬中の注意点は?

A3. 脱水、尿路感染、低血糖に注意し、定期的な検査を推奨。

製品ページ

https://amn.astellas.jp/di/detail/sjn/index_sjn